お一人様上等だ!
お好きなまま Go Anywhere
時は今だッ!
という勢いだけで有給を使い紅葉シーズンど真ん中の立山に登ってきただいたいいろです。
こんにちは。
ということで立山登山がどんな感じなのか振り返ってみました。
■ 立山とは
北アルプスに属するお山です。
立山という山は存在せず、いつくかの山域をまとめて立山と呼ばれています。
今回登ったのはその中でも有名な立山三山に属する雄山・大汝山の二つ。
標高3015mの大汝山、標高3003mの雄山の二つを縦走(というほどのものではない)してきまた。
立山のスタート地点となる室堂バスターミナルから雄山に登り、そこから大汝山に向かうのが一般的なルートかと思います。
今回は宿泊地が雷鳥荘かつ初日が雨ということもあり、 1日目は移動日、二日目に雷鳥荘から大汝山へそこから雄山・室堂バスターミナルという変則ルートを選択しました。
■ 公共交通機関がありまぁすッ!
今回は金曜日と土曜日を使った一泊二日の行程。
さすがに平日ということもあり朝9時半でもごらんの有様です。
富山県側の出発地点である立山駅近辺には駐車場が完備されています。
今回停めたのは立山駅から約400mほど離れた場所です。
(第何駐車場みたいな表示は見つけられず・・・)
駐車場から少し歩いたところにある踏切を超えると・・・
見えてくるのが立山黒部アルペンルートの西端立山駅ですッ!
webでチケットを事前購入することもできますが平日やし天気悪いし乗る直前でも買えるやろ。
という甘い考えが見事に当たり並ばずに購入することができました。
チケット売り場の横にある階段を昇った先にあるのがケーブルカー乗り場です。
木曽駒ヶ岳同様、超有名スポットであり観光地でもあるためショップ併設型です。
夏なら装備忘れてもここでリカバリできそう。
立山黒部アルペンルートは割と機械化が進んでいてチケット右下のQRコードを読み込ませる形で改札を通ります。
スッと改札を通る動画って格好いいですよね。動画やってませんけど・・・
改札を抜けてすぐにあるのがケーブルカー乗り場。
ここまでは富山県側・長野県側で大きな差はないなーという感じです。
改札後は待ち時間なくケーブルカーは発進。10分ほどで立山高原バス乗り場に到着です!
バス乗り場の改札は二つ。
弥陀ヶ原・天狗平で降りる途中下車用と室堂まで一直線に進むルート。
天気悪いし雨降りそうだからと室堂行きに並びます。
めっちゃ綺麗なバスに揺られること約50分・・・
室堂駅に到着です。
途中の弥陀ヶ原・天狗平の景色が最高でした・・・
歩いてないことが悔しいので写真は撮りませんでした
(訳:寝て起きたら絶景があったけどカメラを用意していませんでした
ここまでの乗り換えはなんと脅威の1回。
徒歩区間もある上に複数回の乗り換えが必要な長野側と比べるとアクセスが圧倒的に楽。
次からも富山側にしよ・・・ちょっと遠いけど。
水洗トイレから各種アイテムまで相変わらず充実した室堂駅。
入り口で登山届を出してからスタートです。
■ 曇天の室堂・・・
はい!見事な曇天ッ!
いやそれを覚悟して来ているのですが、やっぱ室堂出た瞬間は晴れてて欲しい・・・
初日の目的地は雷鳥荘。
そのまま歩くと1時間もかからず着いてしまうのでそれは勿体ないということで室堂を散策します。
平日ということもありバスは少ないのでは?
明日登る予定の雄山は雲の真っただ中。
本当に明日晴れるのかよ?
とりあえず室堂山荘方面に向かいます。
ちなみにこの時点ではノープランで歩いてます(
草紅葉はいい感じに色づいてますねー。
室堂バスターミナルから歩くこと約15分。
室堂山荘に到着です。
前回歩いたのは冬かつ慣れないアイゼンということもあり、めっちゃ遠い気がしましたが夏道だとあっさり到着。
うーんお手軽。
雄山方面に向かいたい気持ちは抑えて雷鳥荘方面へ。
その途中の1枚。
一面の草紅葉、ポツポツとある濃いオレンジ色が水玉模様みたいで可愛いです。
ハイマツの緑から草紅葉の黄色へのトーンが美しい。
室堂内部は登り下りが少ないので散策はとても楽。
15分程度でみどりが池に到着です。
池自体を撮影するの忘れたんですけどね(
金色の野に降り立ったみたいで気持ちいですね。
重ねて天気が悪いことが勿体ない・・・ッ!
この辺りからでもミクリガ池は見えますが絶景ポイントはもうちょっと先。
まずはみくりが池温泉を超えます。
途中に雷鳥荘の姿が・・・遠い・・・
その先に展望ポイントが用意されてます!
ここで雄山のリフレクション撮りたいなー。
今年の冬は頑張ろうと思います!
雷鳥荘はみくりが池温泉の先にあります。
再びみくりが池温泉を超えていきましょうー。
みくりが池温泉を超えると何やら視界が広がる場所が・・・
エンマ台です!
死の灰を感じさせる大地、その奥にそびえる大日岳・・・迫力あります。
大日岳から眺める立山もいつか見たい・・・
大日小屋の営業は10月頭に終了してしまうので来年かなー
エンマ台を超えて雷鳥荘に向かう道での1枚。
大汝山へ向かうように伸びる道・・・この景色で気持ち高まらない人はいないのでは・・・?
なんですけど・・・エンマ台から雷鳥荘向かう道はそこまで甘くないんです。
グッと標高を下げるかつ大きく回り込む道をしているのでめちゃめちゃ距離歩くんですよね・・・
標高下げるか距離が長いのかどちらかにして欲しい・・・
途中にある景色は絶景そのもの。
黄色に染められた絨毯の間を縫って雷鳥荘へ向かいます。
下りの傾斜はなかなかのもの・・・
冬も怖かったけど夏も存分に怖いな・・・
下りきってからも道は続きます。
まっすぐに伸びる道を歩きじりじりと坂を登った先に待っているのが・・・
本日のお宿雷鳥荘ですッ!
あー今日はたくさん歩いたなー(
全然疲れていないのですがあいくの天気。
雨の落ちてきたため周辺の散策等はせず早めに休むことに。
ちなみに雷鳥荘には温泉あり。
トイレはウォシュレット付きという豪華仕様でした。
■ まずは大走り分岐を目指すッ!
おはようございます。 夜明け前の朝5時の景色をお届けします(
土曜日ということもあり雄山山頂は混雑が予想されます。
始発バス組より先に山頂に到着したいため暗い内から歩き始めます。
普通の山なら絶対にナイトハイクなんてしたくないだいたいいろですが、ここは立山。
夜明けまでに歩ける範囲は登山道がしっかりと整備されていることが確認できたため思い切ってみました。
雷鳥荘から雄山山頂までの行動時間は約4時間、標高差は800mほど。
準備は万端!スカイブルーのターンを期待してのスタートです。
高気圧の入場ゲート(再入場禁止)を開けておいてくれよ・・・
真っ暗な中ヘッドライトの明かりを頼りに進みます。
ノイジーな写真から暗さは察してください。
登山道はよく整備されているためなんとか迷わずに進めます。
この橋の辺りが最低標高地点です。
最初のポイントは2時間半ほど登ったところにある大走り分岐。 標高差800mのうち600mをそこまで消化することになります。
登り甲斐があるなーと思って左側に目が行きましたが登山道は右側でした。
黄色のマーキングがわかりやすい。
雷鳥荘を出て30分ほど歩いたところで夜も空け切ると・・・
赤と黄色のまだら模様がお出迎えしてくれます。
来た道を振り返るとこんな感じです。
悪天候かつ暗闇だったので気がつきませんでしたが美しい草紅葉に囲まれていたんですね・・・
高いところから早く見下ろしたい気持ちに応えるように登りが始まります。
登山道には北アルプスっぽい大きな岩がゴロゴロしてますが、そこまで歩きにくい印象はありません。
むしろ踏み跡とマーキングが綺麗に残っているのでスイスイ歩けるくらいです。
夜明けとともに雲がなくなっていきます。
鬱陶しいと思った雲に太陽の光が反射しとても綺麗です。
絶景ではありませんが登山道のこんな景色に心惹かれます。
雲は少なくなっていますが・・・うーんスッキリしないッ!
いい感じ・・・いい感じなんですけどあと一歩欲しいぞ。
この雲の向こう側には剱岳・・・
まだまだ登りは続きますが登山道の雰囲気は変わらずこんな感じです。
本当に歩きやすいな・・・
夜明けから1時間後の6時半。
別山乗越かな?少し残る雲がオレンジ色に染まり朝を強く感じさせます。
緩い登りもあと少し。
正面中央の高いところまで登らないので安心してください。
少し登ってきた太陽に照らされる大汝山。
望遠があれば劇的な写真とれたのでは・・・?
標高2600m付近での1枚。
標高が上がっていない分画面いっぱいに黄色が広がります。
正直山頂から見るより綺麗なのでは。。。
雄山と大汝山が壁となるため太陽の光がなかなか届きません。
稜線にはまだまだ雲が残ってます。
室堂の上にしっかりとした雲が・・・
雲の下にいる人たちに「大丈夫。すぐ晴れれるよ」と伝えてあげたい。
これから登る大汝山と雄山に寄った1枚。
雄山はまだ雲の中・・・俺が行くまでの間にそれどけといてよ
大汝山か真砂岳の影が落ちる雷鳥荘。
雲の中に虹がかかっているみたいで美しい・・・・
スカッと晴れた絶景も好きなのですがこんな雲がかかっている景色もとても好きです。
たびたび足が止まるのでなかなか前に進めないですね・・・
と思ってたら大汝山に雲が・・・
すぐに晴れそうです。
始発バス組の到着時間も気になるので先を急ぎましょう。
雷鳥荘を出てから約2時間。
大走り分岐に到着ですッ!
夏の間に溶けなかった雪渓が残ってます。
朝日に照らされて少しオレンジに色づいてますねー
進行方向反対側に振り向けば真砂岳。
この稜線を超えていくと剱岳の麓、剱御前小舎へ到着します。
今回はそんなハードルートではなく狙うのはあくまで雄山山頂。
ということでこの切り立った稜線を歩いていきましょう。
朝日が照らすちょうどいいタイミングで登れたのか、
光が当たる部分と影のコントラストから浮かび上がる紅葉が本当に美しい。
大走り分岐から雄山山頂までの道のりはこんな感じです。
全体的に道は細く足場も少し不安定・・・
絶景に目を奪われていると足元をすくわれるかも・・・と用心しながら進みましょう。
先ほどの雪渓の別カット。
完全な氷河地形してますねー
時刻は朝7時半。
暗かった室堂方面にようやく日の光が・・・この明るい中を歩きたい・・・
という気持ちはありますが、せっかくなので誰もいない稜線を楽しみます。
標高をグッと上げる最後のポイントはここ。
少し大きな岩はありますが登る距離は短め。
転ばないようにだけ注意して登ります。
その途中振り返っての1枚。
内蔵助カールが一望できます。
後で知ったのですが内蔵助カール内に登山ルートがあるそうで来年挑戦したいと思います。
ここまで来ると後ろには剱岳が・・・見えませんね。
ちょうど雲かかってました
稜線に出ると風を直接受けるため体がちょっと冷えます。 早く・・・早く・・・太陽の光浴びて体温めたいよ・・・
ということで雷鳥荘から歩くこと約3時間、富士ノ折立に到着ですッ!
朝の少しヒンヤリした空気と太陽の光めっちゃ気持ちいい・・・
富士ノ折立から大汝山山頂はすぐそこ。
ちょっとヒヤリとしそうなトラバースを抜けていきます。
休憩所の屋根が見えてますねー
ここから先雄山を下るまで右手側にずっと室堂が見えます。
室堂を一望するならこの辺りがいいのかも。
人も少ないし。
北アルプスらしい尖った岩と稜線を組み合わせた1枚。
剱が見えないのが心残り・・・
富士ノ折立から10分ほどで大汝山休憩所に到着。
休憩したい気持ちはありますが事故は朝の8時・・・
そろそろ始発バス組が雄山に到着しそうなので休憩せず山頂に向かいますッ!
大汝山の山頂っぽい標識も無視です。
視線の先には雄山の姿が・・・
ここから先、片側が切り立った斜面を歩きます。
早く山頂に着きたいという気持ちもありますが命大事の精神で進みましょう。
手を使わないと登れないようなちょっとした岩場を超えると・・・
もう山頂はすぐそこですッ!
朝日をバックにした神社がとにかく格好いい・・・
抜けるような青空に映える・・・
最後に待ち受けるのはこの岩場。
数歩で終わるのでご安心を。
ということで雄山山頂に到着ですッ!
■ 雄山を踏む
よかった・・・まだ人が少ない・・・
サクッと山頂を回収しましょう。
山頂標識は神社の横にあります。
山頂から見た剱・・・
こちらは室堂・・・
人が多いと避けてきたけど本当に来てよかったと思わせる光景です。
大汝山方面に向かう登山者さんに寄った1枚。
そこから先は絶景が待ってますよ、楽しんでくださいと声をかけたくなります。
ちなみにだいたいいろはそこまでマメに挨拶する派ではないのですが、
ゾンビのような状態の登山者さんを励ますことは心掛けています。
「あと少しですッ!」「一番キツイのここです!もう終わりますよ!」みたいな感じ。
声をかけられる側はどう思うのでしょうか?教えて頂きたい・・・
少し雲がかかると幻想的な雰囲気に変わります。
個人的には雲のある写真の方が好きです。
上層の雲は完全になくなりました!
これから登ってくる登山者さんが羨ましい・・・ッ!
人が増える前に下山したいのでサッと山頂を後にします。 社務所にかかる雲に太陽光が反射し異世界みたいな雰囲気に。
立山の真骨頂と言えば雄山からの下山ルート。
正面にドンと構える龍王岳と浄土山。
この二大巨頭をずっと眺めながら下りる最高のルートです!
前景入れなくても入れても迫力が出ます。
二大巨頭に向かって伸びるような登山道。
登りたい気持ちにさせてくれますねー。
黒部ダム方面へ下る登山道。
紅葉が素晴らしい・・・
雄山⇔室堂の登山道は浮石が多く滑ります。
登りの場合、傾斜も急になり注意力が落ちてくる場所です。
人が多い分、落石による怪我が心配・・・自分が転ばないかつ人に怪我を負わせないよう細心の注意で歩きましょう。
気持ちのいい登山道を下りる事30分。 一の越山荘が見えてきました。
室堂の全景が拝めるのもここまで。
音ゲーでフルコン決めた時のようにありがとうーと叫んでおきましょう。
一の越山荘まで残り10分の地点。
時刻は9時を回ったこともあり登山者さんが続々と登ってきます。
雄山⇔室堂で注意するのは登りと下りで道がしっかり分かれていることです。
登りのマーキングは赤、下りは黄色になっているので矢印の色と方角をしっかり確認し、他の登山者さんの迷惑にならないようにしましょう。
雄山山頂から約40分ほどで一の越山荘に到着。
ここで小休止・・・
なぜかというと黒部ダム方面が絶景なんですよねー。
落ちてくる光が美して思わず長居してしまいます。
ここまで来れば後はイージーモード。
舗装された登山道をグングン下っていきましょう。
紅葉真っ盛りの土曜日。
登山者さんがどんどん登ってくる・・・
この景色が見れるのだからそりゃみんな登りたくなるよな・・・
雲の影が心地よいコントラスト作ってくれます。
振り返ってみると雄山山頂に少し雲が・・・
薄いので雲の中はとても幻想的な雰囲気になってそう・・・
雷鳥荘方面の1枚。
奥にあるのが雷鳥坂、手前にあるのが登ってきた大走谷かな。
登ってきた道をこうやって見れるのはなんか不思議な気分です。
一の越から約30分。
室堂山荘が見えてきました。
このあたりからアップダウンはほぼなくなります。
室堂山荘手前で少し登っている部分が最後かな
室堂山荘手前からの1枚。
歩いても楽しい見ても美しい、そんな素晴らしい稜線です。
あとは室堂バスターミナルまで散歩を楽しみましょう。
舗装されてるけど石がけっこう足に引っかて歩きにくい・・・
初日は残念だったけど二日目は最高だった・・・ そんな感慨にふけっていると室堂バスターミナルに到着。
雷鳥荘から始まった登山は行動時間約5時間で完了となりましたッ!
■ さいごに・・・
紅葉真っ盛りの立山。
人が多いから、人を見に行くことになるからと避けていましたが・・・
思い切って仕事休んで行ってよかったと思える絶景が待っていました!
今回は少しイレギュラーな雷鳥荘から雄山、そして室堂へというルートを辿りましたが、
テクニックを必要とする部分はほぼなくとても歩きやすいいい登山道でした。
大走り谷に登りはそこまできつくなく登山慣れしている方なら全然問題なく歩けると思います。
雄山山頂からの下りは少し注意が必要です。
人も多く、滑りやすい・・・自分だけでなく他人も怪我させる可能性があります。
それだけは避けるよう慎重に進みましょう。
雄山山頂からの景色は絶景そのもの。
人の多さに辟易せずぜひ一度登って欲しいと思える山でした。