冬が来ると訳もなく悲しくなりません?
そうかもしれないと同意したいだいたいいろです。
ということで10月の終わり、ちょっと冷え込んだ週に冬山始めをしてきました。
御嶽山とは?
長野県と岐阜県の県境にある標高3067mのお山です。
剣ケ峰を筆頭に、継母岳、摩利支天山、継子岳を従える独立峰。
弊ブログで一番取り上げている山なのでみなさんお馴染みですね(そんな読者さんいる?
なんとなくゆっくり登りたい気持ちがあったので人の多いロープウェイ側ではなく、
裏側にあたる濁河温泉側から雪山登山を楽しんできました。
森林限界を超えるまでが・・・長いッ!
冷え込んだとはいえまだ10月下旬。
標高1700m付近の登山道付近には雪は積もってないです。
道の端には残っているところを見るに降雪直後にくれば道にも積もってたのかな?
もはや見慣れた感のあるこの標識から登山道はスタート。
ここから先30分ほどは高低差のない登山道をゆっくり歩きます。
ガトーショコラのように白い粉がまぶされた道を進みます。
緑と茶色と白のコントラストが楽しめるのはこの季節ならではですねー。
迷いやすい分岐部分には標識がしっかり立っています。
だから油断できるというわけではないですが少し安心できます。
冬の始まりを強く感じさせる森を超えていきましょう。
白く伸びる階段。光がない樹林帯でも美しいのが冬山の魅力です。
東の空に太陽の光が・・・
太陽が昇ると暖かくなり楽になる部分もありますが、この時期の雪はすぐに解けるため道がドロドロになります。
汚れるの嫌なので早めに下山したいな・・・
登山開始から約1時間。
元巨木と思われるオブジェの下で小休止です。
ちょうどいい目印なのでいつもここで休憩してます。
この辺りから雪は深くなり、また傾斜もキツくなります。
アイゼンやチェーンスパイクなくてもなんとかなりますが、チェーンスパイクくらいはあった方が登りやすいかな?
巨木少し手前から頂上までは同じような傾斜の登りが続きます。
落差が少ないので一定のペースで歩けるのは嬉しいところです。
元巨木を超えて少し歩くと湯の花峠に到着ッ!
ついに姿を現す稜線・・・早く・・・早くあそこを歩きたい・・・ッ!
雪が積もっている部分とただ雪が乗っているだけの部分が混ざるので少し歩きにくい。
気をつけないと転びそう・・・
何基準か分からない数値は18。
確か46まであるのでまだ半分を超えてないですねー。
それでもさすがに歩きなれた登山道。
泣き言も吐かずに歩いていると・・・
のぞき岩避難小屋に到着です!
このポイントは割と見晴らしがよく摩利支天まで見通せます!
登り始めてから約2時間。
ようやく太陽の光が拝めましたねー。
暗く寒い樹林帯を抜けてから浴びる稜線の太陽がまた気持ちいいのですよねー。
これも冬山の魅力ッ!
記憶が正しければここから1時間もしないで稜線に出るはず。
ということで進みますがこの辺りは雪が深く、完全に雪山の様相・・・
雪で足が沈みこむ分余計に体力と筋力を使う・・・とても、とても疲れる・・・
これも冬山の魅力(n回目
山によって違うと思いますが夏と比べて人は少なく静かなこともあり登ることに集中できます。
大変な分、登山だけに意識を向けられるのは間違いなく冬山の魅力だと思ってます。
積雪が十分ではないこの季節、階段なんかは隙間があって歩きにくい。
雪が解けて滑ることもあるので注意が必要です!
途中にある標識。
おたすけ水と書かれていますが御覧の通り水はありません(
新雪が柔らかく歩きにくいですがもう少しで稜線。
頑張ってすすみましょう。
時刻は8時半。登山道にもようやく光が差してきます。
気温がそこまで下がってないとはいえ雪の中。
暖かい光が冷えた体に気持ちいいですね。
まあそれが雪を溶かして帰り道をドロドロにするんですけどね(
まだ溶けてないから汚れないでいいよねとか思いながら歩いていると・・・
心なしか大きい木が減ってきます。
そしたら・・・お待ちかねの稜線ですッ!
稜線に出ると・・・短いッ!
ここまで約2時間半。
長かったような短かったような・・・
画面左端の雪山は白山かな?
今年何回も計画立てましたが登れず悔しい思いをした山です。
来年は・・・いや今年でもチャンスがあれば登ってみたいッ!
摩利支天にかなり近づいてきました。
天気が持てばあそこまで行きたい・・・ッ!
稜線に出てから約30分。
終わりが見えてきました!
足元には氷柱が・・・
本格的な積雪期になると見えなくなるのでこれも今だけ見れる風景です。
新雪の踏み跡って不思議。どことなく柔らかく見えません?
表面に光る雪の粒が美しい。
冬の訪れを感じさせます。
この標識が見えたら五ノ池小屋はもうすぐ。
シュカブラの子供がお出迎えしてくれます。
標識から先は大きな登りはありません。
登山口から約3時間・・・冬季閉鎖中の五ノ池小屋に到着ですッ!
ここで小休止・・・摩利支天側に向かうか継子岳側に回るか考えながらお昼を頂きます。
摩利支天側に向かう稜線。
この道も長いこと歩いてないなぁ・・・
こちらは三ノ池。
雪の白さと対比になるような濃い紺色が美しいです。
上空には鳥が大きく羽ばたいているような雲が・・・
五ノ池小屋前にある五ノ池(基本的に水はない)は真っ白な平原になってますね。
飛び込んで人形つけたい気持ちになります。
悩んでる間に登る気持ちがなくなったこともあり、今回は継子岳方面に向かうことに・・・
飛騨頂上神社で無事を祈ってから出発します。
継子岳は画面右奥・・・長いなぁ・・・
雪の積もり方がちょっと怖いですね。
左手側にコースを示す柵があります。それに沿って進みましょう。
飛騨山頂付近より少し継子岳方面に歩いたほうが摩利支天側の展望はよいです。
険しい岩場と綺麗に伸びる稜線。
白と黒のコントラストが美しいです。
そんな感じで少し進んでみましたが・・・新雪のためラッセルがめちゃめちゃにシンドイ・・・
常にひざ下まで雪がある感じで思うように進まず・・・
さらに熊と思しき足跡も発見・・・
これはヤバイかもと後ろを振り返ると・・・かなり大き目の雲が上がってきてます。
基本戦略がいのちだいじになだいたいいろ。
秒で撤退を決定ッ!
まだ冬の始まり。
今年の冬も安全策で行きたいと思います。
景色は綺麗ですが簡単に命を奪ってくるのが雪山。
臆病なくらいがちょうどいいんです。
飛騨頂上神社まで戻ってきました。
雪と岩が荒々しく混じる・・・積もり始めしか見られない景色です。
飛騨頂上神社まで戻ってきました。
ここからなら御嶽山の頂上剣ヶ峰が見えます。
冬の間に1回くらいあの麓まで行きたいです(剣が峰付近は立ち入り禁止です
さてさて帰り道方面は晴れているのが気になりますが来た道をピストンで戻ります。
あわよくば三段紅葉と思いましたが麓の色付きは今一つ・・・
ロープウェイ側が正解だったか・・・ッ!
親切な案内です。
登り返しはないので3時間掛からずに下りれますよ。
この道は霧氷ついたら美しいだろうなぁ・・・
親切な案内から約30分。
温泉まで残り2時間です。
日が昇り雪が溶け始めた森の雰囲気がどことなく残雪期っぽいです。
と思ってるとすぐにのぞき岩避難小屋に到着です。
山頂付近には予想通りの雲が・・・
予想してたより全然薄いので登り続けてもよかったかも・・・と思ったり(
ちょっと雲が掛かった山並みは大好きなので、それが見えただけで大満足です。
ここからサクサクっと帰りたいところですが・・・
順調に標高を下げたこともあり足場が雪と土のミックス状態へ変わっていきます。
雪が緩くなって歩きにくい・・・
ちょっと森スナップ的な写真を何枚か撮影。
ピストンだと登りと下りが同じ道になるので下りは撮るものがないんですよね・・・
登山口まで残り30分ほど。
ここまで来ると雪は完全に姿を消し・・・雪解け水が足元をドロドロにしてくれます・・・
スパッツ履いててよかった・・・
そんな感じで飛騨頂上から歩くこと約2時間半。
主張の激しい登山口さんに到着。
無事に下山しました。
さいごに・・・
また飛騨頂上から先へ進めず・・・
よっぽど嫌われているみたいです(
何度か登っている山のため新鮮さはありませんでしたが樹林帯を抜けた後の開放感は相変わらず・・・
あの開放感を味わうためにまた登りたいと思わせる山です。
継子岳から見る剣ヶ峰、白い絨毯に覆われた賽の河原
次はどちらかを絶対に見てやろうと思いますッ!