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Z9/Z6II/Z50/X-E3で写真撮ってますけど特別ニコンが好きな訳ではないです

北岳は長い

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何事でも一番が取れたことがないタイプのだいたいいろです。
No.2ポジで輝けるのが自分の魅力だと言い聞かせて毎日仕事してます(

でも1番を目指すことはできると思うんですッ!
ということで南アルプス最高峰!標高No1!を味わうために北岳を登ってきました!

北岳とは?

南アルプス最高峰の3193mを誇るお山です。
日本第二位の標高を誇るわりに一般知名度はとても低く、
北岳?どこにあるの?」
「なんで第二位の標高登るの?富士山でよくない?」
と言われ可哀そうな立ち位置にいるお山だなと感じてます(個人の感想

イカー規制が実施されるため登山口である広河原まではバスorタクシーを使う必要があります。
メジャーなバス乗り場は芦安と奈良田の二つ。
芦安駐車場の方が駐車台数もバスの本数も多いため今回は芦安を選択。

そんな芦安バス停から辛く厳しくとにかく長い戦いを振り返ってみたいと思いますッ!

バスに乗り

バス停からおはようございます。
3時50分をだいたいいろがお知らせします。

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Z6II + NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S

驚きの夜明け前からスタートです。
なんでそんなに早いか?だって・・・

それは・・・体力に不安があるからだよッ!!!

スタート地点の広河原から北岳山頂のコースタイムは6~7時間。
芦安バス停から広河原までの乗車時間は約1時間・・・
途中の休憩や撮影時間を考えると5:15分の始発に乗らないと、明るい時間帯に小屋に着くことは不可能では?
どうせバス乗るなら確実に座って体力を温存させたい・・・という理由から前日に山梨入りし、ホテルで3時間だけ眠り、この時間にバス停に立つこととなりました。

早すぎたかなと思いますが4時を過ぎると続々と登山者が訪れます。 4時20分にはこんな感じ。

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Z6II + NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S

早めに到着してよかった・・・

そして5時前にバスが到着、無事に座り・・・

気が付いたら広河原に到着してました(

ほんと一瞬でした。座ると同時に寝てました。

ということで6時20分の広河原から登山をスタートします。

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Z6II + NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S

広河原インフォメーションセンターの横を通りすぎ、通行止めゲートを乗り越えるところからスタート。

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Z6II + NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S

おーあそこに見えるのが北岳かー。
こう見ると近いなーとか感じますが、これは大きな勘違いです(

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Z6II + NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S

まずは大渋滞のつり橋を超えて広河原山荘へ向かいます。

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Z6II + NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S

こちらが広河原山荘。
なんとここには自動販売機が設置されています。

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Z6II + NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S

ラインナップはこんな感じ。

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Z6II + NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S

まだまだスタートしたばかりということもあり一旦スルーして先へ進んでいきます。

広河原山荘を超えてからしばらくは樹林帯を歩きます。

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Z6II + NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S

南アルプスの森は深いと聞いてましたが・・・これは確かに深い・・・

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Z6II + NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S

木漏れ日が落ちている樹林帯は気持ちよく足取りも軽くなります。

豊富なのは森だけはなく南アルプスの天然水も豊富。
登山道まで溢れています(

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Z6II + NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S

気持ちいいのは最初だけだろうなみたいなこと考えながら歩くこと約30分。

白根御池分岐点に到着。

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Z6II + NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S

ここで登山道は二つに分かれます。

  • 山頂までの行動時間が7時間の白根御池小屋ルート
  • 山頂までの行動時間が6時間の右俣ルート

今回は歩く時間を少しでも短くしたい()のでに左側の二俣ルートを選択。

そして変わらず続くは樹林帯・・・

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Z6II + NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S

大樺沢二俣分岐までは川沿いを進むルートになります。
川沿いのおかげか・・・そこまで暑くない・・・?南アルプスって灼熱地獄じゃないの?

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Z6II + NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S

と思いながら歩いてると道がなくなります(
ちょっと南アルプスの天然水が豊富すぎません?

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Z6II + NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S

こんな感じで渡渉する場所が何か所かあり場所によってはくるぶしまでしっかり沈みます。
防水対策はお忘れなくッ!

溢れ出す水を乗り越え気持ちいい沢沿いを進んでいきます。

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Z6II + NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S

赤岳の北沢ルートを歩いてるみたいで楽しいなとこの辺りまでは気分も軽やかです(

沢沿いを歩く関係上、橋の上を行ったり来たりを繰り返して登っていきます。

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Z6II + NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S

その時にチラチラ見えるのは北岳
ちょっとずつ近づいているのを体感します・・・

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Z6II + NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S

まだあんな先なのか・・・軽かった気持ちが早くも重くなり始めます。

クソザコナメクジメンタルが頑張って広河原から歩くこと約1時間。
まだ樹林帯の中ですッ!

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Z6II + NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S

北岳はまだまだ先です。

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Z6II + NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S

長いし森が深いよッ!
そろそろ飽きた!という気持ちは胸にそっと仕舞いましょうね・・・

ちなみに二俣ルートは全体的にマーキングが少ない印象。
またこのように「道なの?」と思うような場所も多数なのでちょっと気をつける必要あります。

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Z6II + NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S

飽きた飽きたと思っても樹林帯の美しさは相変わらずのまま。
やっぱり写真は撮ってしまいます。

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Z6II + NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S

こちらが最後の橋・・・

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Z6II + NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S

これを超えると・・・聡明な皆さんならもうお分かりですね?

そう・・・樹林帯ですッ!

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Z6II + NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S

まだ続くのッ!?
もうさすがにゲンナリですよ・・・となりますが、 広河原から約1時間半程度で樹林帯は一旦お休みに入ります。
トップライトに照らされた花道(とても暑い)(しかも登り)が始まります。

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Z6II + NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S

そこから30分程度進むと雪渓がお出迎え。

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Z6II + NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S

そしてそこが大樺沢二俣分岐ですッ!

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Z6II + NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S

広河原から2時間・・・さすがに疲れたのでここで休憩。
この時点で標高は2200m。
標高差700mを乗り越えてきましたが残り標高差なんと1000m・・・
先はなげーな・・・

ちなみに写真撮ってませんがこのポイントにトイレあります。
緊急事態が訪れても焦らないでッ!
ここまでくれば社会性は保たれるよ。

広河原から2時間かかるけどなッ!

樹林帯を超え

ということで各種補給と荒んだ心を落ち着けてからのリスタート。

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Z6II + NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S

ここから始まるのは・・・つづら折りの・・・樹林帯・・・です・・・

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Z6II + NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S

しかもこのエリアはつづら折りが細かいため先が見通せない上に傾斜が急。

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Z6II + NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S

残り距離もわからず、先も見えず、まるでゾンビのような雰囲気で登り続けます・・・

さすがに他の登山者さんも疲労困憊の模様。
ソニー使いのお兄さんと「ツライっすね・・・あーそれSEL2470GMっすか?いいですよねー?」なんて会話をして休憩したりします。
(ボディ何使ってるのか聞けなかったのが心残り)

ポイントポイントで北岳山頂は見えるのですが、そっちには直進させてくれません・・・イケず・・・

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Z6II + NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S

そんなつづら折りに心も折られながら登ること約1時間。
ちょっと開けたポイントに到着。

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Z6II + NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S

特になにもありません(
ただ開けてるだけです((

ここに到着したら登り残り1時間と思いましょう。 ちなみに山頂までは残り2時間です。
行動時間めっちゃめちゃ長くない?長くないですか・・・そうですか・・・

もはや折り畳み傘も真っ青なレベルで折れた心を胸に・・・まだまだ続くは樹林帯・・・

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Z6II + NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S

まだだ!まだ終わらんよ!
という声が聞こえてきます。

しかも似たような景色がずっと続く・・・

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Z6II + NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S

そんな景色も30分ほど歩くと様変わりし始めます。

空が、割れる?
光の剣は振り下ろされないし大地に差さらないので安心してください。
ただ空が見え始めるだけです。

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Z6II + NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S

標高2500m付近かな?その辺りからたまに見通しが効くようになります。

進行方向逆側には鳳凰三山の勇姿。
山頂付近が禿山みたいで独特な雰囲気です。

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Z7II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

挑戦したい気持ちはありますが今年も小屋は休業中の模様。
さすがに日帰りはシンドイので楽しみは来年にとっておきましょう。

さて進行方向に目線を向けてみましょう。
まるでこのまま歩けば登りが終わるように見えていますが・・・

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Z7II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

安心してください。
まだまだつづらは折れます(

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Z7II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

さすがに心折れそうだよ・・・いやもう折れてるし、かなりバテてる・・・
一刻も早く冷えたコーラを飲まないと死んでしまう・・・

そんな地獄もこの階段で終わりますッ!本当に終わりますッ!

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Z7II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

この階段を登った先に待っているのは・・・そう!美しい稜線ですッ!

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Z7II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

とてもツライ登りもここで小休止。ここから先はちょっとツライ登りです。

もうさすがにバテバテなので稜線歩きの前に小休止。

このポイントは各方面への視界が良好です。
先もほども見た鳳凰三山
ハイマツしかないため全体を捉えた撮影ができます。

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Z7II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

鳳凰三山ごしに見る赤岳。
明らかに赤いのがわかります。

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Z7II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

標高が上がってきたことを感じさせるかのように姿を見せる富士山。

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Z7II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

絶景のビューポイントなのか多くの登山者さんもここで休んでいます。
だいたいいろもそんな感じでポカリをちびり。
大量に汗をかいているのでとても美味しい

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Z7II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

稜線を歩き

ここから始まるのは楽しい稜線歩き。

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Z7II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

でも山頂まではまだ1時間かかるぞ☆
明るく書いても真実は残酷です・・・

標高差約300mを登っていくこととします

今まで稜線に隠れていましたが、このポイントから右手側にはずっと仙丈ヶ岳が姿を見せてくれます。
この美しさ・・・南アルプスの女王の名前は伊達じゃない・・・ッ!

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Z7II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

この夏、どこかのタイミングで登りたいぞ。

そして後方には甲斐駒ヶ岳・・・って山頂付近には雲が・・・
仙丈ヶ岳甲斐駒ヶ岳は隣合わせの山。
頑張れば一泊二日で両方登れるらしいですが体力持つのかな?

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Z7II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

そのあとすぐに小太郎山分岐点に到着。
ここまで頑張って歩けばよかったと思ったりしました(

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Z7II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

小太郎山分岐点から甲斐駒ヶ岳へ伸びる稜線。

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Z7II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

そして北岳へ伸びる稜線・・・
前を行く登山者さんの肩を落としてる姿からやる気が感じられますね(

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Z7II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

この時点で行動時間は約5時間。
そんな場所に岩場置くなよ!と叫びたくなるような光景が広がります。

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Z7II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

ここにきてこの岩場は正直しんどい・・・

もう難所はないだろうと思いましたがそんなことはありませんでした。
おい・・・ッ!前に鎖場見えるぞッ!

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Z7II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

ちょっと絶望しながらこんな感じの鎖場を超えましょう。
しっかりとした傾斜が付いているので鎖は絶対に離さないように!

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Z7II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

そんな地獄の鎖場を超え後ろを振り返ると・・・甲斐駒ヶ岳への美しい稜線が・・・ッ!

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Z7II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

いやーかなり登ったからもう登りないだろうーと思いますが・・・まだ登りますよ・・・ でも・・・これが・・・これが・・・小屋手前の最後の登りだッ!

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Z7II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

と自分を奮い立たせた先には・・・おい・・・ッ!
テントだ!テントが見えるぞ!ということは・・・

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Z7II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

広河原から歩くこと約6時間・・・ついに北岳肩の小屋に到着ですッ!

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Z7II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

この時点で標高は3000m。
さすがにしんどいので早々に受付を済ませ小休止。

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Z7II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

ちなみに500mlのコーラは一本600円です。
あまりの安さに感動して2本飲みました(

多分ちょっと脱水症状気味だった・・・

この時点で景色は最高ですが、目標はあくまで北岳頂上。

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Z7II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

あと30分だからと言い聞かせてこいつを登っていきましょうー

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Z7II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

・・・はい・・・一分で息がきれました・・・
小休止がてらの1枚。
なにやら建設中の雰囲気ですが新館でも立てるのでしょうか?
このあたり聞いておけばよかった・・・

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Z7II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

ドンッと構えている仙丈ヶ岳
どっから見ても美しい形してます。

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Z7II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

肩の小屋から登ること約10分でこの展望。
甲斐駒ヶ岳に雲がかかっているのがちょっと惜しい・・・ッ!

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Z7II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

わりとすぐに両俣小屋分岐に到着。
10分しか歩いてないのに息切れがすごい・・・これが標高3000mの力・・・?

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Z7II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

山頂近くなったなー思うけどまだまだ距離はあると矛盾したことを思ったりします。

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Z7II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

さらに標高を稼いで後ろを振り向くと・・・
仙丈ヶ岳甲斐駒ヶ岳のツーショットがお出迎えしてくれます。

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Z7II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

南アルプス最高峰眺めながら名峰眺められるとか登山してよかったと思わせる1枚。

もう少しで山頂かな?

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Z7II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

間ノ岳への稜線が美しい。

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Z7II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

これを超えたら山頂かーと思って登りきると・・・もうお分かりですね?

まだ先がありました(

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Z7II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

ここまで散々歩かせておいて疑似山頂とか・・・
北岳への恨み思いがここで溢れ出します

非常に疲れていますがここまで来たら後少し。
微妙に登り下りのある道が体力をゴリゴリに削ってきます。

これを超えれば山頂・・・

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Z7II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

あと少しなんですけどさすがに標高3100m。
息も上がっているのでたびたび足が止まります。

仙丈ヶ岳と稜線の組み合わせ。

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Z7II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

視線の先にには間ノ岳への稜線。

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Z7II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

景色が最高なだけが救い・・・ もはや心は折れ、体力は尽き、写真を撮ることも忘れた頃・・・ようやく・・・ようやく・・・北岳山頂に到着ですッ!

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Z7II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

あーーー!長かった。一生分歩いた気がする。

頂上に辿り着き

かけた時間は覚悟の証。 夢中にさせる何かがある景色が広がりますッ! (お兄さんからの撮影許可は取得済みです

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Z7II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

北岳山頂から間ノ岳へ伸びる稜線。
最高じゃない?

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Z7II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S
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Z7II + NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S

ショットのピントを合わせてココロがリノベーションされそう・・・

反対側には何度目かの登場になる仙丈ヶ岳
左に伸びる稜線から両俣小屋、そして仙丈ヶ岳へ伸びる道があるんだろうなぁ

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Z7II + NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S

そして姿を見せてくれた甲斐駒ヶ岳
仙丈ヶ岳とは異なり尖った山体がとてもカッコいい。

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Z6II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

ここから富士山を見るのが定番なんでしょうが・・・空気が薄いせいかそこまで頭が回らず・・・

気が付いたら足は北岳肩の小屋に向かってました。

山頂をもっと楽しめよッ!

間ノ岳への稜線は色々なパターンで撮りましたが、北岳の肩ごしに見るこの構図が一番気に入ってます。

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Z6II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

またこの微妙にアップダウンのある道を歩くのかと思うと心が乾いてきますね・・・

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Z7II + NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S

登ったのが7月中旬ということもありお花は最盛期を迎えています。

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Z7II + NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S

間ノ岳に大きな鳥が舞い降りるような雰囲気の1枚。
雲の形が鳥さんが羽を広げているみたいです。

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Z7II + NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S

南アルプスの森の深さ、甲斐駒ヶ岳の美しさ、それを眺められるテント場、登山の魅力が全部詰まっているような1枚。

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Z6II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

こちらは広角での1枚。

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Z7II + NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S

北岳山頂からの間ノ岳山頂までの稜線がしっかり意識できる1枚。

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Z7II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

どう撮影しても絵になる風景しかないとか卑怯だよ(

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Z7II + NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S

ここまで下りてくると小屋まではスグ。

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Z7II + NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S

ということでコーラはさすがに飽きたので三ツ矢サイダー(600円)を飲んで夕焼けまで休憩することに。
(地上だと一本68円で買えるとか考えちゃダメだぞ

夕飯前に動き出したものの夕焼けにはまだ早い感じ。

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Z6II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

思い思いに時間を過ごしている感じがしていい雰囲気です。
ここまでテントを担いで登ってくるのは大変だったろうなぁ・・・

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Z6II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

ちなみに晩御飯はこちら。
肩の小屋ということで豚の肩ロースらしいです。

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Z6II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

ピントが甘いのは早くご飯が食べたかったからだと思いたい。

夕食後は太陽にあたりながらアホ面でお山を眺めます。

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Z6II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

ちょっとずつ下りてくる太陽。
日差しが暖かい・・・

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Z6II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

眠くなるというか寝てる人はいた。

珍しく高山植物撮ってみたりします。

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Z7II + NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S
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Z7II + NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S

仙丈ヶ岳の肩越しに見る夕日。
青とオレンジ色のトーンが美しい

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Z7II + NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S

こちらは富士山。
独立峰なので存在感は抜群。

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Z6II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

甲斐駒ヶ岳にかかっても雲もとれました。

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Z6II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

日の傾きにより色を変えるテント場。

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Z6II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

1日が終わるなーという感じがします。

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Z7II + NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S

鳳凰三山と夕焼け。

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Z6II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

最後に甲斐駒ヶ岳に近づいてみました。

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Z6II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

という感じで1日は終わり、星を撮ろうと早く寝たら起きられなかったという悲劇が起きました。

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Z6II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

下山しました

目が覚めたら3時半を過ぎていただいたいいろです。
空はもう明るくなってました・・・

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Z7II + NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S

夏の夜明け早すぎるだろ(ちゃんと目覚ましかけろ

明けてしまったものは仕方ないので夜明けの撮影を楽しみます。

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Z6II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

テント場と甲斐駒ヶ岳八ヶ岳
夕焼けのトーンとはまた違った魅力ありません?
朝焼けの方が優しい感じがします。

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Z6II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

こちらは仙丈ヶ岳
夕方と違い逆光にならないため山肌がしっかり見えます。

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Z6II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

逆に鳳凰三山は逆光になります。
鳳凰三山越しに見える山は北アルプス

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Z6II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

ご来光と富士山。
ここまで太陽が姿を現すとさすがに暖かくなります。
やっぱり太陽の光って偉大(なお昼の気温

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Z7II + NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S

北岳とモルゲンロート。

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Z7II + NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S

いい感じに日が登ったところで朝ごはんの時間です。
サクサクっと食べて下山を開始します。

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Z7II + NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S

下山開始時の富士山。 雲がまったくかかってない。

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Z6II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

こんないい感じの光が差していますが下山時間は約4時間・・・
登って来る人すれ違うため渋滞も予想されすでにゲンナリしています(

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Z6II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

ただ樹林帯に入るまではずっとこの美しい稜線を見ながらの下山になります。
まだ日が低い時間帯のためコントラストが強く立体感が強くなります。

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Z6II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

登りの時は心をくじいてきた鎖場もまだまだ元気なのでサクっと下りられます。

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Z6II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

下りた先でも美しい稜線が続きます。

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Z6II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

サンキュー北岳。登りは大変だったよ。

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Z6II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

肩の小屋から下ること約30分。
ここからはただただ長くツライだけの樹林帯が始まります。

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Z6II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

朝日が透ける景色は美しいのですが・・・飽きる・・・
もうねこんな雰囲気が1時間とか続くんですよ・・・
飽きるなって方がどうかしてると思いませんか?!

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Z6II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

かなり急な傾斜を下りながら「登りの時の自分、よくこんなところ登れたな」と感心してると見覚えのある雪渓が姿を現します。

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Z6II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

そこからしばらく下ると・・・大樺沢二俣分岐に到着。
行きと同じようにここで休憩します。

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Z6II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

ここから先、樹林帯が2時間続くので心はすでに折れています。
せめても楽しみと登りではガン無視を決め込んでいたらお花とか撮影してみたりします。

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Z6II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

この辺りから始発バス組の登り登山者との待ち合わせが大量発生・・・
そこかしこで渋滞が起こっており撮影してると迷惑をかける事態に・・・
なので撮影はせず(登りと同じ風景だし)下ることに集中します。

そんな感じで下ること約1時間。

見覚えのある橋が姿を見せます。
これ・・・割と序盤に出てきたやつじゃない?と思いながら慎重に渡ります。

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Z6II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

この景色・・・間違いない!下界が近いぞ!ようやく人間の世界に帰れるぞ!

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Z6II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

肩の小屋から下ること約3時間半・・・ついに!ついに文明がある世界まで帰ってきました!
自動販売機が眩しい・・・けどここは我慢だッ!

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Z6II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

ここまできたら広河原はスグ!
広河原についたトイレ行って、汗拭いて、ジュース飲んでのんびりバス待つんだ・・・と希望に胸を膨らませて歩きます。
(死亡フラグとか言うなよッ!

そして橋を超えると・・・

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Z6II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

広河原に到着です!

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Z6II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

下山時間は約3時間半。コースタイムより少し早いこともありバスを待っている人の姿はほぼなし。
とりあえずバス停にザックくんを並ばせ本体は着替えることに・・・

着替えてから気が付きました・・・

広河原インフォメーションセンターには・・・ジュースが売ってない・・・ッ!
見つけれれなかっただけかも。

バスの時間にまだ余裕があるので泣きながら広河原山荘まで戻ります。

そしてペプシを購入。
なんと半額の300円という良心価格(
この一本のために山に登ってるといっても過言じゃないなとか大袈裟なことを思ったりします。

そのあと無事にバスに乗り、眠いのに眠れない不思議な感覚を味わい無事に駐車場に到着。
怪我なく下山となりました。

さいごに

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Z7II + NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S

とにかく全てが長く感じる登山でした。

2時間の樹林帯、2時間の急登、2時間の稜線歩き・・・
全体のバランス考えたらおかしいと思わないの?
という疑問が頭から離れなくなりました。

ただし・・・稜線に出てからは全方位に広がる絶景。
特に北岳山頂から間ノ岳への稜線は人生に1度は見ておきたいと思わせるほど美しかったです。

だいたいいろの体力では非常にツライ登山でしたが本当に登ってよかったと思わせる山でした。

次に登ることがあれば北岳山荘に泊まり、間ノ岳への縦走を楽しんでみたいな・・・