2025年をふりかえる

気が付いたら年の瀬、そして今日が終われば新年。
そんな中で慌ててブログ書いてるやつなんていねーよな?
だいたいいろって奴を除いて・・・
ということで、さっくりと今年を振り返ってみたいと思います。
■ 1月
2025年はスロースタート、1月の第三週目に赤岳鉱泉でテント泊に挑戦。
山小屋の予約!とか食事の時間!みたいな他人の都合に流されないテント泊の魅力、みたいなものを感じました。



■ 2月
登山は空木岳の1回のみ。
池山小屋を越えた先からのラッセルにだいたいいろの体力がついていかず、途中撤退。
体力のなさ、技術の未熟さを痛感した登山となりました。

■ 3月
予定と天候が合わず登山はなしの珍しい月。
近所の梅、ちょっと遠くの河津桜、大宮の桜を堪能するゆっくりとした月となりました。



■ 4月
当たり前のように咲く桜、それを毎年見に行けることは幸せなのかもしれないですね。

■ 5月
登山のなかった4月の鬱憤を晴らすようにGWを利用して槍ヶ岳と地蔵岳へ!
槍ケ岳では途中で体力が尽き、あわや遭難となる事態に・・・。
定期的に山へ登ることの重要さが身に沁みました。
生きててよかった・・・




■ 6月
梅雨の晴れ間を生かして空木岳リベンジへ。
5時スタートで12時30分に下山!
このために用意したスポルティバのAKASHAⅡが大活躍してくれました。
今年はこいつで日帰り登山を楽しむ!そう思った時が私にもありました
(なお2025年の日帰り登山はこれで終わった模様



■ 7月



7月4週目に不帰キレットに挑戦



後立山連峰を楽しんだ月でした。
不帰キレットは噂に違わぬ難所が多く緊張しました。
2026年は白馬から鹿島槍までを一気につなげるルートをやりたいな。
■ 8月
立山から穂高方面まで一気に南下するルートを予定していましたが・・・
まさかの夏風邪で中止に・・・
体調が回復した後、どこか登れる山はないかと探したところ偶然にも千枚小屋さんに空きを発見。
ということで椹島から悪沢岳へ!
7月の後立山連峰とは打って変わって森ばかりの登山道。
強い日差しを受けず、気持ちよく登ることができるいいお山でした。



■ 9月
台風のシーズン!その台風後の快晴を狙って北アルプスへ!
新穂高から入山し、双六岳、鷲羽岳、水晶岳を踏んで、最後は野口五郎岳に登るロングコースを選択。
鏡平山荘さんを越えてからはずっと稜線が続く最高の登山になりました。





■ 10月
まさかのコロナ罹患により登山なし・・・
まだまだ脅威だということをみんな忘れないでね。
■ 11月
南アルプス月間となった11月。
11月1週目の北岳で白と黒の幻想的な世界に心が震え、



11月3週目の甲斐駒ヶ岳ではテント泊の地面の冷たさに体が震えました。
(この後すぐにテントマットを更新しました)



■ 12月
更新したテントマットを使いたくて空木岳へ!
日帰りで挑戦した2月とは違い、今回は最初からテント泊装備で挑戦、
無事に山頂を踏むことができました!



2025年の締めは燕岳へ!
冬季営業中の燕山荘さんに泊まるなら荷物も軽いし一泊二日で行けるでしょ、と軽い気持ちで中房温泉さんでの一泊をパス。
空木岳でテント泊したことで増長していましたね。
・・・もうね往復35kmはしんどかったよ。
夕焼けに染まる燕岳を見れたことで、その苦労は報われた気がします。



■ 来年は?
いつもこの時期に翌年の計画をざっくり立てるのですが、今年は何も考えていないです。
仕事が繁忙期を迎えることは確定しており、登山の時間が捻出できるか不透明。
そんな中で山小屋さんの予約を取ることが迷惑をかけるのでは・・・と考えてしまいます。
涼しい季節になってからとは言え、それなりの長い距離をテント泊装備で歩けたこともあり、来年はテント泊頑張ろうかなと漠然と考えています。
テント泊にオススメの山があったら教えてください。
来年は、これを読んでくれた誰かと、どこかのお山で会えたら素敵だなと思います。
北穂高は下りが怖い

2024年の記事が書き終わらないまま2025年を迎え、そして二ヵ月が過ぎただいたいいろです。
こんにちは。
書くスピードがとにかく遅い、ブログ書きはじめそれなりの期間が立つのに、いまだに何を書いていいかよく分からないんですよね。
学習率の設定が0.0000001くらいに設定されているようで、ハイパーパラメータの見直しをしたいなぁと常々思っています。
書くこともまとまらないかつ、思い出すことも嫌になるようなツラいことが多かった登山については筆が進まないのも納得というところ。
そんなと登山が今回の北穂高登頂。
2024年の春、開山したばかりの上高地を抜け北穂高岳に挑戦してきました。
少しお時間を頂いて、目を通していただければと思います。
■ 北穂高岳とは
標高は3106mを誇る北アルプス屈指の名峰です。
岩稜帯の多い北アルプスの中でも、岩場の険しさは屈指のもの。
悪辣な岸壁に囲まれており、夏場はロッククライミングの名所としても有名です。
今回登頂したのは4月下旬。
下界では桜も散り、夏場にさしかかろうとしている時期ですが、お山の上はなお雪深い時期です。
夜から朝にかけての気温は氷点下を下回り、まだまだ油断はできない季節です。
複数のルートから登れる北穂高岳ですが、今回は最も一般的な上高地から入るルートを選択。
上高地から涸沢を抜け、涸沢に一泊しナイトハイクで山頂を狙う少し挑戦的な工程を組んでみました。
■ 予想される恐怖
自分の故郷よりもよく来ているあかんだな駐車場がスタート地点。
もうおなじみですね。
GWなのでもっと混んでいるかと思いましたが、意外と空いていました。

そのまま流れるようにバスに乗り・・・

朝6時30分に上高地を出発です。

4月の終わりということもあり、上高地バスターミナル周辺には雪はなし。
重くて硬い冬靴の感触を確かめながら夏道をずんずん進んでいきましょう。

朝早いかつ天気も思わしくないためか、渋谷のスクランブル交差点も真っ青な人口密度を誇る河童橋も人はまばらです。

我々も素通りし小梨平へ抜けていきます。

上高地から北穂高岳までの距離は約17km。
本日の幕営地である涸沢ヒュッテまででも約15km。
コースタイムは約6時間30分。
テント装備ということもあり、いつものペースは期待できないことが予想されます。
余裕がないという訳ではありませんが、あまりゆっくりも出来ないといったところ。
そのため、日本有数の景勝地である上高地もただの通過点に早変わりです。
ただただ長く、平らで、面白味の感じられない道に感じられてしまいます。この思考、本当によくない。

バスターミナルを出てから約40分ほどで明神を通過です。

河童橋と同様に明神も素通りします。
普通の人は明神を目的に歩いてくるのに・・・

途中、おさるさんとすれ違います。

まだ緑も息も吹き返しておらず、雪もない殺風景な景色。
この中を10km近く歩いていく・・・気持ちなど高鳴るはずもなく・・・

ただ黙々、黙々と北穂高岳へと足を進めます。
美しい紅葉を見せてくれる梓川接岸ポイントも初春は寂しい雰囲気です

河童橋を出てから約1時間30分、徳澤を通過。
次にここへ辿り着いた時、我々は幸福(ソフトクリーム)を手に入れることになるでしょう。

2024年前半はまだ湖岸工事中でした。
横尾まで行くには一度反対側の岸に渡る必要あり。

梓川周辺を自然の姿に戻す大規模な工事。
そこかしこに重機が置かれています。

反対側の岸を渡り、少し歩くと仮設橋あり。
戻ります。

徳澤を出ること約1時間、横尾に到着です。

横尾から先は涸沢まで山小屋はありません。
なので補給とトイレが必要だと感じた場合、横尾で済ませるようにしましょう。
子供の日ということなのかこいのぼりが泳いでいますね。
こんなちょっとしたおしゃれって好きです。

ここまでで約10km。距離だけなら2/3を通過したところです。
しかし標高は未だ1700m前後。
北穂高岳の標高は約3100m。
その標高差1400m。
ここから一気に標高を上げていくことになります!
横尾大橋を越えて標高稼ぎの旅に参りましょう。

横尾大橋を抜けるとさすがに雪の姿が目に付くようになります。

登山道全体にあるというわけではなく、日当たりの悪いところには残っている程度なのでアイゼンやチェーンスパイクはまだ不要です。
この階段を上る度に「北アルプスに帰ってきたなぁ」という気持ちになります。

横尾から涸沢は屏風岩をグルっと迂回するようなルートをとります。
林越しに見えるのが屏風岩・・・こんなに大きな山を迂回するのか・・・と毎回思いますが、毎回なんとかなってます。

標高が高い場所はさすがに白いな・・・

河童橋から4時間ほどで本谷橋を通過。
今回はテン泊装備ということもありペースは悪め。
紅葉時期と違ってテント場に余裕があると思われので非常にゆっくり目の進行です。

本谷橋から先はさすがに雪ありです。

踏み固められていることもありアイゼンなしでもいいかなーというところ
本谷橋を出てから約30分。
視界が東側に開けるポイントを通過します。

始めて涸沢に登った時、画面右側の無名峰を北穂だと思ったことをここに告白します。
同行者の「北穂はまだ見えないですね」という一言に心折れたことは一生の思い出です(
見通しが良くなる分、ここから先の体感が長いんだよなぁ。
絶対に歩くことになる道が見える・・・ツラさが可視化される貴重な経験です(

画面中央に小さい点々が見えますね。
それ木ではないんです・・・人なんです・・・

あそこまで歩くのか・・・景色が変わらないので無限ループに陥ったような感覚がだいたいいろ達を襲ってきます。
でも登山のいいところは歩けば終わる!ということ。頑張って歩きましょう!
本谷橋を出てから約1時間。
ついに正面に本日の目的地である涸沢ヒュッテの姿が・・・
肩を落とし、疲れた顔をした人達の列が連なっています。
いままさに我々もその行列に加わろうとしています。

登山開始から約6時間・・・ついに涸沢ヒュッテと涸沢小屋の分岐に到着!
でもまだテント場は見えない・・・!

神よ!まだ俺たちに歩けというのか!!もう15kmは歩いたぞ!!!
叫びは空しく残雪に溶けこんでしまいます。
一歩一歩が重い・・・1秒の動きが千の秋を越えるような長さに感じられる・・・
この・・・この雪の大壁(大袈裟)を越えた先に目的地はある・・・ッ!

分岐から歩くことなんと10分・・・ついにテント場に到着です!

ようやく着いたぁぁぁあぁ!!!
心からの叫び、魂の叫びとはこのことか!とばかりに声を上げます(実際は声には出していません
同時に着いた方と
「クッソ長かったですね」
「本当に長かったです。途中から登ってる人見えたじゃないですか。完全に働きアリでしたね笑」
と笑いあったのは思い出深いです。
手早く受付をすませテントの設営します。
そのままお昼を頂くなどしてたら、お昼過ぎてました。
そういえば看板撮影してなかったなと思いつつ1枚撮影。
到着してから1時間以上経過してました。

雲が立ち込める残念な天気です。

明日の早朝は快晴予報を信じ、今はどうかおやすみ。
綺麗な朝焼けを信じ、早めの就寝としました。
■ 見えない恐怖
時刻は朝3時30分。涸沢カールの途中からおはようございます。

北穂高岳山頂で日が登り切る前の綺麗な時間帯を迎えるため真っ暗の中の登攀です。
元々から急な登攀ルート、クラストした雪面・・・進むルートもよく見えない・・・それなり以上の恐怖があります。
滑り落ちたらタダでは済まないし、誰にも気が付いてもらえない・・・
そう思いながら、慎重に、確実にピッケルとアイゼンを効かせながら登ります。
時刻は4時半、東の空から灯りが差し始めます。

一度付いた灯りはあっという間に東から南まで広がっていきます。

トレースが見えないのはそれだけ雪が硬いということ・・・
アイゼンも効きにくいので速さよりも確実さを取り、ゆっくりと登ります。
先行者からはこのあたりから徐々に離されていきます。 朝焼けがふたりを分かつときでした・・・
中央やや右寄りの隙間が空いた部分が山頂への入り口です。

急な傾斜はなんとか登り切り、少しトラバースすると・・・

岩場に取り付きます。
久方ぶりの安定した足場で酷使したふくらはぎを休めます。

少し緊張の糸が解けたのか、いまになって疲れを感じます。
改めて見直すとすごい急斜面・・・これを登っていたのだから緊張くらいしますよ。

一息ついたところでいざ山頂へ!と前を向いたら・・・
槍ヶ岳の姿が目に飛び込んできます!

中央の広い山体は立山か?
立山黒部アルペンルートも開通している時期。あちら側からも穂高がよく見えているでしょう。

そして目の前には山頂標識!
涸沢ヒュッテから約2時間、無事に山頂に到着です!

正面に見えるのはどっしりとした山体は奥穂高岳。

2023年10月の終わりに雪の奥穂高、2024年2月に雪の西穂高、そして今回の北穂高! まさか1シーズン中に穂高連峰の主要峰を周り切ることになるとは夢にも思ってなかったです。
こちらは前穂高だけかな?
奥穂とは異なり細く尖った山体が特徴的です。

奥穂と前穂のツーショット。

まだ姿を残しているお月様までくっきり見えるほどの快晴!
怖い思いはしましたが、登ってよかった!と思わせてくれる天気です。

真ん中やや右側に赤い屋根が見えるということは、こちらは大天井岳か?

1日が終わったような疲労感がだいたいいろを包み込んでいますが、時刻はまだ5時30分。
太陽さんもまだ登り切れないようで、地平の彼方はまだなお濃いオレンジ色しています。

槍ヶ岳から続く大キレットを収めた1枚。
槍ヶ岳から始まり、南岳へ続く・・・一気に標高を落としてからの登り返し。
標高差も凄そうですが、28mmに収まり切らないあたりに距離の長さを感じてしまいます。

そういえば北穂小屋ってどこにあるんだろ・・・と周りを見渡せば、ひょっこりと頭を出している赤い屋根を発見。
本当に山頂の真横にあるんだ。

せっかくなので小屋の前まで下りてみましょう。

小屋の前からは槍ヶ岳の全貌が確認できます。
どうしても小屋の影が入ってしまう山頂とは違い、こちらは槍ヶ岳まで遮るものがありません。

ここで星撮ったら綺麗だろうな。三脚担いで泊まりにきましょう。
窓に写るフォトグラファー達。
それぞれの撮影スタイルが出ていますね。

見るモノも見て気持ちが落ち着くと、気になってくるのが下山時間。
涸沢から上高地まで約15kmもあるので早めに下りたいですね。
ということで、いったん山頂へ戻り下山を開始したいと思います。
山頂⇔北穂小屋間の階段は下界もびっくりなくらい綺麗に施工されています。

急な登りは当たり前ですが急な下りに早変わりします。
右側へ向かって下りていくことになりますが、角度があって下が見えませんね。

いざクライムダウン!

角度が一番きつい取り付き部分は背面下降で確実に進んでいきます。
両の腕、両の足、どこか3点が必ず地面と接していることを意識しつつ下降します。
角度が緩やかになってきたら正面を向きますが・・・全然緩やかにならねー。

上しか見ない登りとは異なり、落ちたら死ぬ角度を常に見ることになり気が休まる瞬間がないです。
正面を向いて下りてしまうと角度が急なため設置面積が少なくアイゼンが効きません。
素直に横を向いて下ります。

山頂より下山を開始して約1時間。
傾斜が少し落ち着く南陵への取り付き部分で一呼吸つきます。

左下にテント場が見えますが、吹けば飛ぶような小ささです。
ここから先、傾斜は緩やかになります。
気が抜けるわけではないですが「極度の緊張」という状態ではなくなります。
南陵取り付きから20分ほど歩きました。
テント場にだいぶと近づきました。

振り返っての1枚。
昨日は曇り、登りは夜明け前と姿を見ることが叶わなかった北穂ですが、ようやく全貌が確認できます。
あーいや・・・途中からの傾斜はやっぱ凄いすね・・・あれをよく無事に登って下りてこれたな。

山頂から約2時間、涸沢ヒュッテ横のテント場に到着。
怪我無く無事に下山できました。
■ 見えている恐怖
まあまあ疲れていることもあり手早く撤収とはいかないです。
それなりの量の補給を済ませ、もたもたとテントを片付けていきます。
時刻は9時、いつもの倍くらいの時間をかけて撤収を完了。
涸沢カールもこれで見納めです。

いざ上高地に向けて下山開始です!

昨日登ってきたから距離の長さが頭に強く残っています。
見えている苦労ほど疲れを増長させるものはない・・・ッ!
残された希望は徳澤園のソフトクリームのみ!
それだけを希望に手早く標高を下げていきましょう。
・・・見た目からしてなげぇ・・・
右側の山が切れ落ちている部分から少し先に、まずは目指すべき本谷橋があります。

日はすっかり登り、雪は重くなり、我々の足も思うように上がりません。
先が見えている分だけ・・・遠く感じる・・・

涸沢ヒュッテから下山を始めて30分、樹林帯に突入します。
ここから本谷橋まで約30分、まだ半分か。

雪が多く残るタイミングでは涸沢ヒュッテから本谷橋までの登山道に十分な広さはありません。
登山道上ですれ違うことは難しいため、登りが優先を基本としつつ、互いに譲り合って進む必要ありです。
涸沢ヒュッテから約1時間で本谷橋を通過。
ソフトクリームまであと2時間。

まずは横尾に向けて足を進めます。
本谷橋を過ぎれば雪はほぼなくなります。
アイゼンを外して軽くなった足で軽快に・・・飛ばせたらいいなぁ・・・
普通よりもやや遅めのペースで登山道を下っていきます。

登りと変わらない景色のため写真も取らず足を進めます。
約50分で横尾に到着。

今日の天気は快晴の模様。
これから登る人達は気持ちの良い登山になりそうです。

横尾から先はほぼ平坦な道が続きます。
下り坂による推力増加は望めず、己が脚力のみの勝負・・・!

本当に無心で下り続けて・・・約1時間で徳澤に到着。

ここで大休憩。
ねんがんのソフトクリームをてにいれたぞ(写真はない
最後の希望を狩り尽くしたところで再出発です。
もはや望むものはない・・・絶望しかない登山道へ足を向けます。
日当たりのよい徳澤周辺は緑が戻り始めてますね。
緑の絨毯の中を、かき分けて進みましょー

徳澤を出てから約1時間、明神を通過します。

毎回のことですがこの辺りは既に無心。
多くなった観光客の方々をすり抜けながら一路河童橋へ!

小梨平を抜けて・・・

涸沢ヒュッテを出ること約5時間で河童橋に到着。

往復約35kmの長旅、ここに完結です。

■ さいごに・・・

上高地から始まる旅路の長さに恐怖し、
2m先もよく見えない中での雪壁の登攀に恐怖し、
上高地への下山路の長さに恐怖する・・・
恐怖しか残ってないじゃんという旅路でした。
山頂にぽつんとある標識を見た時は安堵感とか達成感よりも、
「ああ・・・なんか世界の果てに来たなぁ・・・」
という臨死状態のような気持ちが強かったです。
登頂した記憶は正直薄いのですが、写真にはちゃんと残っています。
すごく怖い思いをしたのに記憶にはない、でも記録には残せている。
写真のいいところに気が付いた、いい登山になったと思ってます。
決してオススメできる行程ではないですが、挑戦しておいてよかった登山になりました!
鳳凰三山でえんえんくるりえんくるりする

お仕事をしてると予定通りに進まないことが多々あって悩むことってありますよね。
「そこまで深刻に考えなくていいか。どうせ相手も一月後には忘れてるし」
という精神で生きてるだいたいいろです。
こんにちは。
基本的に下調べと事前準備は怠らず登山に挑むタイプなので、
「予定通りの登山にならなかったん-」
と思うことは非常に少ないのです。
時には例外というものがありまして・・・2024年の3月に挑んだ鳳凰三山縦走はびっくりするくらい予定通りに終われませんでした。
正直思い出したくないくらいツラい登山だったのですが、何が予定通りにならなかったのかを少しまとめてみました。
■ 鳳凰三山とは?
南アルプスに属するお山です。 2023年のGWにも登っており、今回で2回目の登場です。
繰り返しになりますが鳳凰三山という名前の山はなく地蔵岳・観音岳・薬師岳の三山をまとめて鳳凰三山と呼びます。
前回は御座石温泉から登り、鳳凰小屋を経由、その後に地蔵岳・観音岳・薬師岳へ回り鳳凰小屋へ戻るルートでした。
今回は逆順になる夜叉神峠からスタートして南御室小屋・薬師岳小屋を越え、鳳凰小屋側へ下りていくルートを選択。
宿泊は初めて冬季小屋を選択。
チャレンジ要素が強い行程となっています。
■ 薬師岳小屋までは距離が長い・・・
季節は残雪期の3月、時刻は朝の7時、場所は夜叉神峠登山口。
3月は営業小屋のない山域ながら車の数はそれなりです。

登山届を出していざスタートです(webで提出済みなんだけどね

まず目指すのは登山口から約1時間で到着できる夜叉神峠小屋。
葉がすべて落ち、南アルプスとは思えないすっきりとした樹林帯をすり抜けて進みます。

3月の南アルプスってもっと雪が少ないと思ってたけど・・・普通に雪あるな。

予定通り1時間で夜叉神峠に到着。
小屋の前で小休止、目の前には白根三山の雄姿が!

よい休憩スポットです。
樹林帯はまだまだ続く上に、夜叉神峠からしばらくは下る・・・ということは・・・

・・・登り返しが待ってます!一度上げた標高を下げるのは条約違反だろ・・・!
定番の叫びですね。

スタートこそ見通しのある登山道でしたが、そこは南アルプス。
途中からは常緑樹に囲まれ、展望は一切なくなります。

まだ3月、それも樹林帯の中を進むので汗はかかないけど寒くもないちょうどよい気温。
バテることなくもくもくと標高を上げていきます。

夜叉神峠から歩くこと約1時間、コースタイムを少しだけ巻いて杖立峠に到着です

次の目標地点は苺平、標識を見るとどっちなんだよと思う2時間30分(1時間30分)の表示。

登山開始してから約2時間、スカッとはれるような展望はまだまだ先です。

樹林帯は変わらず続くのですが・・・
少し隙間が空いてきました。
その隙間から見えるは白根三山。

杖立峠から約1時間でケルンを発見します。
苺平か!!!と喜びますが、残念、ただの中間ポイントです・・・ふぅ・・・

裏切られた期待で心が死にそうですが、この辺りは空が広いです。
青空が見えるだけで足取りもどこか軽くなりますね(冬用の登山靴 + アイゼン * 雪の重量を感じながら

少し暖かい声援も貰えたので頑張って足を進めていきましょう!

途中のケルンから苺平までの約30分はまたうっそうとした樹林帯の中を進むことになります。

登山道入り口から登ること約4時間。
今度こそ本物の苺平を通過します。

ほぼ展望がない中を歩く上に距離が長いので体力・メンタルともしっかり消費してます。 ここでも小休止。
息も整ったところでリスタート。
歩き始めてすぐに見えるこの15分は信用できるやつです。

登山開始から約4時間30分、苺平から見て少し標高を下げた先に見えてくるのが南御室小屋です。

ちなみに南御室小屋には冬季トイレがあります。
ここで社会性を回復させましょう。
こちらは冬季小屋、中にお布団が用意されていましたがおそらく冬は耐えられません。
素直に冬用の寝具を持ち込みましょう。

登山道は小屋の左側を巻くように続いています。

南御室小屋まではどちらかというと緩やかだけど距離が長い道のりでしたが・・・
ここから先、登山道は様相をかえてきます。

かなり急な登りが続く上に・・・雪が!深い!!

いくつもの吹き溜まりを越えてなお、目の前には雪の壁・・・!

1時間も登ってないのにこちらの体力をガンガン奪っていきやがる。
途中、この岩が見えたら中間点です。

「もう半分すぎた!」そんな気持ちだけでもダメだし、力だけでもダメだし・・・
急登でメンタルもダメージを受けている模様・・・

それでも南御室小屋を出てから約1時間・・・ふいに青い空が目に入ります。

無事に稜線に出た模様です!

目の前には北岳の雄姿!
風はまったくなく、穏やかな気持ちで景色に見とれてしまいます。

これを・・・こんな景色を見るために山に登ってたんだよなぁ・・・
本日の目的地である薬師岳小屋まではあと20分。
砂払岳を乗り越えて・・・

こうひょいひょいと・・・

ひょいひょいっと・・・

いかないですね。
薬師岳小屋の裏は急峻な岩稜帯、アイゼンつけた状態だと非常に歩きにくい。
岩稜帯を越えると見えてくるのが薬師岳。
ここから先は穏やかな稜線歩きが約束される景色だなー

視線を少し下げると本日の目的地、薬師岳小屋。

13時30分、登山開始から約6時間30分での到着です。

そして本日泊まる冬季小屋がこちらです。
見えていない奥側に階段があります。

中の写真は撮影していませんが断熱材が張られており、寒さはあまり感じない快適な空間でした。
広さはなく、泊まれて4人というところです。念のためのテントはあった方が安心だと思われます。
■ 夕方の風は優しい・・・
インスタント系の食材でサッとお昼ご飯をいただき、しばし休憩した後に待っているのは・・・
そう夕焼けの時間です。
せっかく稜線の小屋で夜を明かすのなら余すところなく景色を楽しみたい。

ということで快適な寝床を抜けだして、観音岳まで足を伸ばしてみることに。
傾き始めた太陽に照らされる雪面。

小屋の後ろにそびえるのは砂払岳。

風紋で彩られた登山道を登っていきます。

薬師岳小屋から観音岳まではゆるやかな登り道です。

風もないのでただただ気持ちのいい山歩きが楽しめます。

薬師岳小屋を出てから約15分。
薬師岳山頂を通過します。

風で飛ばされてしまったのか山頂周辺に雪はなし。
やわらかい砂で覆われているためアイゼンをつけたままでも問題なく歩けます。

薬師岳山頂から観音岳山頂までの稜線。
すでにいい感じの色がついていますね。

稜線だから雪少ないかなーと思いましたが、このあたりはしっかり残ってます。

もふもふの雪を乗り越えながら観音岳を目指します。
ふと視線を横に向けると夕日で影になった北岳が目に入ります。
雪面のコントラストが視線を奥に持っていってくれます。

目指す観音岳はもうすぐそこ。
オレンジ色が強くなり始めるよい時間帯に着けそうです!

薬師岳小屋を出てから約45分で観音岳に到着です。

少し視線を北に向けた先には八ヶ岳。
あちらも雲はかかってないので綺麗な夕焼けが見えていることでしょう。

反対側に見えるのは北岳。

八ヶ岳から視線をやや西側に向けると特徴的なとんがり帽子が目につきます。
鳳凰三山の最西端に位置する地蔵岳です。

登ってきた東側にはどうやっても視線を奪っていく富士山の姿が・・・
稜線と同じオレンジ色に染まっています。

四方を見渡したところで下山開始です。
夕方の優しいオレンジ色の中を歩く意外と好きなんですよね。
1日が終わるなぁという少し悲しい気持ちと綺麗な景色見れてよかったという嬉しい気持ちがないまぜになった感じがあってよくないです?

観音岳山頂へ振り返っての1枚

日が落ち切って真っ暗になる前に小屋まで戻ってこれました。
これで一安心・・・

綺麗な夕焼けを眺めることができ満足のできる1日になりました。

■ 稜線は風が強い・・・
まだ日が昇る前の午前5時。
稜線の小屋に泊まったのに、稜線で朝日を浴びないのはもったいない。
そんな気持ちから足早に小屋を離れることにしました。

薬師岳小屋の冬季小屋は四方に断熱材が張られているのか、想像以上に寒くなく睡眠時間は十分にとれました。
しっかりと回復した体を使っていざ観音岳山頂へ!

小屋を出てから30分。
早くも西の空には太陽が灯り始めます。

甲斐駒ヶ岳方面はすでに光が差し始めています

ちょうど太陽が姿を現すタイミングで山頂に到着。

甲斐駒ヶ岳にモルゲンロートがかかり始めます

観音岳山頂付近は風が強く、舞い上げられた雪がモルゲンロートに染まり美しいです。
なお風が強いせいでクッソ寒いです。

北岳。
後ろに黒く厚い雲がかかってしまい快晴の1枚とはなりませんでしたが、山体のオレンジ色がより強く出てこれはこれでありでは?

今日歩いた道を振り返ってみます。
富士山まで一本に伸びるような稜線が印象に残ります。

写真では伝わらないと思いますが、この日の強風はかなりのもの。
長く停滞していると危険なので早々に下山を開始します。

下山といっても薬師岳小屋へ戻るルートはとりません。 ちょっとした好意があり御座石温泉さんまで車で迎えにきてもらえるため・・・なんと!厳冬期の南アルプスを縦走してしまうという豪華ルートです。
ということでまず目指すべきは地蔵岳。
地蔵岳から鳳凰小屋、そして御座石温泉へ下りていくという前回のルートをそのままなぞるような道のりを進みます。
写真からは非常に穏やかな状態に見えますが、太陽が出て大気が温められた結果、明け方からの強風は暴風に姿を変えました。
油断すると体が吹き飛びそうになるくらいの暴風で体力と体温がどんどん奪われていきます。
早く!稜線を離れないと・・・!

しかし無情にも稜線は非常に美しい。

観音岳山頂を出てから約20分で鳳凰小屋の分岐に到着。

夏場ならここから鳳凰小屋へのショートカットを図りますが、夏道でも不明瞭な道をノートレースで歩くことはリスクが高いと判断しました。
登り返しはありますが比較的道が読みやすい地蔵岳経由で鳳凰小屋に向かいます。
観音岳に振り返っての1枚。
本当に見た目だけは美しいな・・・

観音岳と地蔵岳に挟まれた鞍部にあたりますが、風は吹くことをやめてくれません。
何もせずとも体力が奪われるうえに、ここからしばらくは登り・・・ッ!

息が・・・切れる・・・!
登り切ったころには意識は少し不明瞭になっていきますが、反対に遠くに見える地蔵岳の姿は明瞭になっていきます。

風はより強さを増し、少し油断しただけでバランスを崩すほどに・・・。

そんな暴風に舞い上げられた雪に太陽が反射して美しい・・・ああ・・・これが死後の世界か・・・

体力は奪われ、意識はなくなる手前・・・もはやここまでかと思いましたが、まだ足は動いてくれています。
最後の・・・登り返しを・・・

振り返ると今迄歩いてきた観音岳の姿・・・空が崩れてきたこともあり白と黒のコントラストがより強く見えます。
ああ・・・これが死後の世界か(2回目

この辺りの記憶はちょっとなくなっていますが、どうやら無事にアカヌケ沢の頭手前に着いていた模様です。

夢遊病のようにふらふらと前へ足を進め、地蔵岳への分岐に到着。

ここを・・・ここを下りれば・・・稜線から解放される・・・強風がなくなる・・・!
そんな気持ちで見上げた空はとてもきれいでした

アカヌケ沢から地蔵岳を見る定番構図も残していたみたいです(撮影した記憶はない

オベリスクの近くまで登ろうと思っていましたが、そんな余裕はありません。

アカヌケ沢から下ったところに地蔵岳の標識ありです。

鳳凰小屋が建て替え工事中であり冬季小屋が使えないためか、トレースはなし。
道が不明瞭なので地図と見比べならがら慎重に下っていきます。

途中にトラロープあり。
ロープにぶつかったら左側に曲がりましょう。

トレースはないですがピンクテープはあり。
トレース・・・ないのかぁ・・・

歩いている人がいないので雪がフカフカです。

アイゼンだけだと浮力が足りず、足が埋まってしまい前へ進むのが難しいためワカンを持っていたdocさんに先行してもらいます。

観音岳山頂を出てから約2時間、鳳凰小屋前に到着です。

当たり前ですが小屋は冬季休業中、というか登山客が泊まる本館は建て替えに備えて取り壊し済みです。
休憩できる施設なんかはないので適当なところに腰を下ろして休憩します。
■ 下山路には道がない・・・
暴風に晒されて体がしっかりと冷えているので、ここで小休止。
お湯を沸かして体を温めます。
ここまで来たらあとはなんてことない樹林帯を下るのみ、順調に下れるなら3時間足らず。
今回の登山は終わったも同然だなー。

って思ったんですよ、本当に。
でもですね、ないんですよ、トレースが・・・ッ!

ここにきてまさかのふくらはぎラッセルがだいたいいろ達に襲いかかってきます。

誰かに作られた道を歩くなんてつまらないじゃないか?
どうせなら自分で道を切り開きたいよな!

なんて言葉で自分を偽りながら愛することが人間の正しさならば、正常を纏わせて隣で生きようか
そんな肌の裏で蠢く痛みに心が狂いそうなだいたいいろです(
なぜワカンを持ってこなかったのか・・・
鳳凰小屋が建て替えで冬季小屋が使えない。
その情報から登山者が少なくノートレースであることは予測できたはず・・・
一歩一歩がとにかく重い・・・ッ! 本当は少しずつでも前へ進んでいるはずなのに、ずっと同じ場所に留まっているような感覚さえしてきます。
なにが道で、どこを歩くのかもわからない・・・

どれだけ頑張っても歩みは進まない・・・
無駄に体力を消耗するだけ・・・

一人ならきっと遭難してるな・・・
ワカンを持ってきていたdocさんに先行してもらいながら、朦朧とする頭でそんなことを考えていました。

言葉を交わす体力もなくなり、無言の下山が続きます。

春先に下った時に「こんな高い位置にある鎖、意味ないじゃん」とか思ってましたが、意味はちゃんとありました。
雪がつもるとちょうどいい高さになります(

鳳凰小屋を出てから約4時間30分・・・コースタイムの倍の時間を使って燕頭山に到着・・・

ここで小休止!と行きたいところですが、樹林帯の中にあっても燕頭山周辺は風の通り道になってます。
体を吹き飛ばすほどの風が吹いているため、長居すると低体温症の危険が高まります。
軽く仮眠したい・・・そんな欲望を振り切って足早に出発します。
でもですね、いいこともあるんですね。
なんとぉ!あるんです!トレースが!!!

頼もしき挑戦者さんが御座石温泉さんから登り、ここで力尽きたようです。
その残滓・・・俺たちが余さず使ってやるからな・・・安心して眠れ・・・
(普通に行きと帰りの足跡があったので間違いなく引き返しただけです)
トレースのおかげで下山はサクサクです。
気が付いたら西ノ平を通過。

標高はかなり下げましたがまだ雪が少し残る登山道を下ります。

雪がなくなったころに見えてくるのが御座石温泉さんの後ろ姿。

南御室小屋さんを出たのが朝の5時、そこから約10時間かけて御座石温泉さんに到着です!
強風で体力を奪われ、ノートレースで体力は底をつき、これは遭難するかもな・・・
と思うこともありましたが、なんとか無事の下山となりました・・・

2回はやりたくない・・・
■ さいごに

もう二度と登りたくない。
そう思わずにはいられない厳しい登山になりました。
南御室小屋までは長くダラダラと続く登り、
南御室小屋から先は急登となり、
薬師ヶ岳小屋から先は暴風に悩まされ、
鳳凰小屋から続くノートレース地獄・・・
よく帰ってこれたなというのが正直な感想です。
それもこれも暴風のせいなので、風がない日に登れれば、
白根三山と甲斐駒ヶ岳まで遮るものがないため死装束を纏った美しい姿を拝むことができます。
薬師岳⇔地蔵岳までの稜線も美しいの一言。
中央にあたる観音岳から薬師岳へ伸びる稜線はたおやかで美しく、
逆側にあたる地蔵岳へ伸びる稜線は厳しいアップダウンがあり地蔵岳の鋭利な雰囲気を強調してくれます。
厳しさと美しさの両方が楽しめた味わい深い登山になりました。
冬の西穂高で自分こそが切り札になる

■ 西穂高岳とは
北アルプスに属する標高2909mのお山。
弊ブログ2回目の登場です。 uniquepic.hatenablog.com
細かい情報は前回記事をご参照ください。
前回の挑戦は3月の残雪期。
ちょっと季節を変えてということで厳冬期にあたる2月に挑戦してきました。
■ 体を慣らす
スタート地点はおなじみの新穂高ロープウェイ。

快晴の予報を信じて車を走らせてきたのにこの有様です(

まあでも山頂付近は晴れてるでしょ、という前向きな気持ちでロープウェイ乗り場へ。

到着時刻は前回と同じですが、建物外まではみ出るような列はなし。
建物内の乗り場で少し列があった程度です。
朝9時の始発に乗り込み・・・

慣れた感じで第二ロープウェイ乗り場へ行き・・・

ロープウェイに乗り込むと・・・

西穂高口駅に到着!予想通りの快晴です!!!

雲は下層のみだった模様。

無駄に早く命をすり減らす必要もないなと思い、めずらしく足を止めて景色なんか眺めたりします。

ロープウェイ越しに見える山は笠ヶ岳。

そしてこちらが今から登る西穂高岳。
のこぎり状になった峰の数は13、真ん中やや左の一段高い峰が主峰です。

尖り尖った主峰とは正反対にだれけたにしほくんの姿が・・・
はぐれメタル感あるので軽く倒して経験値を稼いでおきましょう(

展望台から少し外れると全貌が確認できるスポットあり。
誤差数分なので絶対に寄っていきましょう。

埋もれて見落としてしまいそうな登山道への看板を通りすぎ、いざ西穂山荘へ!

西穂高岳までの登山道で樹林帯を歩くのはほんの1時間程度。
南アルプスのように深い森というわけではないので、快晴の日は気持ちのいい斜光が落ちてくる道を歩くことができます。

登山道に足を踏み入れてから約30分、勾配が少し強くなります。

その勾配を乗り越えたら見えてくるのが・・・

西穂山荘です!

とりあえず受付を済まし、そのまま小休止へ。
山荘到着時点で天気予報を確認したところ、なんと翌朝は快晴予報!
それなら稜線が綺麗な部分でモルゲン迎えたいよねということで、今日の山頂アタックはとりやめにしました。
有り余る時間を使ってやることと言えば・・・そう食事です!
西穂山荘はラーメンが有名ですが、そこはオタクのサガが爆発・・・
あえてマイナー路線のカレーを頂きます!

冷えた体にこのちょっとした辛さが沁みる・・・ッ!
■ 独標を楽しむ
その後、少し昼寝やら読書やらで時間を過ごし、時計を見ると15時前。
今から独標まで登れば綺麗な夕焼け見れるんじゃね?ということで準備運動を兼ねて独標へ足を向けます。

新しく買ったピッケルも試せてなかったのでちょうどいいかなということろ。
山荘前の勾配を少し登って振り返るとそこには乗鞍岳。
いつも横を通り抜けるのに登ったことはない不思議なお山。

こちらは笠ヶ岳

本日の目標たる独標までの道のりはこちら。
丸山を越えるまではゆるやかな稜線歩きが続きます。

西穂山荘さんを出てから約10分、丸山を通過します。

このあたりでも十分絶景なんだよなぁ・・・
丸山までなら難所らしい難所はないので是非登っていただきたいところです

東側に見えるのは霞沢岳。
冬も登れるらしいですが、まずは夏山で挑戦したい。

丸山から先、勾配は少し急になります。

登りは高さも感じないため全然問題にならないかなー

西穂山荘さんを出てから約30分、独標の標識が確認できる距離まで近づいてきました。

この辺りからは先は勾配も急、岩が露出してる部分もあるので足元注意で!

独標直前は岩と雪のミックス帯な上に、コースが非常に読みにくいところです。
トレースを辿りつつ、なるべく右側へ寄るようにコースを取っていきましょう。

振り返って山頂取り付き直前の小ピークの収めた1枚。
岩の上を歩くことになるので意外と気を使います。

独標へ取り付き、右側へ寄っていくと鎖場があります。
その鎖場を越えると・・・最後の難関、垂直登攀の始まりです!

新調したピッケル君の出番です。
ピッケル、両足のアイゼンによる三点支持を意識して少しずつ標高を上げていきます。
垂直登攀する距離はそこまで長くないです。
気が付くと目の前には独標の標識が・・・!

無事に登ることができたようです。
ここから先は明日の朝のお楽しみ。
新しいピッケルの軽さ・取り回しのよさが確認できたのはよい収穫でした。

独標まで登ってしまうと上高地が見下ろせます。
低層の雲がまったく溜まってないのであちらからも綺麗な山体が拝めているのかな。

上高地側とは逆にロープウェイにはしっかりとした雲。
だいたいいろ達がいる西穂高から焼岳へ続く稜線が雲を遮っているようです。

霞沢岳を収めるなら独標から見るのが一番綺麗かもしれないです。
稜線を少し見下ろす形になり、後方に控える名山も一緒に眺めることができます。

乗鞍はあいかわらず真っ白ですねー

笠ヶ岳はまだ目線より上にいます。
どっしりと構えた山体のためか雪は多め、特徴的な縞模様もさすがに見えません。

下層の雲が上がってこないのは上層側の空気が冷えてきてるからかな・・・
このあたりの条件を抑えることができれば、登山をもっと楽しめるような気がします。

まだ体力は全然余裕があるのですが、お夕飯の時間が迫っています。
17時30分に戻れるよう独標を後にします。
下りの方が高さを感じて怖いですね・・・
登りよりも時間と慎重さをかけてゆっくりと下りていきます。

5分ほどで足場のある場所に到着。
ここから先も、しばらくはミックス帯を戻ることになるので油断できない。

本当の山頂を踏んでいるわけではないのですが、気が抜けない部分が多い・・・

時刻は17時前、夕日に照らされ岩の凹凸がはっきりと出ておりより怖さが際立ちます。

ふと谷側を除いてみました。
一度滑り出したら止まるポイントがないですね・・・

下山路は綺麗なオレンジ色に染まっています。

笠ヶ岳が大きな影を作っています。
その堂々たる姿はまるで戦艦のようです。

笠ヶ岳とは反対側にある霞沢岳。
西穂一帯から見て東側にあるため綺麗なモルゲンロートを見ることができます。

17時を過ぎると夕日も終盤

丸山付近は緩やかな稜線が続くので色の付き方が滑らかです。

丸山を越えてしまえばあとは怖いポイントはなし。

西穂山頂方面の1枚。

こちらは乗鞍方面。

雪山と夕日って相性いいですよね

そんなことを考えていると西穂山荘に到着。

そのまま流れるようにお夕飯をいただきました。

■ 山頂に挑む
時刻は朝4時
山頂よりもピラミッドピークを越えたあたりの稜線で日の出を迎えるのが一番景色が美しいと判断し、少し遅めの出発にします。

まだまだ周囲は暗く、写真を取ることもできないためもくもくと山頂へ足を進めます。
一度登っている山とはいえ今回は早朝。登山道はまだ固く、アイゼンの効きの悪さに少し怖さを覚えます。
立ち征くんだろう、魂を賭すように・・・
10分ほどで丸山を通過

そのまま足を止めることなく進み、西穂山荘を出てから約1時間で独標も通過。

辺りはまだ暗いので写真はありませんが、独標への登り、山頂側への下りは少し気を使う場面もあります。
痩せた尾根を進むこと約1時間、狂おしいほど冀った太陽の光が稜線を照らし始めます。

場所はピラミッドピークを過ぎたあたり、山頂まではあと少しの場所。

ノコギリのような形が美しい稜線と朝日を絡めたいなーということから、この場所で日の出を待つことにします。

これが私だ!と叫んでるかのような特徴的なポイント、ノコギリというより恐竜の背中みたいですよね。
奥穂から前穂にかかる稜線があるため太陽の光が届くのはちょっと遅めです。

オレンジ色の雲をまとまった乗鞍が見えますねー

ようやく太陽が前穂を越えたのか山頂にも光が差してきます。
停滞している間に体が冷えたので早く全身で太陽の光を浴びたいです

割と適当に撮影しても絵になるのはちょっと困りもの。
何が撮りたかったのかよくわからんけど、なんかいいみたいな写真が量産されていました。

恐竜の背中もモルゲンに染まっており、氷河期の終わりを感じさせます。

30分ほど停滞して撮影を続けていたため体の冷えはかなりのもの。
まだまだモルゲンロートが綺麗な時間帯ですが、体を温めなおす意味も含めて歩みを再開します。

太陽が登ったということで登山道の写真もとれるようになりました。
西穂山荘を越えてからはずっと岩場と雪のミックス帯が続いていますが、山頂に近づくほど難易度は上がっていく気がします。

絶対に登ってやる、それを決意というんだろう、などと思いながらいざ山頂へ!

この雪庇の向こう側は崖・・・

登ってきた方向を振り返っての1枚。
登っている時はなんとも思わないのですが、通り過ぎてしまうと「あーこんな場所歩いてたのかーこわー」となります。

さていよいよ山頂直下の直登部分に差し掛かります。

ピッケルとアイゼンをしっかり使い三点支持を意識して登ります。
さすがに怖いなーと思いますが目を逸らさず、深淵と向かいあうように少しずつ登っていきます。
命で剣を取り雪壁と格闘すること約5分、ついに西穂山頂へ到着です!

朝日がまだまだ気持ちのいい時間である7時過ぎの登頂。
ジャンダルムから奥穂へかかる稜線にあたる光が美しい。

太陽が登ったとはいえ上層の空気はまだまだ冷たいようで雲はまだあがってこれないようです。
乗鞍まで遮るものなしです。

冬とはいえ尖った山体を持つ槍ヶ岳に雪はまとわりつきません

稜線だけに光が乗っている霞沢岳。
まだ光があたらない上高地側とのコントラストが綺麗ですね。

乗鞍にグッと寄った1枚。
まだ日が登り切っていない時間でも山体が広いおかげで太陽の光が綺麗に回ってますね。
山頂で日の出を迎えると気持ちよさそうだなー

笠ヶ岳にかかるノコギリ上の陰影は西穂高のものか?

谷間にある上高地にはまだ太陽が届かないようです。

これで全方位を見まわしたかなー
山頂を全天周囲で楽しんだところで下山を開始したいと思います!
無謀な夢想を勇気に変えて、この垂直の雪壁を下りていきたいと思います!

5分程度で無事下降完了です。
恐竜の背中を辿っていきます!

改めて見ると急な斜面ですね。
雪が柔らかい箇所なので滑ることはないですが怖いものは怖いです。

どこ歩いてきたのかわからんなー。道と言えない道をよく歩いてきたもんだよ。

太陽もだいぶ高くなってきました。
歩くたびに軽く舞い上がる雪が美しい。

向かって右側が登山道。
まだ太陽は当たっていないので雪も腐らず歩きやすそう。

朝日を迎えたポイントを通過。
左側に落ちたら止まらないなぁ・・・

気温が上がってきたのか霞沢岳の向こう側に雲が・・・

右側に落ちても止まらないですね。

全体的に恐ろしい道が続くのですが、ピラミッドピーク前後はやはり緊張します。

一人分の幅もないようなナイフリッジ。
歩いている時はそこまで気になりませんが、外野から見るとやはり狭い・・・

ピラミッドピークは形でいうなら綺麗な二等辺三角形。

一歩ずつ確実に登っていきましょう。

無事にピラミッドピークを通過

その後すぐに標高をグッと下げると・・・

独標への登りが待っています。
足場や手を置く場所が多く、バランスを取ることは難しくなく割とあっさりと登れます。

独標まで無事に戻ってきました。

山頂方面には雲。
登山の基本である早出早着を守ってよかったようです(なお早すぎる

残る難所は独標直下の下りのみ。
ここまで来たら五体満足で帰りたいので確実に降りていきます。

昨日、独標から下りる時は気を付けて!と思っていましたが、山頂までの稜線と比べると全然怖くないです。
この慣れが出ている状態が一番危険かもしれないな・・・

集中力も切れてきた頭では「ココアでも飲んで体温めたいなー」くらいしか考えられない状態でしたが、無事に西穂山荘さんに到着。

デポしていた荷物を回収するついでお汁粉をひと啜り。
なんでココアにしなかったのかは私の中でも謎です(

体が少し温まって余裕が出てきたのか、今度はお風呂に入りたいなーとか考えながら樹林帯を下っていきます。

西穂山荘さんから約30分ほどでロープウェイに到着。

今年度の西穂登山を無事に完了することができました。

■ さいごに・・・

2回目の登頂となりましたが、前回と変わらず命を剣とするような登山になりました。
丸山まではとても優しい姿をしているのに、独標手前からとても厳しくなる・・・
しかもその厳しさが命を懸けるレベルなのがとても面白い(
一人分の幅もないような稜線を歩くのは確かに肝が冷えます。
ただ冷やした分、山頂に登れた時の達成感は本物です。
これが私だ!と心から叫びたい気持ちなりました。
自分こそを切り札として、命を剣にする挑戦してよかったな・・・
朝焼けを狙ったナイトハイクも上手くこなせだけでなく、快晴の中での登頂。
山頂で見た白と青の世界、忘れることはないと思います。

満足できる登山となりました。
冬の燕岳で2023年を締める!

■ 燕岳とは
北アルプスに属する標高2763mのお山です。
弊ブログでは秋と春に登っておりどちらも印象的な景色を見せてくれたお山です。
今回は厳冬期での挑戦。
過去2回と大きく異なるのは行動距離です。
冬は中房温泉までの道路が自家用車は通行止めとなるため、スタート地点が変わります。
なんと中房温泉から約13km手前の有明山神社からのスタートです!
しかも13kmはまだ序章・・・登山道に立つまでの距離が13kmなのです・・・
そして道路を歩き切ったところからようやく登山スタート・・・というやや厳しめのコース。
夏山なら日帰りも見えてくるお山ですが、冬は雪による影響で行動時間は伸びに伸びることが予想されます。
1日目は有明山から中房温泉まで
2日目は中房温泉から燕岳まで
3日目は燕山荘から一気に下山!
という安全を取った二泊三日の行程を選択しました。
挑戦とか全然しない、いつもの安全に全振りしたプラン。
そのおかげか二日目は快晴の厳冬期北アルプスを満喫することができました。
どんな登山になったのか少し思い出してみました。
■ 1日目:中房温泉を目指す
時刻は少し遅めの朝9時、場所は有明山神社駐車場。
ちょっと早めの年末年始休暇を頂けたということもあり登山開始日は平日、車は少な目です。

スタート地点が神社というのも何かの縁。
神社で無事をお祈りしてからスタートします。

スタート地点が同じく神社だった黒戸尾根でもお参りしてから登りました。 こういうの馬鹿にできないと思うタイプです。
有明神社から歩くこと約10分、地獄の門を通過します。

いろいろ注意書きがかかれていますがだいたいいろの目には
「この門をくぐる者は一切の希望を捨てよ」
という文字がハッキリと見えます(見えません
ここからが本番!
まずは肩慣らしのロード13kmを踏破していきましょうッ!

いつもは車でスーと走り抜ける道。
歩いてみると色々は発見があり楽しいものです・・・最初のうちは・・・
道中は発電所関連の建築物が非常に多く、山深い道ながら人里離れた場所ではないという安心感を与えてくれます。

有明山神社を出てから約30分、残弾をマメに表示してくれる親切設計に心揺さぶられます。

まっすぐな道を進む!というわけではなく、山道らしい細かく曲がりくねった道が続きます。
先の見える恐怖と先の見えない絶望のどちらかがいいかというと、こちらのような先が見えない方が気が楽では?
二つ目の発電所関連設備を越えて・・・

こちらの橋を越えると道路は急に白く染まります。

日当たりもよくないのか道は割とカチカチ。ということでチェーンスパイクに登場願います。
アイゼンを壊した時のバックアップとしてチェーンスパイクはいつも携行しているのですが、まさか使うことになるとは。

それから約30分後、なんとトンネルの姿・・・

当然ですがトンネル内に雪はなし。
チェーンスパイクが切れるかもと心配になりますが、トンネルを歩くのはものの数分なので大丈夫。

暗さでちょっと泣きそうになった以外、さしたるトラブルもなく通過。
それから約10分ほどで二つ目のトンネルが姿を現します。

こちらものの数分でトンネルを通過。
さすがに二回目ともなると泣きそうになりませんでした(

さらにそれから約10分ほど歩くと三つ目のトンネルが目の前に立ちはだかります!

いつもは車でスッと通り抜ける場所をゆっくり歩くのはなんとも不思議な感じ。
等間隔で差し込む光が印象的だなーと考えられるあたりに三回目の余裕が感じられます・・・暗いところも全然怖くないぞ(だいたいいろは暗所と閉所恐怖症

最後のトンネルを越えたところで残機は5km!
半分越えてました!!!

約2時間で8km歩いているのでタイムは予定通りからやや遅れているといったところ。
時間に余裕はあるのでペースはこのまま、無理せず進んでいきましょう。
最後のトンネルを越えてから約20分。
最後の発電所関連の建物を越えたら有明荘だった気がするなーと思いますが・・・

残念・・・まだまだ登ります。

基本的にゆったりした登りが続くのですが、このあたりだけは明確な登り・・・ッ!
時間にすれば3時間だけど距離は必要十分な13km・・・さすがに少し足が痛む。

三つ目のトンネルを越えてから約1時間・・・車を発見!

乗せて・・・いや載せてでもいいから車で連れてきてよ!!!
そんな悲痛な叫びが心の中から沸き上がり、泡になり、消えること、知ってても・・・
車があるということは人が来る目的があるということ。
そう!ようやく有明荘に到着です!

動物の足跡のみが残っている駐車場。
ここが冬の北アルプス、普通の環境ではない場所。
異常な空間に足を踏み入れる、そんなことを伝えてくれている気がします。
有明荘から中房温泉まではあと30分!
距離にしては時間が長いのは・・・有明荘から急な登りが続くからです。

約10分ほどで見慣れた駐車場を通過。
夏は大人気で車を停めることも困難な場所ですが、当然のことながら車は0台。
貴重な風景ですね。

駐車場を越えると始まるのが燕岳で一番急と言われる登山道入り口までの登り!

ここまで来ればゴールはすぐそこ!
疲れたというより「道路に飽きた」という感覚が体を包む中・・・
有明山神社から約3時間で中房温泉に到着です!

そのまま受付を済まし、「温泉」とついているから当たり前なのですが・・・
クッソ雰囲気のいいお風呂に浸かり本日営業を終了しました。
■ 2日目:燕山荘を目指す
同じ部屋にいた人のいびきがうるさくてあんまり眠れなかったな。
そんな気持ちを抱きながらの出発です。

無駄に声が大きい人、よくしゃべる人はいびきがうるさい気がするだいたいいろです。
眠たいせいかやや殺気を強めでお届けしています。
二日目の目的地は燕山荘と燕岳山頂。
夏ならば下山を含めて5時間もあればおつりがくるようなお山ですが・・・
さてさて冬はどんなものなのか・・・

いつもの登山口近辺はさすがに雪はなし。
早朝ということもあり、登山道が凍っている可能性があるので、念のためチェーンスパイクを装着してのスタートです。

まず目指すは第一ベンチ。
何事もなければ30分もかからず通過できる見込みです。
燕岳は最初から最後まで登る山。
登り始めから容赦のない急登が襲いかかってきます!

景色の変わらない道路を10km歩いてきたこともあり山道であるだけで全然楽しい!
しっかりとした降雪直後なら霧氷が綺麗そうだな。
そんなタイミングに合わせて登りたいなーと思わせる気持ちのいい登山道が続きます。

中房温泉で朝ごはんをしっかり頂いてきたため時間は遅め。
日の光が差し込み始める時間まだ山中です。

空気が温まりきらない7時過ぎ、第一ベンチを通過します。

第一ベンチから第二ベンチまでの区間が一番傾斜がありません。
少しずつ温まる空気とともに、少しずつ標高を上げていきます。

冬の北アルプスとは思えない晴天・・・これは山頂を踏むのが楽しみだ!

中房温泉を出てから約1時間、第二ベンチを通過。

雪の深さは増してきましたがまだアイゼンはまだいらないかな?
この辺りは個人の判断がわかれるところですかね。
第二ベンチから先、傾斜が息を吹き返します。

第二ベンチから約20分ほどで第三ベンチに到着。

さすがに雪が気になり始めたのでアイゼンを装着。
重くなった足取りで深くなった雪を切り裂くように登っていきます!

登山開始約2時間で富士見ベンチを通過。
冬ってことを考えると悪くないペースだと思う。

富士見ベンチから先、少しだけ樹林帯を進むと・・・

なんだか空が近くなりましたねー

空が近くなったということは森林限界に近づいたということ。
富士見ベンチから約30分で森林限界手前の合戦小屋さんに到着!

合戦小屋さんはさすがに冬季休業中。
目の前のベンチをお借りしてここで小休止します。
動いてると暑いですが、止まると寒い。
中房温泉さんで入れてきたお湯が染み入ります。
一息ついて気持ちを切り替えたところで、ここからが核心部。
合戦尾根に挑戦したいと思います!
夏は急な斜面をジグザグに巻くように歩きますが・・・なんと冬は直登!
首がもげる!と叫びたくなるような急坂を前にして、登る前から合戦に敗けそうです(

重たい雪をかき分けて歩くこと約20分、第一弾の急登は終わり!

ふう、思ったより余裕だったな・・・何が北アルプスの三大急登だよ、たいしたこと・・・
ありますね・・・当面の目標地点である燕山荘は進行方向遥か先、右上にちぃぃぃぃぃさく見えてますね。

思い出の中よりアップダウン多い気がするなー(白目
前回も小屋が見えてからが長くて文句言ってたな、そういえば・・・
心は折れそうですが偉大な先輩たちが引いてくれたトレースがあるのが唯一の救い! ちょっとだけ楽をしながら、いざ燕山荘へ!
一つのピークを越えたら・・・

またすぐに次のピーク・・・

合戦小屋を出てからまだ30分。
燕山荘は遠くに見えりけり。
確かに長いなーと思いますが体力的な消費はそれほどでもない感じです。
4月に登った時は稜線に出てからも小休憩を繰り返しましたが、いまは足を止めることなく着実に距離を縮られます。
慣れていくのね、自分でもわかる
確かに急だし、繰り返されるアップダウンにうんざりする部分はありますが、
一つ一つのピークは決して長くなく、またピークを越えるたびに絶景が見えるので楽しめる道です。

こんな晴天に恵まれるとは思ってなかった。
登山した2023年は仕事頑張ってたのでそのご褒美だなー

燕山荘はもうすぐそこ。
このあたりで「あと10分・・・あと10分・・・ッ!」を呪詛のように繰り返してた前回が懐かしい

太陽の位置がちょうどよくいいコントラストが登山道を彩ります。
冬山登山の醍醐味です!

残すは燕山荘直下の急登のみ!

さすがに12月ともなると直下の地獄階段も雪の中。
階段が露出していない分、12月の方が全然登りやすいぞ。

合戦小屋を出てから約1時間30分。
燕山荘にとうちゃ・・・

風がすげーーーーーー!
と思わず叫ぶような突風が階段を登り切った直後に襲ってきました。

吹き飛ばされるそうになりながら表口に回ると、燕岳山頂の姿が・・・ッ!

晴れてる!早く登りたーい!
という気持ちもありますが、まずは小屋で小休止。
(なぜか小屋の写真を撮っていない)
手早く受付を済ませていざ山頂へ!
夏なら散歩くらいの気持ちで歩ける道ですが、本日は完全に別物。
バランスを取るのも気を使うくらいの突風が稜線に吹き荒れています。

雪が降っていないのにトレースがなくなるレベルの強さです。

身を隠すところがないので体力の消費は大きめ。

谷底から地吹雪が上がってくる。

燕山荘を出てから約30分、山頂手前のザレ場付近の風が一番強い!
稜線から雪がなくなっている・・・ッ!

雪がないためアイゼンが効かなくなります。
油断をすると本当に体が飛ばされてしまいそう。

道は見慣れていますが、環境はいままで感じことないくらいの強風。
バランスをとることも難しい状況・・・これが厳冬期の北アルプスか!

それでも少ない岩場で風を防いだり、岩にバランスを支えてもらいながら・・・
なんとか山頂に到着ッ!

風が強いから長居はできそうにないです!
手早く撮影して小屋へ戻りたいと思います。
こちらは北燕岳。
山頂付近にトレースはなし。さすがに誰も登ってないか。

これは戸隠とかの方向かな

北アルプスの雲ノ平方面。
山肌が白く滑らかに見えるのは、それだけの量の降雪があったということ・・・歩いてみたい・・・ッ!

そして盟主槍ヶ岳。
槍ヶ岳山荘さんが冬季小屋を開放してくれているらしいですが・・・燕岳との標高差は300m以上・・・環境はより過酷となりさすがに挑戦は躊躇われてしまう

燕山荘と大天井岳。
撮影時にだいたいいろを襲っていた風の強さが地吹雪から伝わるといいな。

山頂に着いてからものの数分ですが、強風の影響で体は完全に冷えています。
低体温症で動けなくなる前に下山開始です。
この数分のため二泊三日も使うのだから贅沢な趣味だよなぁ・・・
強風は変わらず。
地吹雪が遠慮なく体を叩きつけてくるのでクッソ痛い!

真ん中やや左寄りに見えるのが燕山荘。
あそこまで行けば暖かいお茶が飲める!!!

槍ヶ岳まで遮るものなし。
近くに見えても手が届かない場所もある・・・

夏ならトントンと下れる階段も吹き上げる風に煽られ、下りることもままならないです。

クッソ・・・!前が見えねぇ!

完全に雪が飛ばされるほどの強風。
アイゼンが外せるわけもないので、雪のない登山道を不安定な状態で下りていくことになります。

この綺麗な稜線を落ち着いて取れない体力のなさが恨めしい。

登りでつけたラッセルがもうなくなっている・・・
燕山荘の方が立ててくれた旗がなければ道を間違えそう。

舞い上がる地吹雪がもはや幻想的と感じてきました。

この風が体力を奪い、人の命を終わらせることもあるんだなぁ・・・
とか考えていたので割とよろしくない状況だった気もします(
山頂からの下山開始から約20分、燕山荘が見えた・・・ッ!

風は弱まることを知らず強く吹き続けますが、地吹雪で彩られた燕山荘にどうにか到着ッ!

無事に生きて帰りました・・・
冬でも売店はフルスペックで営業中です。
命あってのものだねなので出し惜しみせず各種飲み物・おやつをふんだんにいただき生を満喫しましょう。
その後、少し昼寝をした後に外を見てみると・・・様子は一変。蒼穹から曇天へ変化していました。

中層の雲が厚いようで頭の上は晴れたり曇ったりを繰り返します。

残念ながら綺麗な夕焼けは拝めず・・・

美味しい夕食をいただき、その日は早めに就寝しました。

■ 3日目:有明神社を目指す
冬の6時まだ暗いです。
少しずつ照らされる燕岳を眺めるだけの贅沢な時間を過ごします。

昨日と違って心はだいぶと穏やかです。
お月様はまだまだ元気

槍にも太陽が当たり始めました。

この環境で夜を明かした偉人が一人。
極寒の環境で何を思い夜を明かしたのか・・・少し気になります。

時刻は6時30分、日の出の時間です。

大天井に至る稜線と槍ヶ岳。

フォトグラファーさん達も思い思いの撮影を楽しんでいるようです

富士山側の大地は雲の下。
下から見上げた場合、曇天に見えるのかな。

朝イチということもあり霧氷も付いてます。
昨日の夜、少し雪が降ったのかもしれませんね。

槍を照らす見事なモルゲンロート。

燕岳にもしっかり色がついています。

雲の下からようやく顔を出してくれる太陽。

太陽も上がりきったところで下山を開始したいと思います。

ただ一人、雪の下で耐え忍んだ勇者も帰り支度を始めたようです。
当たり前のように死ねる外気温でのテント泊・・・
環境の過酷さは想像に余りありますね。

朝の7時30分に燕山荘を出発。

登りは二日間かけて歩いてきた15kmオーバーの道のりを一日で下るハードスタイル。
大きな登り返しはなく、基本的に下るだけの行程とはいえ、距離はしっかりとあります。
ダレて集中力を切らして転倒などを起こさないよう注意して下っていきます。
下山路のいいところは余裕を持って稜線を眺められることです。

今年の槍もこれで見納め。
冬の槍ヶ岳、魅惑の響きであることは間違いない。
いつか登りたい!そんな気持ちが高まりました。

昨日は登ることに必死だった稜線も下るとなると様相は一転。
気温が上がる前ということもありほどよい硬さで雪がまとわり付くこともないため、かなりのスピードで下山できます。

スピードが出るのですが景色が良すぎてたびたびブレーキがかかります。
太陽の位置がちょうどよく谷側に切れ落ちるかのような模様が強調されて美しい。

先を行く登山者さん達。
明るい方向へ進んでいいるためか足取り軽く楽しそうでした。

合戦沢ノ頭まではアナログのグラフのように標高を下げていくのが見てとれます。

急な下りとなるため先が見えないためより冒険感が増している気がします。

快晴の中での下山ということもあり、何もかもが美しく見えて困ります。

合戦沢ノ頭の手前での1枚。
太陽に向かって歩く姿が神々しいです。

燕山荘を出てから約30分。
絶景に囲まれ足を止めることが多く、思ったより時間かかったなーと思いながら合戦沢ノ頭を通過。
息を切らせて登った合戦尾根も下りは割とあっさりしてます。

合戦沢ノ頭を越えてから5分ほで合戦小屋に到着。
あっさりしすぎてないか?

ここまで来てしまえば難所はなし。
ちらちらと見える北アルプスの絶景にお別れを告げましょう。

朝方の天気がよかったせいか、この日はみなさんの出発が遅かった模様。
想定外の下りトップに立ってしまいます。

先を行くのは動物の足跡のみ。
私たちが通る直前まで野生の何かがいたこと、その隙間を我々は通らせてもらっているんだよなとか考えてしまいます。
昨夜の降雪のためトレースがなくなるとはいかないまでも、追いにくくはなっています。
燕山荘の方が立ててくれた旗や各種標識なんかを頼りに足を進めます。

燕山荘を出てから約1時間、第三ベンチを無事に通過!

ここでアイゼンを外し、チェーンスパイクに履き替えます。
この辺りのタイミングは登りと一緒です。
少し軽くなった足であとはガンガン標高を下げるのみ!
第三ベンチから20分ほどで第二ベンチも通過し・・・

第二ベンチから30分ほどで第一ベンチも通過!
下りはクッソ早いなー

燕山荘を出てから約2時間、見慣れた看板を通りすぎます。

無事に中房温泉まで到着。

夏ならここでふぅ終わったー!となるところですが・・・
そう、今回は!なんとぉ!続きがあるッ!!!

どんなに明るく言っても13kmという長さに歩く前から辟易してしまいますよね・・・
ごまかしてた昨日にさよならして、さっさと歩きだして自分の軌跡にしていきましょうー

基本的にはゆるい下りを延々歩く行程です。
が、一部例外ありなので油断できないです。
中房温泉を出てから約30分、中房橋を越えてから先はけっこうな登り返しが待っています。

登りは約20分ほど続くのでしんどさはまあまあです・・・

坂を登り切った場所にある変電所を越えたらあとは本当に下りのみ。

あまりにも長く続く下りに飽きたなーという気持ちと早くお風呂に入りたい気持ちが混ざり合って複雑な化学反応を起こしそうです。
舗装された道路ということもあり完全に集中力切らしてたなーと今にして思います。こういうのよくない。

登りで少し泣きそうになった3個のトンネルも無事に通過。

これだけ暗いのだから泣きたい気持ち、理解してもらえないです?

最後のトンネルを抜けたタイミングでしっかりとした降雪に見舞われます。

気が付いたら空は真っ白・・・朝はあんなに晴れてたのに・・・
早めに燕山荘を出てよかったのかもしれない。
曇天は変わりませんが雪は途中でなりを潜め、ひたすらアスファルトを歩く!

このあたりは飽きたとか疲れたという気持ちより、なんかお腹すいたかもーというふわふわした気持ちになってて危なかったのかも・・・。
そんな感じで歩き続け・・・
地獄の門を再度潜り抜けると・・・

中房温泉を出てから約2時間、燕山荘を出てから約4時間、無事に有明山神社に到着!

お腹すいたという気持ちが逆になくなってしまい、落ち着いて気持ちで無事に下山できた感謝を神社に伝え、今回の登山は終了となりました。
■ さいごに

しまいこんでた自由のチケットを使える時がきた!
そのタイミングを逃さず、いつかいつか行きたいと思ってた厳冬期の北アルプスへの初挑戦・・・
踊る心と道のりの長さに下がるテンションという正反対の気持ちに向き合い無事に登頂を果たすことができました。
冬の北アルプスということで曇天を覚悟していましたが、まさかの快晴での登頂。
突風が吹き荒れる中、長居はできませんでしたが青と白のコントラストに彩られた美しい風景を堪能。

2023年の締めにふさわしい最高の登山となりました。
木曽駒ケ岳で厳しさを知る

いろいろと気が抜けてしまい、やる気が縮退運転中のだいたいいろです。
こんにちは。
気持ちは完全に燃え尽き症候群状態。
なにもかも終わった気でいます。
それじゃいけないとブログを書き始めましたが・・・全然書けない!
何を書いたらいいかさっぱりわからんという新卒入社以来の事態・・・
でもやっぱり文章は書かないと・・・でも書けないし・・・どうしたら・・・
今回はそんな苦悩を味わいながら木曽駒ケ岳について書いてみたいと思います!
■ 木曽駒ケ岳とは
標高2956mを誇るお山。
中央アルプスの最高峰でもあります。
弊ブログでも何回か登場している上、知名度も高いのでおなじみの山、といったところです。
4月・12月に続いて、今回は新雪眩しい11月に挑戦してきました。
優柔不断なプロジェクトリーダーのようなふわふわの雪山を登る・・・
その厳しさみたいなものを感じるよい登山となりました。
■ あれ?思ったより雪が・・・
季節は11月の終わり。
下界は紅葉真っ盛りです。

スタート地点は菅の台バスセンター。
時刻は遅めの7時、始発バスの時刻は8時なのでちょっと余裕がありすぎるくらいです。
立山に登る予定でしたが予定日の前日・当日の朝にかけて大雪の予報が出ており、急遽木曽駒ケ岳に変更したというバックボーンがあります。
そんな木曽駒ケ岳は一日を通じて快晴の予報・・・いい登山ができそう。
菅の台バスセンター付近も前日に少し降雪があった模様です。
ちらっと見える木曽駒ケ岳も新雪で真っ白です(フラグ

バス停に並んだザックを見てると木曽駒ケ岳に来たなぁという気分にさせてくれます。

そんなのんきな気分でバスを待っているところにバス会社さんから緊急連絡。
「バスルートの除雪が間に合わないので8時のバスは運航中止です。
始発は8時30分になります」
そんなことあるんだーと思いながら素直にバスを待つ我々登山者一行。 この後・・・まさかあんな凄惨な事件が起こるとはまだ誰も知らない・・・
その後は予定通りに8時30分過ぎのバスに乗車。

ウトウトしながらバスに乗ること約40分。
9時過ぎ、本当に除雪されたばかりのロープウェイのしらび平駅に到着です。

この辺りの手順は慣れたもの。
何回もやった本番リリース手順かのようなスムーズな流れでロープウェイに乗車・・・

いつも通りに千畳敷に到着です!

通常なら木曽駒ケ岳は日帰り余裕はお山です。
ロープウェイを下りてから1時間強をかけて千畳敷カールを登攀、
その後、中岳への登りはあるもののアップダウンの少ない稜線を1時間程度登ると山頂に到着。
その後、約2時間程度をかけてスタート地点でもあるロープウェイの駅に下りてくる・・・
往復約4時間程度のそんなお手軽登山。
だいたいいろ達も登り慣れていることから
「13時には下山して麓でソースカツ丼食べますかー」
などと軽口を叩きながら表に出ます。

・・・その時、ようやく異変に気が付きます・・・ッ!
あれ?思ったより・・・白い・・・?

待って・・・トレース・・・なくない・・・?
当たり前ですよね。
北アルプスで大雪が降ったのなら比較的距離の近い中央アルプスも降雪があることを予想できたはずです・・・
しかも場所は千畳敷カール・・・
通常登山ルートの設定はなくバスが走るまで誰も登っていないことも予想できたはず・・・
セキュリティインシデントだ!すぐに上長に報告!
上長と連絡がつかない?!ならその上、出ないなら社長まで遡れ!!!
みたいな稀によく見る寸劇が頭をよぎります・
ここでようやく今回の登山がルナティックモードであることに気が付きます・・・
そう、それなり以上の降雪量なのに完全ノートレースという非常によくない事態の発生です!!!
まあ人が多いからみんなでラッセルすれば大丈夫ッ!へいきへっちゃら!
と淡い期待を胸に込め、絶望に向けてスタートします。

駒ヶ岳神社さんの横を通り抜けてカール内部へ!

この時点で雪はふくらはぎを越えるか越えないかの高さ・・・
アイゼンではなくスノーシューかワカンが欲しい・・・

千畳敷駅を出てから約10分のところで先行グループに合流。
ラッセルを引き始めます!

この辺りの雪が一番深く、なんと腰ラッセル・・・
11月の!中央アルプスで!!腰ラッセル!!!
10分以上歩いてるのに全然前へ進まん!!!!
景色が!一向に!!か・わ・ら・な・い!!!

それでも見ず知らずの人達と先頭を交代しながら、なんとか山頂を目指します!

雲一つない快晴!

真っ白な雪!

最高に格好いい宝剣岳!

悪くないね!前へ進まないことを除けば・・・
登山道を進むにつれて、体力の限界が来た人から離脱・・・見ず知らずパーティは崩壊していきます。

きゅるるるきゅー れすきゅー
YESでハイになるまで きゅー
なぜ心差したの・・・教えて・・・
心の中は完全にヤンデレ。なぜ休みの日にこんなツラい思いをしないといけないのか・・・ッ!
お前の読みが甘かったからだよ(
ラッセルできる人は一人、また一人といなくなっていきます・・・

カール終盤、傾斜が一番きつくなる場所 。
気が付くと先頭グループはだいたいいろとdocさんの二人きり

もうここまで来たら二人でカール登りきってやろうじゃん!
という気持ちでラッセルを続行。
コースを彩る緑ロープが見えたらいつもは終わりを感じますが・・・今回ばかりは距離を感じずにはいられないです。
田町にいる新卒社員さんの背中くらい疲れて見えますね・・・

もうやめて!だいたいいろのふくらはぎは限界よ!
なんて叫んだところで登山は終わりません。息を切らせて登るのみ!

千畳敷駅を出てから約2時間、いつもの2倍の時間をかけて・・・ようやく乗越浄土に到着です!!!
長い・・・長かったぁぁぁぁぁ・・・

写真の適当さに当時の疲労感が漂ってますね。
それでも最後までラッセルをやり切った達成感は本物。
シーズン最初の雪山で1シーズン分のラッセルしたぞ、そんな気持ちでいっぱいです。
なおこのシーズン、終始ラッセルに悩まされることになるとは想像もしていない・・・
■ ここから先はいつも通り
もはやこの時点で疲労困憊・・・もう帰ってもいい!!!
とりあえず周りを見渡します。
こちらは伊那前岳方面、そこまで距離はないのに登ったことないなー、そういえば。

宝剣岳方面。
冬は進入禁止区域なので見るだけです、いや夏も登ったことないんだけどね。

確かなやりきった感はありますがやはり山頂は踏んでおきたい。
息も落ち着いたところでいざ山頂方面へ!

宝剣山荘さんの物置小屋?
ケーキの上にまぶされている白い粉でデコレーションしたみたいです。

5分ほどで宝剣山荘さんに到着です。
風向きの影響かこちらには全然雪ついてないです。正直、雪の付き方はこれくらいだと思ってました。

宝剣岳方面の1枚。
ごつごつした岩場に貼り付いた雪がグロデスクなまでに美しい。

ここまで来ちゃえば後は楽勝。
少しだけ登って中岳を目指します。

本当に気持ちいいくらいの快晴。
逆光耐性に評判のあるZマウントレンズ+ARCREST(ニコンが誇る高性能フィルタ)でもさすがにゴーストが出ます。

こちらは三ノ沢岳。さすがにトレースはついていません。
人が少なく気持ちいいと評判のお山です。まずは夏に登っておきたいです。

中岳への登り。
穏やかではありますがトレースの深さもかなりのもの。
雪の重たさで足取りは軽くなく、自分の体で昨日の降雪量を察することができました。

登り切ってからようやく見えるのが木曽駒ケ岳の山頂・・・白いッ!!!
この白い空間を切り裂くように登るはさすがに楽しそう。

左へ少し視線を向けると見えるのは御嶽山。
あちらも負けず劣らず白いです。
周辺に大きな凹凸はなく、御嶽山だけで高く聳え立つに至った背景とかちょっと気になるなー

山頂へ向かうためには少しだけ標高を下げないといけないです。
中岳越えたら見た目以上のアップダウンないので余裕ですよ、余裕。
下りた先にあるのが頂上山荘なのですが、なぜか写真を撮っていないという・・・
頂上山荘さん横の海老の尻尾が養殖された標識を左に巻きます。

山頂まで最後の一登り。
山頂側を向いてしまうと面白味のない風景ですが・・・

振り返るとそこには絶景。
中央アルプスを彩る伊那前岳、宝剣岳、そして平野にポツンと配置された頂上山荘さん。
雪のおかげで強くなったコントラストが岩場の立体感を出すことに一役買ってくれてます。

風は少し強く、時折雪を舞い上げます。

乗越浄土から白い世界を進むこと約1時間、
木曽駒ケ岳山頂に到着です!

千畳敷カールを登っている時間は本当に長く感じたけど、越えてしまえばあとはいつもの木曽駒ケ岳。
基本的にはあっさり登れて、絶景が楽しめるいいお山なんだよ。ノートレースじゃなければ。
とはいえ快晴の中の登頂、気持ちいい景色が周りを彩ってくれてるわけです。
山頂にある鳥居と御嶽山。

こちらは南アルプス側。

空木岳方面と登山者さん。

岐阜側の小さなピークに登山道が走ってます。
あれが上松Aコースか。

三ノ沢岳とそこに至る稜線。
登りも下りも大きくタイムが変わらない形してるなー

宝剣岳直下の岩場。
山頂から全景が捉えらえれるのだけど本当にグロデスク・・・恐ろしさが際立ちます。

頂上山荘さんを絡めた1枚。
山頂まで午前2時に大げさな荷物持ってくるのも余裕な立地・・・山頂で星空を撮りたいぞ・・・ッ!

■ 下山はサクッと
バスとロープウェイの時間が気になるので早々に下山開始です。

なんとこの時点で13時30分。
当初予定ではすでに菅の台バスセンターに到着してカツ丼食べてる時間です(
帰りはトーレスあるから楽々でしょ。
行きも帰りもなぜか頂上山荘さんを間近で撮ってないのが不思議。
トントンと下りてすぐに中岳への登り返しポイントへ・・・

いざ見直すと意外と高いな・・・ッ!
山頂直下の登りより長く、高く感じる・・・
これが下山モードの恐怖(
遮るものがなく太陽は全力。
照り返しも含めて日焼けがえらいことになりそう。まあ冬の宿命ですね。

山頂から30分もかからずに中岳を通過。

ここから宝剣山荘さんを通り抜け、千畳敷カールを下りていくルートをとります。
トレースさえあれば、そこはいつもの雪山です。
千畳敷カールまで危険個所はなし・・・登りの苦労がウソのよう。

中岳からは伊那前岳の全貌が確認できます。
緩やかな登りで歩くことが楽しいタイプの稜線ですね。
次こそは登ろう・・・!そう思いつつなかなか足が向かない・・・

宝剣山荘さんと宝剣岳にちょっと距離が近くなりました。

時刻はまだ14時前ですが、そこは11月の終わり。
すでに太陽は傾き始めた太陽に照らされて、立体感が増されています。
中岳を越えてから約10分ほどで千畳敷カールの取り付きに到着!

一気に標高を下げにかかります!
この谷底に下りていく感じは正直嫌いじゃない。

標高が上の方は雪も薄く、岩場の上をアイゼンで歩く感じです。
目指す千畳敷駅はすぐそこですが、前に転ぶと洒落にならないのでそこは慎重に。
写真ではイマイチ上手く伝わりませんが傾斜も急です。
高度感はしっかりある場所、足がすくむほどではありませんがフラッとくることはあります。
人が多い、みんな登っている、だから登れる、その程度のリサーチで登るのは非常に危険な場所であることは認識いただきたく。

登りは1時間以上かかった場所が下りは30分掛からない・・・
気が付く千畳敷駅は目線の高さに。

トレースがあるってやっぱり素敵だねぇ、そのトレース作ったの俺たちだからな!
って思えれば自己肯定感が高まって登山へのモチベーションも上がるのでしょうが、
あいにくとそこまでの図太さはなし。
みんなトレースを広げてくれてありがとね、と思いながらの通過です。

千畳敷カールを下り始めて約30分でロープウェイに到着。
下りは楽だった。

時刻はまだ14時30分ですが千畳敷カールは日が陰り始め、夕方の様相を呈しています。

空木岳を登った時に苦しんだ島田娘ノ頭方面に太陽が沈もうとしています。

空木岳についてはこちらをご覧いただきたく。 uniquepic.hatenablog.com
下から見上げる宝剣岳。

朝はたくさんの人で賑わっていた駒ヶ岳神社。
さすがにこの時間は人がいないです。

見ていて飽きない場所ですが今日は日帰り登山。
名残惜しいですが下山です。

スタート地点である菅の台バスセンターに戻ってきたのはなんと16時前。
そのままお風呂に直登し、この日の長い長い登山が終了しました。

■ さいごに・・・

正直中央アルプスを舐めていました・・・
登り慣れている、12月に登った時は往復5時間かからなかった・・・
そんな舐プを許さない山の厳しさを教えてくれた気がします、本当に。
苦労した分を含めてか、八丁坂を乗り越えてからの景色は本当に眩しく美しかったです。
特に宝剣岳方面はシーズン開始ならではの景色が味わえたと思っています。
雪の付き方が少ないため岩の黒さを残しつつ、その上にまぶされたかのような新雪、そこから生み出される高コントラスト・・・
グロデスクなまでに美しい非常にインパクトのある景色が見れました。

見慣れたものがいつもと違って見える、そんなよい経験をさせて貰えた思い出深い登山となりました。
奥穂高岳で季節を進める

だいたいいろはシステムエンジニアなんていう職業についております。
上司に当たる人には
「エンジニアを絶対に暇にさせるな。暇にさせるとロクでもないこと始める」
と常々言ってきましたが、そんなだいたいいろ自身の仕事が落ち着いた結果・・・
余る時間を使って転職活動なんかを成功させてしまいました・・・
そう!時は有給消化期間!ということでブログの更新を頑張っているわけですよ。
今回お届けするのは2023年10月に登った奥穂高岳。
登山を始める前からクッソ高い山として認識していたくらい有名なお山です。
■ 奥穂高とは
北アルプスに属する標高3190mのお山。 標高は高く日本第三位に位置しています。
一般的な登山ルートは以下の三つ
上高地から涸沢を経由するのが王道ルート。
途中に小屋も多いため補給その他の心配がなく、また体力に応じて宿泊数を調整できるのが魅力です。
今回は選んだのはそんな王道ルートを行く上高地から涸沢を経由するルート。
登山当日、10月の終わりとは思えない積雪量が予想されたため一番安全なルートを選択しました。
奥穂高と北穂は通常は二泊三日以上が推奨されているルートですが、今回の登山はだいたいいろの仕事の都合上、土日しか使えなかったため少し無理をして一泊二日に短縮。
片道だけで約17kmとなる超ロングコースなのでまったく推奨できない強行軍となっています。
そんな自分達に厳しい登山の果て、どんな景色が見れたのか・・・
少し思い出してみました。
■ 白い世界を切り裂いて
上高地にアクセスする時の拠点は二つ。
長野県側の沢渡と岐阜県側のあかんだな。
東海地方に魂を引かれた社畜であるだいたいいろ達は基本的にあかんだなを選択します。
バスがない時期以外は沢渡を選択する理由がなかったりします。
まだ暗い5時30分にあかんだな駐車場に到着。

始発である6時のバスに乗り込みます。

紅葉シーズンなので混んでるという予想でしたが・・・意外にもガラガラ・・・快適でよいですね
バスに座ると同時に睡魔に負け、気が付くと上高地に到着してました。
時刻は6時30分、まだ人の少ない上高地を出発します。

10月の終わりというのは下界では紅葉シーズン。
色づいた河童橋を見ていると「もうこれで十分綺麗じゃない?山登らなくてもいいのでは?」という気持ちになります。

というのもの1日目は上高地から穂高岳山荘まで一気に駆け上がる行程。
コースタイムにして約9時間、距離約18kmの超々ロングコース・・・それを思うと心も折れるってもんですよ(
綺麗だね・・・いまからあそこに登るんですよ・・・遠いよ・・・

少しガスがかかっていますがそこは想定内。
1日目は標高上げてからは雪予報ですが、2日目の朝は快晴予想なのでそれを信じて登るのみです!
人が少ないせいか、冬に越えるための栄養を求めてかはわかりませんが、おさるさんがここまで下りてきてました。

紅葉真っ盛りの小梨平を足早に通りすぎます。

長くて嫌になることで有名な上高地ですが、景色は綺麗。

40分ほどで明神館を通過します。

明神→徳澤→横尾と続くので1/3が終わった感ありますが、今回はその先の涸沢をも通り越えて穂高岳山荘までいきます。 1/10も終わってない・・・
綺麗だなーと思いながらもしっかり足を止めることなく歩き続けます。

明神を出てから約1時間で秋の雰囲気が色濃い徳澤に到着。
偶然なんですけどちょこちょこ建てられているテントの色が秋っぽくてかわいいです。

足を止めることなくそのまま横尾を目指します。
2023年10月、新村橋の架け替えに合わせて蝶ヶ岳側ルートは閉鎖中です。

反対にある穂高側の岸を歩きます。
通常ルートにあたる蝶ヶ岳側のルートが一望でき、一本の線のように色づいた木々が美しいです。

仮設の橋を渡り、蝶ヶ岳側へ戻り・・・

途中で通常ルートに戻ると・・・

横尾に到着!
徳澤から約40分での到着、仮設ルートは少し遠回りになるので想定より時間かかったなーという印象です。

この橋を越えた先からが本番。

午後からは天候が崩れる予報のため雲が少し多くなってきました。
なるべく早く標高を上げて雨ではなく雪に降られる状態にしたいため10分程度の休憩で出発します。

横尾大橋の上からの1枚。

「横尾までが長くてつらい」「横尾までバスを走らせろ」「相転移航法を早く開発しろ」
などと登山者には大好評()の横尾。
怨嗟の声を集める場所ではありますが、この景色を見てわかるの通り、一級の観光地です。
十分以上に綺麗で少し景色を見てしまいました。
ただ・・・だいたいいろ達は秋ではなく早めの冬を目指しています。
自分たちの足で季節を進めてみたいと思います。
登山開始から約3時間経過していますが目指す穂高の姿は見えず・・・
立ちふさがるように聳え立つ屏風岩を巻くように進みます。

横尾を越えてからは本格的な登山の始まり。
よく整備されている、そう言えるような登山道を歩き、少しずつ標高を上げていきます。

横尾を出てから約30分、目的地である奥穂高と思われる山を確認。
さすがに山頂付近は白い・・・

さらに少し足を進めて本谷橋に到着です。
雪対策なのか夏場に掛かっている立派な橋は撤去済み、仮設の橋を越えて先へ進みます。

本谷橋を越えると登りの本番、一気に標高を上げていきます。
30分ほどで視界が広がり、季節を進めたことを実感できます。
想定より白い・・・

確かに傾斜は急になりますが、道はそこまで荒れているというわけではないです。
トントンと足を進めていきます。

登山道に秋と冬が入り混じり始めます。
冬はまだ始まったばかりのためアイゼンその他は不要。
構わず進みます。

本谷橋を出てから約1時間10分、デルフィング第三形態のような冬装備をした涸沢ヒュッテに到着です。

小屋締め間近のこの時期、テラスの売店はやっていません。
冷えた体を温めることが出来るおでんを楽しみにしていたのに残念だ・・・
ここで初めての大休憩。
すぐに冬を迎えるためハードシェルその他を着こみ、また各種補給を済ませて準備を整えます。
過去に涸沢まで登ったことはありますが、ここから先は未知の領域・・・
悪名高いザイテングラートがどんなものか・・・いざ確認しに行きたいと思います

目指すべき奥穂高方面、予報通り雪が降ってます。

今からこの悪天候の中に突っ込むのかと思うと少し身震いします。
雪は降っているものの量は少なく、また風もないため小屋まではいけると判断しました。

ザイテングラート取り付き部分はまだ秋。
むき出しの岩を乗り越えて進みます。

涸沢ヒュッテを出てから約1時間。
季節は完全に冬に変わります。

積雪量はまだ少ないですが、この先急登が待っていることが予想されるため足場が平らなうちにアイゼンを装着します。 ザックは軽くなりますが、足の負担は増えるため歩みは遅くなります。
気が付くと雲の中、雪が降りしきる中を少しずつ少しずつ進んでいきます

視界はほぼないと言っていいでしょう。
先行者はほんの数人・・・少しだけついたトレースとGPS地図が頼りです。
ザイテングラートは岩場の道です。
薄く積もった雪の下にあるのは岩。アイゼンを引っかけないよう慎重に足を運びます。

途中少しだけ青空が見えます。
雲は厚くなく、明日の朝の快晴予報は当たる気がする!

急登の噂たがわずです。
ずっと胸が苦しいです。
ハヤク Resucure とか考えますが、まだ足はしっかり動きます。
穂高岳山荘!キミにもっと近づきたいよ!
不明瞭な視界・・・

急な登り・・・

行動開始から約9時間ともなろうとしている体に登山道の厳しさが重くのしかかります・・・
ザイテングラートを登り始めてから約2時間、河童橋から歩くこと約9時間・・・
ついに穂高岳山荘到着ですッ!!!

四六時中キミのこと考えてた 妄想しながらピッケルをギュってしたよ・・・
想像よりもしっかりとした降雪に体は冷え切っています。
受付を済まし、そのまま休憩へ。
暖かいお汁粉とか最高ですよね。

本日中に天気が回復する見込みはなし。

なのでその後は暖房をしっかり効かせてくれた談話室で安定の読書。
だいたいいろは小説は紙派です。ちょっと重くなるのが難点ですが・・・
すぐにお夕飯の時間です。
北アルプスらしくハンバーグ、明日の登攀に備えてしっかり栄養補給を行いました。

■ 白い世界を叩きつける
穂高岳山荘から奥穂高山頂までのコースタイムは約1時間。
10月終わりの日の出時刻は6時なので朝5時に山荘を出発です。

当たり前ですが辺りは真っ暗です。
先行者の方が一人いらっしゃいます。

最初の取りつきに苦戦しつつも登攀は順調。
少し標高を上げたところで夜明けの光を確認します。

うん、予想通りの快晴。
新雪で白が強くなった北アルプスが姿を現します!

天気がいいからと言って浮かれてばかりはいられません。
夜明けの時間は過ぎていますが、山頂までの道のりはまだ半ばです。
昨日降った雪のおかげで厄介な岩場は姿を隠しています。
柔らかい雪をかき分けながら山頂へ!

滑落すれば命はないような道・・・早く山頂へという気持ちもありますがグッと我慢して慎重に足を進めます。

ジャンダルムに光が差している・・・日の出が近い・・・ッ!

穂高岳山荘を出てから約45分。
日の出前、一瞬だけ世界の色が赤くなるタイミングで山頂到着です!

到着は日の出と同時。
前穂高方面から登る太陽がだいたいいろ達を温めてくれます。

ジャンダルムと乗鞍。
あかんだな駐車場を目指す場合、乗鞍岳の横を通り抜けることから近さは理解しているつもりでした。
ただ改めて見ると、縦走できそうなほどの近さに驚かされます。

山頂の祠。
考えられないくらいの昔、この石でできた祠を担いで登った人がいるわけですよね・・・
信仰の強さ、尊さみたいなものを感じるなぁ・・・

前穂高への稜線。
標高を下げるにつれて冬がなくなっていくトーンが美しい。

これは霞沢岳かな?
上高地に溜まった雲が幻想的。

お月様は最後のひと遊び中。

槍ヶ岳方面にもオレンジ色が回ってきました。

少し強めの風に吹き上げられる雪。
太陽光が雪に反射して非常に美しい。

最後に撮影したのはジャンダルムへの稜線。
冬は無理でも夏に一度は挑戦したい・・・

太陽に体を温めて貰ったところで下山を開始します。
登る時は暗くて気が付きませんでしたがめちゃめちゃにわかりやすい看板が出てます。

北穂は完全に照らされている・・・
日陰はまだまだ寒く、見た目だけとはいえ暖かさが羨ましくなります。

見下ろすと傾斜が急なことに驚かされます。
雪面が凍る状態であるクラストになってたらさすがに怖いですが、フカフカの新雪なら滑ることもないのでそこまで怖さはないです。

いろいろな角度で槍が見れるのが奥穂高の魅力ですね。
山頂からは見下ろす感じで、途中では同じ目線で槍ヶ岳を見ることができます。

はるか下に見える涸沢ヒュッテ。
カール状の地形のためまだ日は差していないため寒そうです。

山頂から下り始めること約20分。
傾斜が急になるポイントに差し掛かります。

ハシゴもあり・・・

鎖もある・・・

穂高岳山荘さんはすぐそこ。ここまで来て怪我はしたくないので慎重に下っていきます。
山頂から約40分。
穂高岳山荘に無事到着です!

時刻はまだ7時を回ったばかり・・・下山するには少し早いような・・・
・・・おい!どこに行く!そっちは涸沢岳だ!下山する方向じゃないぞ!!!

ということで時間もそれほどかからないのでサクッと涸沢岳を回収したいと思います。
傾斜がなだらかというわけでもなく、急登というわけでもないちょうどよい感じの登山道を登っていきます。

涸沢岳の最大の魅力はこの展望。
さきほど登った奥穂高岳の全貌が確認できますッ!

難易度はちょうどいい感じです。
雪山ですので油断はできませんが、奥穂高のように滑落する怖さみたいなのはなく、淡々と標高を上げることができます。

登り始めて約20分、涸沢岳山頂に到着です!

涸沢岳は北穂高と奥穂高の間にある・・・ということはですね・・・
北穂と奥穂の両方が見れるということです(
こちらは北穂方面。
一番右側のピークが北穂と思われますが・・・どこにルートがあるのか全然わからないですね

奥穂からジャンダルムにかかる稜線。
いつか歩きたい、そう思ってしまいます。

北穂高岳のみの切り取り。

山頂にいたのは10分程度。
上高地を出るためにはバスに乗らないといけないため、そんなにゆっくりもできません。
下山開始です!

下から見上げて時と上から見下ろす時とでだいぶ印象が変わります。
高度感みたいなものをしっかり感じてしまいます。

7時30分を過ぎたところで穂高岳山荘さんにようやく日が当たります。
小屋の暖かさが既に懐かしい。

8時前に小屋へ到着、デポしてた荷物を回収。
ココアなどを頂く小休止のあと、8時30分には小屋を出発します!

いい小屋でした!また来ます!
■ 白い世界と別れを告げる
行動時間から来る疲労と急登に苦しめられたザイテングラートを今度は下ることになります・・・
ゴールが・・・遠い・・・
とりあえずの目標である涸沢ヒュッテを目指します・・・影になって見えない・・・

見上げるとそこには奥穂高岳。
北アルプスらしい岩で出来た城といった感じです。

標高を下げるにつれて当たり前ですが雪が薄くなります。
岩の上にのっているだけの雪も多く、アイゼンで歩くとカチカチと音がなります。

昔はアイゼンの歯が丸まることを気にしていましたが、最近はとんと気にしなくなったなー
鎖を使うところもあり。
雪が薄い部分はアイゼンが利きません。バランスを崩さないよう慎重に降りていきます。

途中、北穂方面の1枚。
登山ルートがまったくわからない分、あちらの方が難しいのかもしれない・・・

奥穂高方面を振り返っての1枚。
雪の白さ、岩の黒さ、空の青さが組み合わさってよいコントラストを生んでます。

下り始めて約40分、ザイテングラートの取り付き部分に到着。
ここでアイゼンを外します。

雪がなくなってからは岩の道をひたすら下ります!

時刻は10時。
穂高岳山荘さんを出てから約1時間30分で涸沢小屋さんを通過。

涸沢ヒュッテさんに太陽が当たり始めましたね!

季節は冬から秋へ戻ります。
晩秋の涸沢カール。
色あせてしまって紅葉がどこかもの悲しさを漂わせています。

そのまま休憩もなしに涸沢ヒュッテさんを通過します。

ここまで来れば後は消化試合!
サッと下山を・・・

と言いたいところでしたが、二泊三日の行程を一泊二日に短縮している今回の登山・・・
やはり足にダメージはあったようで、涸沢ヒュッテさんを出たところでだいたいいろ・docさんともに一回ずつ転倒しました・・・
だいたいいろはポールが折れ、docさんは手のひらを擦りむく事態に・・・
疲れているときほど慎重にいかないとダメですね・・・
横尾までは浮石の多い登山道が続きます。
早く徳澤でソフトクリームを食べたい!という気持ちを抑えて安全第一で足を進めます。

涸沢ヒュッテさんを出てから約1時間で本谷橋を通過。

紅葉に彩られた屏風のコル・・・秋の勢いが増したあたりに上高地へ帰ってきたことを感じます。

本谷橋から約1時間で横尾を通過。

涸沢ヒュッテさんを出てから初めてのトイレポイント。
ありがたいです。
奥穂高には雲がかかってますね。朝イチで登って正解でした。

あとは紅葉が美しい上高地をゆったり歩くのみ。
行きも長いと思ったけど帰りも長いなー

午後以降は曇りの予報。
時刻はまだ12時30分、すでに雲は多めです。

そんな上高地を表情をなくした登山者がふらふらと進みます。
ながいよ・・・ながいよ・・・ッ!
横尾を出てから約40分・・・徳澤に到着です!!!

流れるように食券を購入!そのままお昼ご飯を頂きます!
本日はカレーうどんを選択・・・世界で一番おいしいよ・・・

お昼を頂き体力を回復した我々を待っているのは・・・まだまだ続く上高地の道です・・・

太陽が一番高いところにある13時過ぎ・・・強めの影と光のコントラストが綺麗・・・

そこかしこに秋が落ちていて綺麗なんですが・・・長い・・・

この時点で歩行距離は約30km・・・
一山登って下ってきた体にこの道は長すぎる・・・
それでも徳澤から約30分で明神を通過します。

明神から先の季節は本格的な秋。

観光客さんの間をすり抜けて一路バスターミナルへ!

もはや写真の水平もまともに取れない状態ながら上高地バスターミナルに到着します。
往復約35kmの長い登山がここに終わりを迎えました・・・

その後、少し待ってからあかんだな駐車場行きのバスに乗車。
降りたころには完全な曇り空となっていました。

■ さいごに・・・

往復約35km、コースタイム約16時間。
今回は無理して一泊二日で駆け抜けましたが普通に考えて二泊三日の行程です。
涸沢で連泊し、上高地を含めた景色を堪能するのがいいと思います。
今回は雪の中の行軍ということもありザイテングラートは一生終わらないくらい長く感じました。
視界良好の中だと涸沢カールが一望できるなど見どころは多く、歩くのも苦にはならないと思います。
ザイテングラートを抜けた先、穂高岳山荘さんを越えてからの道は険しいの一言。
岩場に張り付きながら登る道は怖いものがありましたが・・・
登った先では北アルプスが一望でき、そんな怖さを忘れることができます。
長く険しい道ですが、しっかりと体を作って挑戦する価値のある山だと思います。 次は夏山シーズに挑戦したいなぁ・・・