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Z9/Z6II/Z50/X-E3で写真撮ってますけど特別ニコンが好きな訳ではないです

駆け上がれ!甲斐駒ヶ岳!

季節の移り変わりとともに仕事が落ち着いてきただいたいいろです。

あーあれだ・・・急に仕事が落ち着くと、
あれ・・・?こんなことでお金貰っていいの・・・?
もっとやらないとダメなんじゃ?
と思い始めるから人って不思議です。

そんなお仕事が忙しい2023年3月前半、甲斐駒ヶ岳に登ってたんですよ(前回と同じ書き出し

甲斐駒ヶ岳とは

南アルプスに属する標高2967mのお山です。

アクセスルートは二つ

  • バスを使って北沢峠から登る(短い・危険も少ない・人も多い)
  • バスを使わずに黒戸尾根から登る(長い・危険も多い・人は少ない)

バスは夏から秋にかけてしか運航していません。
なので、冬登る場合は必然的に長く危険で人も少ない黒戸尾根から登る必要があります!

そう黒戸尾根は長いんです!
スタート地点から甲斐駒ヶ岳山頂までの距離は約9km、コースタイムは約10時間。
しかも長いだけではなく山頂手前には核心部と呼ばれる雪壁を直登するポイントがあり危険度も高い・・・

なぜそんな山を選んだのか?
それは登ってみたかったからです。

ということでどんな工程を歩んだのか振り返ってみます。

■ 黒戸尾根は長い

スタート地点は尾白川渓谷駐車場。

Z6II + NIKKOR Z 28mm f/2.8

3月の頭ともなると雪の影響はなくノーマルタイヤでも問題ない雰囲気です。
駐車場にはトイレが併設されているのもグッドポイント。
憂いなく出発できますね。

というのも駐車場を出てから七丈小屋まで補給ポイントはなく、当たり前ですがトイレもありません。
まさにここが最後の砦。

スタートしてからしばらくは綺麗に整備された道を歩きます。

Z6II + NIKKOR Z 28mm f/2.8

10分ほど歩くと駒ヶ岳神社に到着です。

Z6II + NIKKOR Z 28mm f/2.8

時間はまだ7時。だいたいいろ達以外の参拝客はおらず、静かな境内を熊鈴鳴らした登山者が騒々しくお祈りします。

どうか・・・どうか無事に下山できますようにッ!!!

祈るのは登頂成功ではなく無事の下山なあたり、だいたいいろのチキン気質がよく表れてますね(

駒ヶ岳神社を越えるとすぐに吊り橋が登場します。

Z6II + NIKKOR Z 28mm f/2.8

吊り橋を越えてから本格的な登山がスタートします。

Z6II + NIKKOR Z 28mm f/2.8

標高は余裕の1000m以下。
里山然とした登山道、一歩踏みしめるたびにクシャクシャと音を鳴らす落ち葉の感触が気持ちよく足取りは不思議と軽いです。

Z6II + NIKKOR Z 28mm f/2.8

というのも甲斐駒ヶ岳の標高は2966m。
駐車場からの標高差は約2000mという長丁場。
気持ちが後ろ向きにならないはずはないのですよ。
でも暖かい日差しと柔らかい落ち葉のせいかどこか暗くならず歩いていけます。

駆け抜けよう、希望をつれて。そんなfirst impressionを与えてくれます。

大きな岩もないのでペースを上げられるかもと思っていた矢先、足元にはなんと氷・・・

Z6II + NIKKOR Z 28mm f/2.8

駐車場を出て約1時間くらいなので標高1300mくらいでしょうか。
登山数日前にかなりの量の雨が降ったらしく、その雨水が凍り登山道全体をスケートリンクのように覆っていました。

Z6II + NIKKOR Z 28mm f/2.8

アイゼン付けるほどではないけど登山靴だけだと滑る・・・
そんな少しやっかいな道を進んでいきます。
氷張ってないところを歩いたり、滑らないように足を水平につけたりと気を使う必要がありペースアップできず・・・

途中、木の隙間から目的地である甲斐駒ヶ岳が姿を見せます。

Z6II + NIKKOR Z 28mm f/2.8

山頂付近はさすがに真っ白です。
茶色の落ち葉で覆われた登山道とは世界が全然違いますねー

駐車場から約1時間半。
笹の平分岐を通過します。

Z6II + NIKKOR Z 28mm f/2.8

現在の標高はどうやら1473m。
1時間半で約500m登り、残り1500m。なんだかんだ言いながらいいペースで登れてます。

等高線は割と密集しているので急こう配だと思いますが、標高が低いおかげか疲労感は軽微。
まだまだやれそうです。

登山開始から約2時間。
足元が氷から雪に変わり始めます。

Z6II + NIKKOR Z 28mm f/2.8

標高1600mを越えたあたりからは基本的に急こう配が続きます。
足に力をいれることも多くなるので、滑って転ぶのも馬鹿らしいのでサッとアイゼンを履いてしまいます。

よしザックが軽くなった(足は重くなった
ちなみにだいたいいろは硬くて重い靴の方が好みです。なのでアイゼンをつけた状態の感触が割と好きだったりします。

南アルプスらしく樹林帯はまだまだ続きます。
像みたいな岩+木を越えたら1/3が終わったと思ってください。
まだ2/3も登れますよッ!

Z6II + NIKKOR Z 28mm f/2.8

登山開始から約4時間半。
最初の難所である刃渡りがだいたいいろ達に襲いかかりますッ!

Z6II + NIKKOR Z 28mm f/2.8

刃渡りという名称からわかる通り、道幅がごく狭く切れ落ちたナイフリッジ状の地形。
しかも雪の下には岩・・・

Z6II + NIKKOR Z 28mm f/2.8

アイゼンを付けている状態なので岩に足を引っかけないよう注意して通り抜けます。
気分はようせいのふえで眠らせたゴーレムの横をそっと通り抜ける勇者。
実際は倒しちゃうんですけどね・・・その後の展開を知ってしまうと倒さずに通り抜ける方法を残しておいてほしかったな

その先には急な階段もあり油断できない道が続きます。

Z6II + NIKKOR Z 28mm f/2.8

刃渡りと階段ゾーンを抜けてからしばらくは緩い登り坂が続きます。

Z6II + NIKKOR Z 28mm f/2.8

この後の展開を考えるとここが息をつけるエリアになります。

なんでかって?

それはな・・・緩い登りが終わると100m以上の下りが待ってるからだよ・・・

つまりな・・・登り返しが・・・ってこの巨大な岩登れっていうの???

Z6II + NIKKOR Z 28mm f/2.8

ちょっとした登り返しってレベルじゃねーぞ
だいたいいろの叫び声が谷間にこだまします。

その大岩の麓がおそらく5合目小屋跡です。

下に見えるお社で無事をお祈りします。
黒戸尾根はもともと信仰の道。
雪に埋もれてしまっていてあまり目についていませんが、登山道の至るところにお地蔵様やお社が設置されています。
昔の人たちに見守られている感じがあり、だいたいいろは好きな道です。

ではでは岩場の攻略に・・・っていきなり直登かよ・・・

Z6II + NIKKOR Z 28mm f/2.8

出だしから飛ばし過ぎでは?
いったんストックはしまい鎖その他を活用しながらの登りになります。

ここを登山道とした人たちがいたわけですよね・・・

Z6II + NIKKOR Z 28mm f/2.8

道を切り開いてくれた先人達には頭が下がる思いです。

階段がないところも笑ってしまうくらいの急登が続きます。

Z6II + NIKKOR Z 28mm f/2.8

木製の隙間が空いた橋を越えることもあり、まったく気を抜けるポイントがありません。

Z6II + NIKKOR Z 28mm f/2.8

五合目小屋跡を越えてから約30分。
七丈小屋までの最後の難関が姿を現します。

Z6II + NIKKOR Z 28mm f/2.8

アイゼンを付けた状態で垂直の岩をどうやって登れと?!
そんなことを叫びたくなる岩場の登場です。

もうね・・・ここはね・・・パワーで乗り切ってください(
それしかありません。

岩場を越えてから登山道は緩くなります。

Z6II + NIKKOR Z 28mm f/2.8

そして見えてくるのが・・・七丈小屋です!

Z6II + NIKKOR Z 28mm f/2.8

登山開始から約5時間半での到着となりました。
時刻は12時半前・・・山頂が狙えないわけでもないですがだいたいいろは待機を選択します(なお同行していたdocさんは山頂へ行った

たまに思うんですけど、この人の体力値ってどうなってるんですか?
同じ職業、同じ働き方してるのにこんなに差があるってことなに?だいたいいろの素体が悪いんですかね・・・

小屋においてあったTJARの写真集などを読んでいるうちに晩御飯の時間です。
冬季安定のカレーです。
冷えた体にカレーの辛さが沁み渡ります。

Z6II + NIKKOR Z 28mm f/2.8

■ 核心部を越えて

時刻は朝4時半。
稜線で朝日を待ちたいため少し早めの出発です。

当然ですが周りは真っ暗です(

Z6II + NIKKOR Z 28mm f/2.8

といってもツアーの人たちも同時刻に出発しているので一泊二日で甲斐駒ヶ岳山頂を狙うなら普通の時間帯で特別早いというわけではないようです。

途中、めっちゃ怖いところがたくさんあったのですが真っ暗なので写真なし。
帰り道でちょっと話してみようと思います。

そんなこんなで時刻は5時半。
雪壁を直登するいわゆる核心部を越えたところからの1枚。

Z6II + NIKKOR Z 28mm f/2.8

朝焼けは黄金色です。

淵に立って撮影しても底が見えないあたりに核心部の怖さを感じ取ってもらいたいです。

こんなに激しい私がいたってくらい心臓がバクバクしました。

鋭く尖った山頂が見えるということはこちらは地蔵岳かな?

Z6II + NIKKOR Z 28mm f/2.8

35mmくらいで切り取るのがベストだと思いますが残念ながら28mmの単焦点・・・ッ!
こんなに景色がいいなら無理してでも標準ズームを持ってくるべきだった。

油断できない道はまだ続きます。
場所によっては雪が凍っておりアイゼンの効きがいまいち・・・
浅く雪の上に乗るだけの感触に少し寒さを感じます。

Z6II + NIKKOR Z 28mm f/2.8

振り返っての1枚。

Z6II + NIKKOR Z 28mm f/2.8

雲海から頭を出しているのは赤岳とその一帯でしょうか。
あちらも気持ちのいい朝を迎えてそう。

小屋を出てから約1時間半。
山頂手前で日の出を迎えます。

Z6II + NIKKOR Z 28mm f/2.8

険しい道を歩いてきて冷えた気持ちと寒さにさらされて冷えた体の両方を温めてくれるような日の出です。

山頂はもうすぐそこです。

Z6II + NIKKOR Z 28mm f/2.8

一番印象に強く残っているのは山頂手前から見える北岳と摩利支天の組み合わせです。

Z6II + NIKKOR Z 28mm f/2.8

同じ南アルプスという山域にありながら、甲斐駒ヶ岳から繋がる稜線が見えません。
南アルプス縦走の難しさはこんなところにあるのかなぁ・・・

富士山と地蔵岳
時間帯もあってかどこか神々しい雰囲気をまとっています。

Z6II + NIKKOR Z 28mm f/2.8

登ってきた道を振り返ります。

Z6II + NIKKOR Z 28mm f/2.8

辿ってきたトレースが朝日に照らされてよりはっきりと浮かび上がります。
雪山の魅力は色々あると思いますが、

  • 自分が歩いてきた道が明確にわかる。
  • はっきりわかる分だけ確かな達成感が味わえる。

の二つは間違いなく上げられます。

七丈小屋を出てから約2時間。
甲斐駒ヶ岳山頂に到着ですッ!

Z6II + *NIKKOR Z 28mm f/2.8
Z6II + NIKKOR Z 28mm f/2.8

駒ヶ岳神社に地蔵岳、太陽に富士山・・・見たいものが全て詰め込めるいい時間に登ってこれました。
そんな選択でも怖れないって気持ちで登ってきてよかった・・・

Z6II + NIKKOR Z 28mm f/2.8

お隣の仙丈ケ岳
山頂付近の傾斜が少し緩やかなせいか、こちらより雪が多そうです。

Z6II + NIKKOR Z 28mm f/2.8

神社の影で一息。

Z6II + NIKKOR Z 28mm f/2.8

距離と時間はそれほどでもありませんが緊張からか消耗は激しめ。
安定のゼリー系飲料でカロリー補給し、すぐに下山を開始したいと思います。

Z6II + NIKKOR Z 28mm f/2.8

日が昇り気温が上がってくる前に下りたいのでちょっと駆け足気味です。
その理由は後程・・・

Z6II + NIKKOR Z 28mm f/2.8

雲のかかり方が幻想的なせいかどこか日本ではないような雰囲気を感じます。

Z6II + NIKKOR Z 28mm f/2.8

来た道を戻る形になりますが・・・まあまあの高度感ですね。
左側に滑り落ちたら終わりだなぁ・・・

Z6II + NIKKOR Z 28mm f/2.8

帰り道のご褒美はこれ。

Z6II + NIKKOR Z 28mm f/2.8

二本剣と富士山のセット。
ガイドブックやwebサイトで必ず見ることになる甲斐駒ヶ岳を象徴する風景ですね。

二本剣を越えたらすぐ見えてくるのがこの看板です。

Z6II + NIKKOR Z 28mm f/2.8

そう・・・ここから下は写真を撮ることも不可能な角度の斜面です。

アイゼンとピッケルをしっかりと使って下っていきたいと思います。
この場所を雪がしっかりと凍っている朝の時間帯に通りたかったので、駆け足気味に山頂を後にしたんです。

垂直に下る時間は約20分ほど・・・

なんとか無事にクリア・・・
下りてきた道を振り返ります。

Z6II + NIKKOR Z 28mm f/2.8

どこを下ってきたのかさっぱりわからんです。
右上の尖った岩を向かって右側から回り込み岩の切れ間から左へ、そのあとは岩の隙間を下りてくる
というルートだったと思います。

核心部を越えた後も要注意ポイントは複数あります。

足場となるのは岩。雪は薄くアイゼンはききません。
垂れ下がってる鎖をうまく使い下りました。

Z6II + NIKKOR Z 28mm f/2.8

短いながらも鎖を使った垂直降下。
下側にしっかりとした重りを付けてくれているので非常に降りやすい。

Z6II + NIKKOR Z 28mm f/2.8

足場が狭くなるとこもあり。

Z6II + NIKKOR Z 28mm f/2.8

核心部を越えたとしても油断できない場所が続きます。

山頂から約1時間で8合目まで戻ってこれました。

Z6II + NIKKOR Z 28mm f/2.8

改めて振り返ってみても・・・どこが登山道かさっぱりわからないですね。

Z6II + NIKKOR Z 28mm f/2.8

残るは楽しい樹林帯歩きです。心躍ります(白目

Z6II + NIKKOR Z 28mm f/2.8

とはいうものの、甲斐駒ヶ岳で滑落事故が起きたのはこのあたりです。
傾斜は急、しかも見通しの悪い樹林帯、そこに夏道と異なる下山ルート。
道を間違えて事故を起こす要素は揃っているので登りの時につけたトレースを間違いなく辿って下りていきます。

8合目から約30分ほどで七丈小屋に到着。

Z6II + NIKKOR Z 28mm f/2.8

デポさせてもらった荷物を回収して、ココアなんて飲んで休憩しちゃいます。
朝早くから軽食やってくれるのは本当に助かります。

■ 黒尾根は長い(2回目)

一息ついたところで・・・いざ我が家へッ!

と言いたいところですが目の前には全長約7km、時間にして約4時間かけて下りる黒戸尾根・・・

ゲンナリしながら樹林帯を抜けていきます。

Z6II + NIKKOR Z 28mm f/2.8

登ってきた道を下るだけなので飽きは来ています。
でも雪と岩のミックス地帯があったり、

Z6II + NIKKOR Z 28mm f/2.8

急な階段を鎖を頼りに下りたり、

Z6II + NIKKOR Z 28mm f/2.8

橋を越えたりしないといけません。

Z6II + NIKKOR Z 28mm f/2.8

緊張が解けているので事故起こしそう・・・

約40分ほどで5合目小屋跡を通過。
コースタイム通りです。

Z6II + NIKKOR Z 28mm f/2.8

そこからちょっとした登り返しが始まります。

Z6II + NIKKOR Z 28mm f/2.8

下りモードの体にはちょっとした登り返しでもダメージ大きいですよね。

後ろを振り返れば山頂がちらり。

Z6II + NIKKOR Z 28mm f/2.8

ずいぶん下りてきたように見えますが標高はまだ2200m。
あと1000mも下りられます。わーい、やったぁ(白目

微妙な登り返しは約30分ほどで終わります。
150mくらいは登ってるってことですね・・・

Z6II + NIKKOR Z 28mm f/2.8

あとはトントンと下りて・・・

Z6II + NIKKOR Z 28mm f/2.8

トントンと・・・

Z6II + NIKKOR Z 28mm f/2.8

おりて・・・

Z6II + NIKKOR Z 28mm f/2.8

とならないのが黒戸尾根です。

登りでも肝を冷やした刃渡りの登場です。

Z6II + NIKKOR Z 28mm f/2.8

雪のすぐ下には岩場が控えており、アイゼンの使いにくさは下りも変わりません。
勢いがつく分、下りの方が気を使います。

Z6II + NIKKOR Z 28mm f/2.8

刃渡りを越えてしまえばあとは難所なしです。
純粋に5kmほど残っている下り道を楽しみましょうッ!!!

ほとんど下りてないじゃん・・・とか絶望しました。

このあたりから無心です。仏の心で下山です。

Z6II + NIKKOR Z 28mm f/2.8

登山道が凍っている部分もあるのであいかわらず注意は必要。

Z6II + NIKKOR Z 28mm f/2.8

小屋を出て約2時間半。
標高もかなり下げたこともあり雪と氷は大分少なくなりました。

Z6II + NIKKOR Z 28mm f/2.8

このあたりでアイゼンを外してスピードアップを図ります。

歩くとシャクシャクと音がなる小道がなんか懐かしいです。

Z6II + NIKKOR Z 28mm f/2.8

周りの景色がアルプスから里山に変わりましたね。

Z6II + NIKKOR Z 28mm f/2.8

小屋から約4時間。
空気が濃くなり頭がはっきりしてきたころ、最初に渡った吊り橋が見えてきます!

Z6II + NIKKOR Z 28mm f/2.8

吊り橋を越え、スタート地点でもあった神社でお礼をします。
無事下山することができました!ありがとうございました!

Z6II + NIKKOR Z 28mm f/2.8

核心部の写真がないことで本当に注意する場所が伝えられないなぁと思いながらのゴールです。

■ さいごに・・・

黒戸尾根は長く、険しい・・・
稜線に出てからも雪壁を直登するなど油断ができないポイントが続きます。

けっして登れない道ではなく十分な雪山経験を積んで、注意して登れば攻略は可能。
肉体的に恵まれていないだいたいいろ達でも登れたのだから、それは間違いないと思います。

趣味の中に緊張感を求めるなら一考の価値があるお山です。

雲ノ平への道は長い

なんかひたすら仕事してたら1年経ってました。
ちょっとした浦島太郎気分を味わっているだいたいいろです。

お仕事がデスマーチする直前、実は雲ノ平まで行ってたんですよ(唐突
それが2022年9月のこと・・・

ちょっと長くなりますが雲ノ平はどんなところなのかまとめてみました!

■ 雲ノ平とは

日本最後の秘境

そんな言葉を聞いて心躍らない人はいないと思いたいです(弱気

そんな場所が北アルプスの深淵部にあります。

雲ノ平

標高2600m付近にぽっかりと平原が広がっているそうです。
周りを取り囲むのは北アルプスの名峰たち。
つまり雲ノ平に辿り着くにはその名峰たちを攻略しないといけません。
そのアクセスの難しさから「日本最後の秘境」と呼ばれているのでしょうね。

そんな雲ノ平へのメジャーアクセスルートは二つ

今回は雲ノ平の入り口にある鷲羽岳を見たいという思いから長野県側を選択!

本当に山あり谷ありな楽しいルート、それをちょっとご紹介したいと思います。

■ 1日目:ながい・・・たびが始まる

スタートは新穂高ロープウェイ

Z6II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

ねえ何が始まるだろ?予想できたことないね
だって歩いたことない道だからね(
などと思いながら日本最後の秘境へ向かいます。

Z6II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

最初の目的地はワサビ平小屋。
そこまではちょっと荒れているけど歩きにくくはない道を進みます。

Z6II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

ほんのちょっとだけ角度ついてて、少しずつ標高を上げてる感あります。

登山開始から約10分。
最初のゲートに到着です。

Z6II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

クマな注意書きが見えて怖いので熊鈴の位置を調整したりします。

ここから本番な雰囲気を出してきますがまだまだ緩い登りは続きます。
しばらくは未舗装路と舗装路を交互に歩く感じです。

Z6II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

あれが双六岳か!と言いたくなりますが、あちらはただの山です。

Z6II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

双六岳を始めとする山々は全然見えません。秘境に向かう感が強まりますね!

1時間ほど歩くと見えてくるのが笠新道登山口。

Z6II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

数々の登山者を震え上がらせる悪名高い登山口ですね。
道は長く険しいですが整備自体はよくされており歩くのは楽しいとのうわさです。
いつか挑戦してみたいですねー。

笠新道登山口から約20分でわさび平小屋に到着。
ここでしばしの休憩です。

Z6II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

各種飲み物や冷えた果物・野菜なんかが売っています。
この日はそこまで気温が高くないこともありほぼ消耗なし。
特になにも買わず、次の目的地である鏡平小屋へ出発します。

わさび平小屋から鏡平小屋までは約4時間の道のりです。
標高が低いため基本は樹林帯の中を歩くことになります・・・

Z6II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

沢沿いのため開放感は抜群。
まっさらな朝陽まとって歩いていきましょう。

Z6II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

木の密度は高くないので木漏れ日の落ちる気持ちいい感じの道です。

Z6II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

大きな岩を乗り越えて進むあたり北アルプス感でてます。

Z6II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

視線が開けるポイントは道中にたくさんあります。
目に入ってくるのは当然ながら北アルプスの絶景たち!

Z6II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

右端に見えるのが弓折岳か?
釜の中に閉じ込められたような地形のため現在地が把握しにくいです。

わさび平小屋を出てから約1時間。
秩父沢に到着です。

Z6II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

清流で顔を洗うなどみなさん思い思いの休憩をとっている様子です。
だいたいいろ達もその端っこで休憩です。

休憩中の話題は転職するかしないか・・・ここまできて仕事を忘れられない社畜です(

転職するかーと決めたあたりで出発します(この記事を書いてる2024年段階でまだ転職してない
だいたいいろは休憩は多く取るけど、一回あたり時間は10分未満と短め。

しばらくは北アルプスらしい樹林帯。
頭の上まで覆いつくすタイプではないので空気は割とスッキリしてます。

秩父沢を超えたあたりから傾斜が強くなります。

Z6II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

登山開始から約3時間。
思えば遠くに来たもんだ・・・かなり標高上げたと思ってたけどまだまだみたい・・・

Z6II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

地図上からは読み取れませんでしたがしっかりとした氷河地形がお出迎えしてくれます。
同じ北アルプスということもありどことなく雰囲気は槍ヶ岳手前。

Z6II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

ちょいちょち厳しい場所はありますが

Z6II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

登山道はやっぱり綺麗。

Z6II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

鏡平山荘さんまで残り500mッ!
クッソ長く歩いた気がしますがまだ着きません!

Z6II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

疲労感が出る時間と合わさってこの辺りの傾斜が本当にキツイ・・・ッ!

Z6II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

キツイ傾斜は約30分。
木道が姿を現し始めると見えてくるのが・・・

Z6II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

鏡池です!

Z6II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

快晴の日に来たらリフレクションがきれいそう・・・

Z6II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

そしてその先に待っているのが・・・鏡平山荘さんです!

Z6II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

時刻はちょうど12時前!
お昼を頂きながら休憩します

写真撮り忘れてしまったのですが鏡平山荘さんはメニューが豊富。

ラーメンやうどんに加えコーヒーフロートやかき氷まで揃ってます!
疲れた体に染み入る最高のお昼を頂けました・・・

一息ついたところで今日の核心部を攻めていこうと思います。

Z6II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

地図を見る限り鏡平山荘さんから弓折岳までは冬型の天気図と同じくらい密集した等高線表示・・・ どんな急登が待っているのか・・・それを探るべく我々はジャングルの奥地に向かった・・・

Z6II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

最初はゆるやかな登り。
階段上に整備されておりサクサクと登っていきます。

Z6II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

さては最初に油断を誘うタイプの敵だな?
ゲームの進化と共に育った世代なのでそのあたりの読みには自信があります。

急登と思われるエリアに足を踏み入れて約30分。
休憩した鏡平山荘さんが大分小さく見えますねー

Z6II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

ん・・・?疲労感はそこまででもない・・・?

空に向かっていくような道が気持ちよくさえあります。

Z6II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

確かに急は急なんですが、多少崩れていても階段は階段。
八ヶ岳の南沢コースによく出てくる「足を大きく動かす」「体を持ちあげる」ようなポイントがないため足取りはサクサクです。

Z6II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

残り10分くらいで見えてくるのが申し訳程度のハシゴです。

Z6II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

鏡平山荘さんはもう遥か彼方。

Z6II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

この雲の向こうにあるのは槍ヶ岳
険しくも美しい稜線が北アルプスの奥地に来たことを感じさせます。

Z6II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

鏡平山荘さんを出てから約45分。
弓折岳分岐に到着です。

Z6II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

思ったより楽だったな・・・

弓折岳分岐から本日の目的地である双六小屋さんは約1時間。
まだ時刻は12時過ぎ。今から向かうとちょっと早く着きすぎる感じです。

せっかくなので弓折岳の山頂も踏んじゃおうと思います。
道中は緩い登り坂。ちょっと前まで急登を超えたきた体にはとても優しい。

Z6II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

笠ヶ岳は残念ながら雲の中。

Z6II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

今日の序盤、木漏れ日が気持ちよかった左俣林道が見えますねー

Z6II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

6時間かけてここまで上がってきたのかという気持ち

6時間かけてもこの高さなのか

という二つの気持ちが湧いてきます。
標高は約2500m、スタート地点の標高が約1500mなので標高差は1000m
普通の登山1回分をもう登ってるんだなぁ・・・
まだ余裕あるあたり成長を感じます

分岐から約20分ほで弓折岳山頂に到着。
うん気持ちのいい道だった。

Z6II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

そんな山頂から見えるのは笠ヶ岳への稜線。
威風堂々・・・そんな言葉が似あう山体をしています。

Z6II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

いつか挑戦したいなーと思いますが、今向かう場所は雲ノ平。
山頂も踏んだこともありサッと引き返し双六小屋へ向かいます。

10分ほどで分岐に到着。

Z6II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

ここから先、急登らしい急登はありませんが・・・
地味にダラダラと登り続ける道が続きます。

Z6II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

気持ちのいい稜線上を歩くことになる上に・・・
なんとぉ!右手にはずっと槍ヶ岳の姿がッ!
・・・見えるはずだったんです。

Z6II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

あいにくのガス・・・
これはこれで格好いいですよね。

途中、火星のようなロケーションを超えていきます。

Z6II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

この「2.0k」を長いと取るか短いと取るか・・・ッ!

Z6II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

気持ちのいい木道に・・・

Z6II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

ハイマツ帯・・・

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登山している感を演出してくれる道が続きます。

分岐から歩くこと約20分。
そんな中見えてくるのが双六小屋ですッ!!!

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・・・小さいッ!!!あまりも小さい!!!
そうです・・・北アルプスの小屋は・・・なぜか・・・見えてからが長いんですッ!

どうして俺たちを殺そうとするんだ!
と心の中で思いましたが見えれば近いと言い聞かせて歩みを進めましょう。

この手を注意書きは必ず守るタイプです。

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弓折乗越から双六小屋までの道は全体的に歩きやすい印象です。

多少のアップダウンはありますがのどかな稜線を歩く・・・登山の楽しい部分だけを集めたような道です。

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周りから岩もハイマツもなくなると・・・

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双六小屋に到着します!

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明るく元気そんな言葉がピッタリな方が受付してくれました。

到着時刻は14時半。
おやつを頂きながらまったりと休憩します。

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小屋でゴロゴロするにはちょっと早い・・・
ということで、なんとなく樅沢岳方面へ向かいます。

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ちょっと登ると見えてくるのが明日登る予定の双六岳

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北アルプス深部というと険しいイメージを抱きますが、まだ入り口だからなのかびっくりするくらい丸く優しい形をしていますね。
あの先に初めての世界があって、追いかけて、飛び込むのか・・・などと考えたりします。

こちらは双六小屋隣にあるテント場。

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運動場か!ってくらい綺麗に整地されてますね。ここでテント張ったら気持ちいいだろうなー
テント担いで登れる自信はありませんが(

こちらも明日登る予定の鷲羽岳
同じ山域にありながら双六岳とまるで違う鋭角に尖り険しい感じを受けます。

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雲が出てきたこともあり中腹で退散。
今日のところはこのあたりで勘弁しといてやる!

小屋に戻った後に待っているのは晩御飯。
なんとてんぷらです!!!

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サクサクでクッソ旨かったです・・・ッ!

■ 2日目:北アルプスの深淵に踏み込む

というわけで二日目の朝です。
とてもオーソドックスな朝ごはん、まだまだ続く長旅を考えるとシンプルな方が体に負担がなくてありがたい。

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というのも双六小屋は密閉度が高いのか夜は割と暑いです・・・
暑さと慣れない環境が組み合わさりあまり寝れなく体力回復はいまひとつ・・・

そんな時はシンプルな朝ごはんの方がありがたいです。

サッとご飯を頂き、まだ真っ暗な5時には双六小屋を出発。

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2日目の行程はハードです。
双六小屋さんからそのまま双六岳山頂へ!
朝日を眺めた後は三俣蓮華岳を乗り越え三俣山荘さんまで下ります。
そこから鷲羽岳を登りきり、体力的な余裕があれば水晶岳まで足を伸ばし・・・
水晶岳から祖父岳経由で雲ノ平山荘さんまで向かう・・・。

な、長い・・・誰だこんな行程立てたの・・・などと少し前の自分に毒づいたところで登山を開始します。

まだ太陽さんも眠たい時間帯、自分たちは覚醒スイッチを押して双六岳山頂の回収へ向かいます!
双六小屋から双六岳山頂までは約1時間。
危険個所も急登もない双六岳の雰囲気通りの優しい道が続きます。

Z6II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

20分ほど歩いたところで分岐に到着。
迷わずに一番左の双六岳方面へ向かいます!

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雲の少ない絶好のお天気。
今日もいい登山ができそうです。

Z6II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

そうこうしているうちに日の出の時間です。

Z6II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

幕が上がる瞬間が好き
スポットライトを浴びて
目覚めるとき
さなぎが蝶になるように私は私になる

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そんな歌詞がピッタリな景色です。

モルゲンロートの中にいる
もしかして・・・とても贅沢な場所にいるのでは・・・

Z6II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

オレンジ色の光がとても暖かい

今から歩く三保蓮華岳鷲羽岳に加え、その奥に見えるのは水晶岳・・・
北アルプス深部の中堅たちがこちらを見下ろしてきます。

Z6II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

待ってろ・・・ッ!いま登ってやるからな!

鷲羽岳に寄っての1枚。
霞と光が混じりあり神秘的な雰囲気を演出してくれます。

Z6II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

写真を撮るため足を長く止めたこともあり、双六小屋を出てから1時間かけてもまだ山頂に着いてないです。
それでも道が平坦になったら山頂はすぐそこです。

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日の出を山頂で迎えた人達とすれ違い始めます。
この光の中を下山できるとか気持ちいいだろうなー

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たんこぶのように少し高くなった場所が山頂。

Z6II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

スグそこなんですけど光が気持ちよくて足が進まないんですよ。
朝露が光るハイマツ・・・こんな景色が見られるから登山をやめないのかも・・・

Z6II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

双六小屋から双六岳までの道のりはずっとこんな感じ。
とにかく歩きやすいッ!!!

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槍ヶ岳まで道が続いてるみたいですね
(実際に繋がっているけど平坦ではない)

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はよ山頂行けよと思いますけど進行方向と逆側がずっといい感じなんですよね

Z6II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

写真撮るために足を止めつつ登ること約1時間半。
双六岳山頂に到着です。

Z6II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

山頂からは全方向に山が見えます!
北アルプスの真ん中くらいだからね!

こちらは笠ヶ岳

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長く続く稜線が気持ちよさそう。
あの稜線を歩くには1日目で登った弓折岳を下り大ノマ岳に登る必要がある・・・

こちらは槍ヶ岳
逆光でも見間違うことがない形。北アルプスの王らしいです。

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少し視線を右に向けてみました。

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槍ヶ岳から伸びる稜線が大キレットでしょうか。
冗談みたいにストンと標高が落ちて、グッと登ってます。

こちらが今から歩く鷲羽岳 真ん中奥に見える水晶岳まで登れるといいなー

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山頂はどこをどう見ても絶景ばかりですが
絶景を見るのが今回の目的ではないです。

本来の目的である雲ノ平山荘さんへ向かいます!

双六岳から雲ノ平へ抜けるには三俣蓮華岳へ移動、そこから三俣山荘さんを通ります。

まずは小手調べと言わんばかりの気持ちのいい稜線を抜けて三俣蓮華岳へ向かいます!

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双六岳山頂から少し下りてから振り返っての1枚。
3000m級に囲まれた場所はこんな穏やかな雰囲気だよ、と言っても信じて貰えないでしょうね・・・

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正面にドンと構えているのが三俣蓮華岳か・・・重厚感ある姿してやがりますね・・・ッ!

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さすがは北アルプス・・・ここまで来てもまだ道は綺麗・・・

歩いてきた方角を振り返ると「夏の北アルプス」を感じずにはいられない景色が。

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深部に入るまでは確かにきつかったですが一度入ってしまえばどこ見ても絶景がある。
こんな贅沢な空間があっていいのかなー登山しててよかったなーと思わずにはいられないです。

双六岳山頂から歩くこと約30分。
三俣蓮華岳の山頂に・・・

Z6II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

到着すると思いましたね?
違うんですよ・・・ここは手前の丸山山頂なんです(

その先、少し下ってから登った位置にあるのが三俣蓮華岳山頂ですッ!

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シドーばりの騙し討ちですね!許せない!絶対歩いてやる!
ちなみにだいたいいろはバランス調整されたSFCのDQIIしかやったことありません。
しかもロンダルキア前で飽きたタイプです(

サマルトリアの王子の不遇っぷりについてはどこかで語りたいです

騙し討ち食らって心は乱れましたが道は穏やか。
全体的に丸みある形で怖さもなく気持ちよく歩ける山です。

Z6II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

そんな感じで歩くこと約30分。
双六岳山頂から約1時間で三俣蓮華岳山頂に到着ですッ!

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双六岳方面の1枚。
高い方は気持ちのいい稜線、低い方は歩きやすい道、自分の好みでルート変えられるいい山です。

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そして本日の主役、鷲羽岳
像のようにどっしりとした山体、それでいて急峻な登り・・・手強そうだな

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少し引いての鷲羽岳
真ん中に小さく見えるのが三俣山荘さん。

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北アルプスでも屈指の人気小屋。
三俣山荘さんと鷲羽岳を収めた写真を見て「雲ノ平へ行く!」と決めてここまで来たので、ちょっと感動したりしました。

こちらが本日のゴールである雲ノ平方面。
画面左側の小さな赤い屋根が雲ノ平山荘さんです。

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今日中にあそこまで行くのか・・・ッ!

先のことを考える前に、まずは手近な目標を攻略したいと思います。
北アルプスど真ん中とは思えないこのなだらかな平野を下り、いざ三俣山荘さんへ!

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北アルプスらしい浮石の多い道です。
力を入れ過ぎてしまうと滑るので注意して足を進めていきましょう。

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空の青と夏の緑、秋のオレンジ色、北アルプスの白、初秋の北アルプスを現す全ての色がいいコントラストを生んでます。
この雲ノ平への登山行程でこの場所が一番印象に残ってます。

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10分ほどで巻道と合流。

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ここを超えると・・・鷲羽岳の正面にでます!!!

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軽い気持ちで挑戦するな、そんな圧を受けている気がします。
ここまで来てる時点で軽い気持ちではないので足を先へ向けていきます!

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この辺りは背の高い木はありません。
ハイマツ地帯を30分ほど歩くと三俣山荘さんが見えてきます。

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憧れは止められないし
夢はSupersonic Boosterなんだよ
今の自分にあるありったけを捧げてこの景色を見にきたんだよッ!

三俣山荘さんと鷲羽岳の組み合わせが見たくてここまで来たので感慨もひとしお。

だけど行程はまだ3割・・・
ちょっと疲れを感じる体を動かしなんとか三俣山荘さんに到着ッ!

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双六岳山頂から約1時間半の道のりでした。

ここで小休止。
ゼリー系飲料でカロリーを補給します。
ちょっと重たいのが難点ですが喉の渇きも癒せるうえにカロリーも補給できるありがたい存在です。

ポカリは吸収が良すぎるのか逆に喉が渇くんだよなぁ・・・

休憩もそこそこに・・・本日のメインディッシュ鷲羽岳を回収したいと思います!

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もうこの稜線見ただけで楽しいこと確定、そんな道が登山者さんを待ってます。

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山頂は遠くに見えますがコースタイムは約1時間半。
時間から考えるに標高差は400m強だと思われます。

遠くから見た時は鋭角に尖っており急峻な登山道なのかな?と思いましたが、実際は歩きやすい傾斜が続く穏やかな道です。

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鷲羽岳に登り始めて20分でこの景色!
出発した双六小屋が左上に小さく見えますね。

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山頂に近づくと花崗岩?が目に付くようになります。
常念岳というより燕岳の雰囲気が近いかな。
道は全然綺麗で非常に歩きやすい。

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山頂方面は雲が張り出してきましたね。
空が真っ白だ。

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岩が張り出した場所があります。ザックを当ててしまうと転ぶ可能性があるので注意です。

Z6II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

そこを超えてしまえば山頂までは緩やかな登り!

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三俣山荘さんから登ること約1時間。
鷲羽岳山頂に到着ですッ!!!

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休憩がてら周辺の景色を撮影。

こちらは鷲羽池。
南側に道らしいものが見えるのでもしかしたら近くまで行ける?

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黒部五郎岳方面の1枚。
きつくはない・・・が長く続く登山道から厳しさを感じます。

Z6II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

これから進む水晶岳方面。
体力的に厳しいかもしれないけど、どうにか一番奥の水晶岳まで登り切りたい・・・ッ!

Z6II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

広く大きな山体をもつ薬師岳
気持ちよく歩けそうな稜線してますねー

Z6II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

歩いてきた双六岳方面。
アップダウンは緩やかでしたがしっかりとしたロングコース。歩き心地が最高のいい登山道です。

Z6II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

山の大きさと人の小ささがよくわかる1枚。
人なんてちっぽけな大きさですけど頑張れば秘境まで辿り着けるんだなぁ・・・とか考えてみたり。

Z6II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

時刻はまだ10時前・・・とはいえ朝5時から行動しているので疲労はそれなり。
行けるかどうかはわかりませんがまずは水晶岳方面へ足を向けます!

雲が多くなってきましたがまだまだ晴天。
中央の水晶岳までなんとか登りたい・・・

Z6II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

道はいかにも北アルプスな感じです。
細かい砂も多くかなり滑りやすいので注意が必要。

Z6II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

鷲羽岳のお隣さんにあたるワリモ岳。
見た目は厳しいですが標高差はそんなにないのでわりと優しいやつです。

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その途中、振り返っての1枚。
反対側から見ても鷲羽岳は格好いいですね。

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ワリモ岳山頂からは黒部源流が一望できます。
中央の一番低い部分が黒部源流・・・帰りは右側からあそこまで下って・・・そして左側へ上るのか・・・明日の俺、がんばれよ・・・

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画面左側の一番高いところが水晶岳(黒岳)、右側の赤い土が見えている部分が赤岳・・・
赤岳近辺に水晶小屋さんがあると思われます。

Z6II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

距離は長く見えますが危険個所はなさそうな印象で一安心。

砂メインの登山道は滑りやすくありますが非常に歩きやすい。
急な傾斜もないことからサクサクと足を進めることができます

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鷲羽岳を出てから約1時間、ワリモ岳分岐に到着。

Z6II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

時刻はまだ10時!
分岐から水晶岳往復は約4時間、雲ノ平山荘さんまでは約2時間。
順調にいけば日が落ちる前の16時には雲ノ平山荘に到着できそうです。

だいたいいろの疲労感は色濃いですが・・・そんな自分に鞭打ちます。
ぶつかり傷ついてもそれを加速度に変えます!

水晶岳に寄ることにします!
目指すんだよ!彼方を!

標高2700mオーバーということを感じさせない優しい道です。

Z6II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

小さな標識がお出迎えです。
この10分は信用できますッ!

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双六岳方面を振り返っての1枚。

Z6II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

ワリモ岳分岐から先、険しい部分がないことが一目瞭然。
急に優しくなるギャップにだいたいいろはメロメロです(

小さな標識から本当に10分、ワリモ岳分岐から30分・・・水晶小屋に到着です!

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小屋の前からは野口五郎岳までの稜線が一望できます。

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鹿島槍ヶ岳のような「登山の楽しさ」だけが詰まったような稜線・・・
これは一度歩いてみたいな・・・そんな気持ちがわいてきます

こちらは今から向かう水晶岳方面。
あいにく雲が多くなってきましたが雨が降る様子はなし・・・

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見た目は緩やか・・・行ける!そう確信して足を踏み出し・・・

はい10分歩くとこの岩場です(

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ここまで優しかったのに急に険しくなる・・・雲ノ平の旅はずっとギャップに苦しめられてます

ええー・・・もしかして正面の尖ったところが山頂・・・?

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大丈夫です・・・ここは巻きます・・・つまりまだ先は長い(

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巻いた先に待っているの垂直に登るタイプの登山道・・・自然とペースが落ちるし手も使えるようになるので逆に楽だな・・・

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垂直に登った先は足場が少し不安な巻道。狭く岩も多いので転ばないよう注意が必要ですね

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不安定な足場を乗り越えた先に待っているのが頂上・・・ッ!

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ようやく・・・ここまで・・・辿り着いた・・・ッ!
双六小屋を出て約6時間半・・・ついに水晶岳山頂に到着です!

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まだまだ道は続きます。右奥に見える一段と高い山は赤牛岳かな

Z6II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

赤牛岳を超えると黒部ダムまで足を進めることができます。 黒部ダムというと北アルプスの奥地にあるイメージ・・・
そんなところまで歩けることにロマンを感じない登山屋はいないでしょう(

歩いてきた方向を振り返ると鷲羽岳
この道のりを歩いてきたか・・・

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そして今から向かう雲ノ平山荘

Z6II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

小さい・・・握ればつぶせそうなサイズですね・・・
つまり・・・遠いッ!

さらにその先にある黒部五郎岳
巨大な山体に威圧されます。

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右を向いても左を向いても登りたい山ばかり。
日本最後の秘境と言われるのも納得です。

写真もそこそこ撮影しいい感じに休憩取れたので山頂を離れます。
いざ雲ノ平へッ!

登りよりも下りの方が疲れないせいか冷静に周りが見えます。
意外と切り立った場所を歩くんだな・・・

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道自体は全体的になだらかなので足はすいすい進みます。
30分もかからずに水晶小屋を通過します。

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水晶小屋から先、まず目指すのはワリモ岳分岐。
しばらくはなだらかな稜線歩きが楽しめます。

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少しガスかかってるのが残念ですね・・・快晴の中歩いたら気持ちいいだろうなー

大きい石もなく登山道は快適そのもの。

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水晶小屋を越えてから約30分。
ワリモ岳分岐に帰ってきました・・・そして、その先にある祖父岳の高さに感情がなくなります・・・

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時刻は13時。
行動時間は8時間超え・・・
これで体にダメージが来てない方がおかしい・・・ッ!
ちなみに横にいるdocさんは割と平気な顔してます・・・同じ職業なのにこの差はどこから来るのか・・・ッ!

そんな状態ですが祖父岳の攻略に取り掛かりましょう。

街中と見紛うくらい整備されていた登山道から一転。
大きな石がそこかしこに落ちている一般的な登山道がだいたいいろ達に襲いかかります。

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ワリモ岳分岐から約30分で梯子の登場です。
手が使える分、楽に登れる・・・助かる・・・ッ!

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途中の切れ間に見えた小屋は黒部五郎小屋かな?

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梯子を越えてからすぐに祖父岳山頂に到着ッ!

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これで・・・ッ!登りは・・・ッ!!終わりだッ!!!

さすがに疲労が限界・・・3分歩いては1分休憩するような状態なのでペースはいまいち。
ギリギリコースタイムといったところです。

祖父岳山頂から見た雲ノ平山荘・・・少し近づいた気がする。
あそこまで行けば休憩できるんだな・・・もはや頭の中はそれでいっぱいです。

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祖父岳からの下りは浮石は多いものの傾斜はゆるめ。
足に負担をかけずにテンポよく下りることができます。

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山頂から20分ほどで祖父岳分岐を通過。

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ここから雲ノ平山荘へ向かうには東へ大きく迂回しないといけません。 緩めの登り下りを繰り返すことになります・・・

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眼下に見えるのがテント場。
山荘とめちゃめちゃ距離ありますね・・・受付してからテント張ってねと言われると心折れそうです。

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幸い我々は小屋泊まり。快適な休憩ポイントを目指していざ稜線を・・・
と思ってましたが、意外とハイマツが元気です。
20分ほどハイマツの間を潜り抜けることになります。

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ちょっと切り立った場所もありますが木道も整備されており非常に歩きやすいです。

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さすがに10時間とか行動してると、これくらいの登りもしんどい!
でもその先には小屋がある!

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その小屋がここです!
雲ノ平山荘ですッ!

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朝の4時50分に双六小屋を出て、到着したのが14時50分。
ぴったり10時間ですね(

流れる水のようにチェックインを済ませて小休止。
小屋内の写真を一切撮影してないところに当時の疲労感が色濃くでています。

賞味期限が少々切れたミニッツメイドを飲みながらダラダラ・・・
少しずつオレンジ色がついてくる景色を眺めます・

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北アルプスのど真ん中とは思えないくらい穏やかな地形ですね。
どこを見ても尖った場所がない。

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人工物も見えないので確かな秘境感があります。

周辺の景色を楽しみたいのですがさすがに足が限界。
撮影は小屋周りだけ。

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黒部五郎岳に当たる夕日から一日の終わりを感じます。

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そんな感じでゆっくり過ごしていたら割とすぐに夕ご飯の時間になりました。

大量の汗をかき、お腹にまでダメージを受けていただいたいいろにはありがたい汁物です。

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ちなみにおかわり自由!遠慮なく3杯いただきました!

その後、夕方から湧いてきた雲に山荘が覆われたこともありすぐに就寝しました。

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■ 3日目:草原を進み楽園へ

雲は夜のうちに流れてくれ、気持ちのいい感じで朝が始まります。

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朝ごはんは少し遅めの6時。
時間までゆったりと朝日を眺めます。

もう5時ですがお月様はまだ帰ってませんでした。
お昼が長い分、少し遅くまで遊びたいみたいです。

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昨日、死ぬかもしれないと思いながら歩いた水晶小屋方面への木道。
夜のうちに雨が降ったのか、それともただの朝露なのか少し濡れており朝日が反射してきれいです。

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三俣蓮華岳笠ヶ岳でしょうか。

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こちらは黒部五郎岳かな。
どっしりとした山体・・・やはり登りたくなる姿してます。

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水晶岳方面には少し雲あり。
お昼過ぎにはこちらの頭の上にきそう。

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そんなことを考えている間に朝ごはんの時間がやってきます。
旅館のようなシンプルな朝食。

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本調子ではない体には本当にありがたい・・・ッ!

さっとご飯を頂き、いざ出発です。

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3日目の行程は下山のみ。
雲ノ平山荘さんを出発し、祖父岳は登らず黒部源流方面へ、
三俣山荘を横目に通り過ぎ、中道ルートを登り双六小屋さんまで!
というルート。この4日間の行程で一番楽な日かもしれません。

太陽に向かって伸びる木道!
どこまで行けるか未知数だよね、止まらない!

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池塘に木道、そこに差し込む朝日!
登山用品メーカーの広告に出てきそうな風景がここにはあります!

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秋の始まりを感じさせる草原を進みます。

Z6II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

木道が少し濡れており滑ります。

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せっかくなのでスイス庭園へ寄ってみたいと思います。

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庭園といっても整備されたお庭があるわけではないです。
きれいな景色が広がる展望スポットといった感じです。

Z6II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

靴で土に残す足音がメッセージとして残ります。
そう多分、すぐに見えなくなるけど
ちゃんと雲ノ平まで来たんだな・・・
学生時代は運動もまともにしてなかったのにこんなところまで歩くことになるなんてね・・・
などとセンチメンタルをふんわりブレンドしたところで、いざ下山路へ!

目の前には祖父岳の姿が・・・!

Z6II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

今日はあれを登らないので一安心です。

地名に平とついていますが当然ながらまっ平というわけではありません。
細かなアップダウンを繰り返して雲ノ平からの脱出を図ります。

Z6II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

途中でテント場をちらり。
雲ノ平までテントを担いで登る・・・その労力を考えると尊敬しかできません・・・

Z6II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

しばらくはハイマツ帯を通ります。
日差しが柔らかい朝は歩くのが楽しいですね。

Z6II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

夏山と言えばお花。
急ぐ登山ばかりなので見落としてばかりの足元ですが、今回は気が付くことができました。

Z6II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

ちょっとだけ切り立った登山道。
実際に歩くと距離も短いこともあり全然怖くないですよ。

Z6II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

雲ノ平山荘さんを出て約1時間。
ちょうどルートタイムで祖父岳分岐を通りすぎます。

Z6II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

黒部五郎岳へ向かう感じで西へ進みます。
木道が整備されていたり、道が平坦だったりと非常に歩きやすい。

Z6II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

その途中で目を奪われたのがこのピンク色の草(語彙力の限界)

Z6II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

名前がわからないんですよね・・・ご存じの方いらっしゃいましたら教えてください。
雲ノ平のはずれに広く分布していました。

Z6II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

黒部五郎岳と絡めての1枚。

Z6II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

黒部源流に近づくにつれ登山道には岩が目立ち始めます。
雪を被っているわけではないので歩きにくさはないです。

Z6II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

写真右上に小さく見えるのが三俣山荘さん。

Z6II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

ここから先、標高を一度大きく下げます。

Z6II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

そして先ほどの写真の三俣山荘さんの標高まで登り返しが待っていますッ!

その標高差約300m・・・三日目の体には応える標高差・・・
ゲンナリしてても仕方ないのでまずは標高を下げにかかります。

20分程度で最低鞍部に到着。
下がるのは早いんだよ・・・

Z6II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

最低鞍部にはちょっとした渡渉があります。
ガイドロープを使うと逆に危なさそうなので岩の上をサッと飛び越えていきます。

Z6II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

少しの濡れが命の危機に繋がる冬と違い、多少濡れても気にならないのは夏のいいところですね。

渡った先から見上げた1枚。
あれは祖父岳かな。落ち着いてみると厳しい山に見えません。昨日死にそうになって登ったのがウソのよう・・・

Z6II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

進行方向にあたる三俣山荘方面の1枚。
奥に見えるのが三俣蓮華岳。遠くから見てもわかるくらい美しいカールしてます。

Z6II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

三俣山荘さんまで登り返すことになりますが・・・
黒部川源流へ近づくということもあり、水がめっちゃ豊富です。

Z6II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

もう登山道まで溢れちゃってます。

Z6II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

まだまだ暑いこの時期、見た目だけでも涼しいのはありがたい。

残暑を感じる空の下を歩くこと約30分。

Z6II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

三俣山荘さんまでの登り返し完了です。

Z6II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

わき目も降らずにそのまま双六岳方面へ足を向けます!

Z6II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

三俣山荘さんと鷲羽岳・・・何回見てもいい組み合わせです。
いつか泊まりたいです。

Z6II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

三俣山荘さんを通り過ぎてから30分ほどで三俣蓮華岳との分岐に到着。
昨日は三俣蓮華岳を通るルートを選んだこともあり、今日は三俣蓮華岳を通らない巻道コースを選びます。
疲れているから登りたくないとか、そ、そんな理由じゃないんだからね(

Z6II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

右上に小さく本日の目的地である双六小屋さんが見えますね。
・・・ん?だいたいいろの見間違いでないなら・・・小屋より登山道の方が低くないか・・・?

Z6II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

分岐から少しずつ標高を下げていきます。
基本的に歩きやすい道ですが、足場の狭い箇所がちょいちょい出てきます。

Z6II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

疲れが出始めるであろう3日目の後半、さらに緩い道のりと集中力が切れる要素が整ってます。
ちょっと注意していかないと。

分岐を通り過ぎてから約30分。
なんか・・・登山道が伸びている方向に・・・急な登がないです???

Z6II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

見間違いじゃない!これを登らないと六小屋にいけないのか・・・ッ!

Z6II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

ここにきてのこの仕打ち。
折れた翼、砕けた爪・・・そんな状態で急登を登り始めて約30分、双六岳との分岐に到着。

Z6II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

そして見えてくるのが双六小屋!!!

Z6II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

雲ノ平山荘さんを出て約4時間半、本日の楽園に到着です!!!

Z6II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

時間と距離はたいしたことなかったのに疲労感がすごい・・・
のですがここでしっかりと休憩を取ると歩く気をなくすッ!
まだ歩く気があるうちにということで、明日の朝の下見を兼ねて樅沢岳方面へ足を伸ばします。

Z6II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

が・・・かなりのガス

Z6II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

天候が悪く人が少ないせいか途中で雷鳥さんにバッタリ出くわします。

Z6II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

雷鳥さんに導かれるように歩くこと約20分ほで樅沢岳山頂に到着。

Z6II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

ガスガスなので即撤退しました。

その日の夕ご飯。
双六小屋さんは連泊者には別メニューを用意してくれます。
初日は天ぷら、二日目は唐揚げです。

Z6II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

飽きがこない設定にはただただ感謝しかないです。

■ 4日目:風呂への渇望

疲労の限界値を越えたのか逆に眠れなくなり、なんとなく星なんか撮影してみたりします。

Z6II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

寝直すこともできそうになく、それならいっそのこと朝日でも撮りに樅沢岳へ登ろうと思います。
とばりのむこうへ小さな成功を集めにいきましょう。

星が出ているような時間、当たり前ですが真っ暗です。
サクサクと歩いて朝4時半には樅沢岳山頂に到着です。

Z6II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

まだ日は登っていませんが空にはもう色がついてます。

Z6II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

夜明け前の笠ヶ岳方面。
小さく見える明かりは鏡平山荘さんでしょうか。

Z6II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

山から人工物が見えることを嫌う人もいますが、人口の光があることで人のいる安心感も生まれると思います。

日が昇る方向である槍ヶ岳は残念ながら雲の中。
風はそこまでありませんが雲は薄いようで、槍ヶ岳が姿を現したり隠したりと少し忙しないです。

Z6II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

薄い雲が広がってるおかげで空がまだらに染まります。

Z6II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

まだら模様は空全体に広がっており鷲羽岳方面にも色がついています。

Z6II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

薄い帯のように雲がまとわりついている槍ヶ岳周辺。
強く日が差したコントラストの強い写真もいいですが、だいたいいろはコントラストの弱い全体的に優しい雰囲気の写真が好きです。

Z6II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

帯は伸びに伸びて穂高まで届いています。

Z6II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

そろそろ双六小屋まで戻ろうかというタイミングで雲が切れ日が差してきました。

Z6II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

最後に槍がその姿を現してくれました。
双六小屋から樅沢岳、樅沢岳から槍ヶ岳へしっかりとつながる稜線・・・これは歩きたくなる・・・ッ!

Z6II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

どんな奇跡よりもカラフル・・・最後に見た槍ヶ岳はそんな景色でした。
さて名残おしいですが下山開始です。

双六岳方面は難しいところは何もないのでサクッと小屋まで下山します。

Z6II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

後片付けやら朝ごはんを済まして7:00に小屋を出発。

Z6II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

下山するということはお風呂に入れるわけなんですよ・・・
もはや登る山がない我々が狂おしいほど冀(こいねが)う希みは・・・
早くお風呂に入りたいッ!!!
という気持ちです。

マメに汗を拭いたり、頭を洗ったりはしていましたが、当たり前ですが石鹸なんか使えていません・・・
考えないようにしていた汚れや匂いがここにきてとても気になってきます・・・

風呂への渇望を満たすため最後のひと頑張りに向かいます。

Z6II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

といっても登ってきたルートを辿るだけ。
そんなに登りなんか・・・と考えながら小屋を出て20分・・・弓折乗越前の登り返しがお出迎えです・・・

Z6II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

全然・・・ぜんぜん・・・ツラくなんてないんだからねッ!!!という気持ちだけでは足は上がりません。
思いだけでも、力だけでもダメなんです・・・
空はばたいて、地を蹴らないと登山は終わらないッ!

しばらくは西鎌尾根と並走です。

Z6II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

登り返したところから見えるのは鏡平山荘さん。
ミニチュアかと思うくらい小さいです。

Z6II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

双六小屋を出てから約1時間・・・なんとか弓折乗越を通過します・・・

Z6II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

この時点ですでにヘロヘロです・・・
鏡平山荘さんへの下りがとても長く見えます・・・

Z6II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

弓折乗越を下り始めてから約30分で鏡平山荘さんへ到着。
ここで目的地とする!と言わんばかりの勢いで休憩します。

Z6II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

コーヒーフロートで一息。アイスってめっちゃうまいな・・・生き返るよ・・・

Z6II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

ここまできたらあとは本当に下るだけッ!
下界への道程を再開します!

鏡平山荘を抜けるとあとは樹林帯の中を突き進むだけ。
展望がなくなる反面、直射日光を浴びなくてよくなるメリットもあります。

Z6II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

鏡平山荘さんを出て約20分。少し展望が開けるポイントを通過!
右上の谷底に小さく人工物が見える気がします。あそこまで下りるのか・・・ッ!

Z6II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

心なんてものは二日目の途中から完全に折れていましたが、今は風呂への渇望が足を前に進ませます!
北アルプスの登山道らしくよく整備された道をトントンと下りていきます。

Z6II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

鏡平山荘さんを出発してから約1時間半。わさび平小屋に到着です!

Z6II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

ここまで来たら残すは平地のみ!
足早に新穂高ロープウェイ、そしてその輝きの向こう側にある風呂を目指します!

Z6II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

そして歩くこと約1時間・・・ついに新穂高ロープウェイに到着です!

Z6II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

風呂だ!風呂に入るぞ!!!
雲ノ平までの行程を彩った絶景のことも完全に忘れ、風呂への思いとともに雲ノ平への道程は終了しました。

■ さいごに

Z6II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

歩いた距離は約50kmと人生で一番長い旅になりました。

スタート地点はアクセスのいい新穂高ロープウェイ
道中は多くの山小屋が道中の不安は少なく、
通過する山々はすべてが3000m級、
そしてその先に開ける平原・・・

切り取られたかのように平になる景色は本当に不思議でした。

距離と時間はかかりますが北アルプスにある空白地帯、絶対に楽しめる場所です。

ぜひ一度足を向けてみてください!

なお距離(

写真と仕事、カラフルではなかった一年を振り返る

いまこの記事に目を通してくれている人にとって2023年はどんな年でしたか?

だいたいいろはいろいろあって色々あった年でした。
いろいろな人に会ったし、いろいろな人とお別れしました。

なにより比重が大きかったのは仕事です。

「収める消費税をちゃんと計算しよう」という理念はわかるがやり方に納得がいかない制度が始まったせいで、とにかく仕事ばかりしてました。
4月以降は残業が常態化、6月以降は徹夜もちらほらという日々・・・
登山なんてできないし、写真を撮るということにも気が回らない毎日でした。

目も閉じられないスピードで進んでいたお仕事も11月以降は落ち着き、来年はまた違ったことを始めることになりそうです。
比較的落ち着いた環境らしく今年のようなことにならないと言われておりますが・・・はたして・・・

そんな状況だった今年。
どんな山に登って、どんな写真を撮っていたのかを振り返ってみました。

■1月

2023年のすごいところは1月1日から登山していることです。
登ったのは南沢山。

岐阜県にある標高1600m足らずの山です。
風の影響を強く受ける地形ということもあり霧氷の天国ともいえるお山です。

1月1日から最高の景色を見ることができ「今年1年はいい年になりそうだッ!」とかのんきに考えていました。

後半には八ヶ岳にある編笠山へも足を伸ばしています。
日帰り赤岳を目指したのですが駐車場の混雑に辟易し、急遽こちらに変えた記憶があります。

山頂から青年小屋へ下りるルートは岩場が多く少し気を使います。

そこ以外は難しい場所はないため、純粋に冬山を楽しめるいいお山です。

■2月

何より思い出深いのは滑落したこと。
2月初旬に挑戦した西穂高のことでした。

山頂直下で少し気を抜いた瞬間、足場がなくなる感覚とともにすさまじいまでの落下感がだいたいいろを襲いました。
幸い大きなケガなく生還できましたが・・・登山という趣味は危険さと美しさの二面性を持っていることを思い知らせてくれた事故でした。

後半にはリハビリを兼ねて蓼科山へ!
蓼科山山頂は開けていて開放感は抜群。

高い山に囲まれていないため展望もよし!

時折登りたくなるいいお山です。

■3月

滑落した一ヵ月後に挑戦したのは甲斐駒ヶ岳
西穂高と同じく雪壁を登攀するルートがあるお山です。

こちらは無事に登攀でき、少し自信を取り戻せたかな。

「天気がいいから」という理由だけで有給を取得し唐松岳へ足伸ばしたのもこの月です。
リフトで標高2000m付近まで登れ、また難しいところも少ないお山です。

北アルプスにあるので季節風の影響をおもいっきり受ける山です。
風が強い日が多いので防風・耐寒装備はしっかりと!

山頂からはお隣にある五竜岳、遠くには槍ヶ岳・・・
北アルプスの展望スポットとしては最高の位置にあります。

■4月

仕事の存在感が大きくなった月。
そのせいか登ったのは南アルプス鳳凰山のみ。

鳳凰三山を周回しないルートを選んだので日帰りで楽しんできました。

この時、最大の失敗は「オベリスクがどれか理解していなかったこと」です。
オベリスクの真下にいながら「オベリスク見れなかったなーどこにあるんだろ?」とか考えて自分をぶん殴りたいですね(

■5月

GW真っ只中に登ったのは鳳凰三山
先月と同じやないかーい。

というのも鳳凰小屋で知り合いが働きはじめたのがこの月・・・これは挨拶にいかないとね、と思って登りました。
4月の登山はこの時の下見だったりします。

ちょっとした縁からα7IIを貸してもらえたのもこの月でした。

後半には白馬岳へ挑戦。

以前登った時は栂池からの稜線ルートでしたが、今回は猿倉から大雪渓を通るルート。
登っているときはつらく・・・長い・・・ッ!と思ってました・・・

本当の地獄は帰りでしたけど。。。
このあたりはいつかブログでちゃんとまとめたいですね。

白馬三山を周遊するのは想像よりずっとしんどいぞ、とだけ伝えておきます。

■6月

雨の季節。
天候のせいでお山からもっとも足が遠のく季節でもあります・・・
なんですがこのあたりから仕事が完全デスマーチ化・・・

写真を撮りにいく時間も取れず、通勤時間に少しスナップを撮る程度・・・
通いなれた道でも楽しく撮れないか試行錯誤しましたがアウトプットには結びつかず。

モチベーションを保つこともでないまま、ただ習慣で撮るだけになってしまったのが心残りです。

■7月

コロナにかかった月でもあります。

デスマとコロナの間にも登山はちゃんと行ってた模様。
偉いぞ自分。

前半は小屋明け前の御嶽山へ!
今年は雪が少なかったこともあり完全に夏山の様相。

五の池がちゃんと池として存在しているのはたぶんこの時期だけかと。

後半は常念岳蝶ヶ岳の縦走にチャレンジ。

去年のGWに蝶ヶ岳常念岳の順番で登り、吹雪に合い、周りは見えず、寒くて死にそうな思いをしたルートですね(
今回は常念岳蝶ヶ岳のルートでの登山です。

道中はあいにくの雲多め・・・
朝の晴れ間に救われました。

ルートとしてはそれなりに体力を使います。
前常念から常念岳への急登がかなりきつめです。

その分、常念岳から蝶ヶ岳へ伸びる優しい稜線が美しく見えます。

蝶ヶ岳からは北アルプスが一望できます。
ここでまた朝を迎えたいですね。

■8月

本当ならお山の最盛期・・・ですが仕事でどこにも行けず・・・ッ!
晴れた土日を仕事でつぶす悲しい月となりました・・・

■9月

まだだッ!まだ終わらんよ!とばかりに押し寄せてくる仕事・・・

気晴らしにトヨタ産業技術記念館へ足を伸ばしました。
さすがに二か月も仕事しかしてないのは不健康だからね(

凄く写真映えするスポットではありませんが、織機の歴史が学べるよい施設です。

■10月

前半は引き続き仕事まみれでした・・・

山の登り方を忘れ始めたころに山友のdocさんが気を使って声をかけてくれたことがきっかけで日帰り赤岳へ挑戦します!

麓では美しい紅葉、稜線に出てからは雪が降る前の夏の姿の二つを堪能することができました。

登山始めたころは一泊二日でひーひー言ってた山がまさか日帰りできるとは・・・
成長した・・・ということでしょうか?

そして後半には何故か手を出せていなかった奥穂高へ足を向けます!

通常なら二泊三日で挑戦するところを一泊二日に縮める無茶工程。 紅葉真っ盛りの上高地を抜けただいたいいろ達を待ち受けていたのは・・・

まさかの積雪!!!

ちょっと早いよ!

10km以上の上高地ロングコースを抜け、吹雪のザイテングラートへ!

翌朝の日の出を奥穂山頂で見れたことで苦労が報われた気がしました・・・

本来なら二泊三日以上が推奨されるルートです。
絶対に真似しないでください。

■11月

ご縁があり小倉までの遠征。 初の九州上陸を果たしました。

観光が主目的ではないので写真はあまり取れていませんが門司港の雰囲気は忘れられないです。
レトロ感あふれる駅舎と街並み・・・そしておいしい焼きカレー・・・カレーの写真は撮り忘れました・・・

今度はちゃんと観光で訪れたいと思う町でした。

登山の方は木曽駒ケ岳へ足を伸ばしています。

どうにも雪に縁があるらしく前日にまさかの大雪。 人も多く整備された木曽駒ケ岳で腰ラッセルをする日がくるとは思ってませんでした。

■12月

夏休みをつぶされた腹いせとばかりに年末休暇を早めに取得。
その期を逃さず燕岳へ!

冬は道路封鎖があり中房温泉まで車ではいけません。
約13kmの道のりを歩き、着いたところが登山道入り口(

そこから登山が始まる厳しいルートです。

その分、挑戦する人が少ないのか登山者さん達は少なめです。
燕山荘では快適に過ごすことができます・・・がそこは冬の北アルプス

季節風の影響を受けるので風は強めです。
夏と同じ感覚では登れないので注意が必要。

危険の向こう側には絶景があります。
冬山に自信がある人には絶対登ってもらいたい山でした。

■さいごに・・・

全然登山できんかったーと思ってましたが、意外としっかり登ってました。
自分でもびっくりです。

10月以降は体力的に厳しいルートが多かったです。
しかし大きなケガなく登山できていることは少し自信になったかな・・・と。

この体力を維持し来年はもう少し挑戦的な登山をしてみたいですね。
ロングコースだけではなく、三脚やレンズなどの機材を追加し「写真を楽しむ登山」をやっていきたい。

夏山にほぼ登れていないこともあり写真の大半が白くカラフルさに欠けます。

来年はもっとカラフルに、もっと荒ぶれるような写真が撮れると素敵だな・・・と思います。
そんな素敵なキセキが残せるような2024年にしていきたいです。

ではではよいお年を。

鹿島槍ヶ岳は楽しめるッ!

登山を始めた頃は次はどこの山登ろう?と考えながら登山地図を眺め
行動時間が長い・・・やめようッ!
と諦める山が多かったです。

後立山連峰は特にその気持ちが強くて

  • 白馬岳→登り6時間以上とか小屋泊でも肩が死ぬやろ無理や
  • 唐松岳→登り4時間半かかるしロープウェイの時間あるから無理や
  • 五竜岳→登り6時間以上とか小屋泊でも腰が死ぬやろ無理や
  • 鹿島槍ヶ岳→どんだけ歩かせるんや。無限に地図スクロールできるわ。無理や

みたいな感じで諦めてばかりでした・・・

それでも
登山2年目に死にそうな感じで白馬岳に登り、
登山2年目に日帰りできるのに小屋泊前提の行程で冬の唐松岳を登り、
と貧弱とはいえそれなりに頑張って後立山連峰さんと仲良くなろうとしてみました。

親密度も十分に上がってる今なら!小屋泊前提の6時間とか7時間は歩けるのでは!?
夢はもう夢じゃない!走れ!
という感じで稜線が素晴らしいと噂の鹿島槍ヶ岳に挑戦してきました。

鹿島槍ヶ岳とは?

北アルプスの後方、後立山連峰に属する標高2899mのお山です。

南北に二つの峰をもっており、その姿はどこか猫の耳のような形をしています。
可愛らしいと表現出来るのは南峰まで。
種池山荘から爺ヶ岳を挟み南峰までは美しく伸びる稜線は緩やかな傾斜で非常に楽しく登れます。 が、南峰と北峰の間は別。
細く痩せた岩尾根の上を歩くことになり、抜群の緊張感を味わうことができます!

そんな双極性を持った鹿島槍ヶ岳

  • 扇沢から種池山荘・爺ヶ岳を超え北上するルート
  • 五竜岳から南下するルート
  • 大谷原ゲートから西進するルート

の3ルートから選ぶことができます。

おそらく書いた順番がそのまま難易度順になるかと思います。
どのルートをとっても行動時間は長く一泊二日で登ることがオススメされます。

今回登ったのは一番難易度低いと思われる

五竜からの縦走は一泊二日では無理、
大谷原ゲートから登るのは補給ポイントがないから無理、
それなら扇沢から登るかーとかなり消極的な理由で選択されました。

そんな鹿島槍ヶ岳、どんな感じなのかは下記をご覧ください。

扇沢は雨

スタート地点は扇沢のちょっと手前にある柏原新道登山口。
運よく最後の1台として停めることができました。

この登山口にある駐車場に停められない場合、
少し離れた扇沢駐車場まで行かなければいけないので助かりました。

天気は小雨が降るあいにくいな感じです。

Z6II + NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S

天気が悪いのは夕方まで、それ以降は快晴の予報。
その予報を信じて登山スタートです!

Z6II + NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S

最初の3時間、ひたすら樹林帯の中を歩くのが柏原新道。

Z6II + NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S

雨を受けて少し幻想的になった森の中を歩きます。

Z6II + NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S

北アルプスの森らしく薄暗い感じはあまりなく、晴れていれば気持ちのよさそうな樹林帯が続きます。

Z6II + NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S

雨で濡れてジメジメしていますけど(

登山道から1時間ほど登ったところに優しい注意書きがあります。
今日なんかは本当に滑りやすいのでこの助言はありがたいです。

Z6II + NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S

樹林帯も一区切りし少し視界が広がります。

Z6II + NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S

眼下に見えるのが扇沢駐車場。 まだ8時前だからか、あいにくの天気だからかは判断つきませんがまだガラガラです。

地図上で表示されるケルンはこのあたりにあります。

Z6II + NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S

ここからしばらくは急な登りは休憩。
ゆるやかな登り、つまり水平移動が始まります。

虹なんかを撮影できて「雨は雨の魅力があるな」と再認識させてくれます!

Z6II + NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S

いいもの見れたところで足取り軽く・・・

Z6II + NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S

あしどりかるく・・・

Z6II + NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S

・・・どんだけ水平移動させるんだよ!!!
と怒鳴りたくなるような標識がお出迎えです(

Z6II + NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S

この水平移動は1時間以上続くので本当に長く感じます。
緩やかに登っているので確実に標高は稼げるのですが・・・こう飽きが来るタイプの道なんですよね。

Z6II + NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S

そんな時が危ないのでしょうね。
「事故が起きないように」と願いをかけるような標識がいくつか設置されています。

Z6II + NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S

切り立ったの崖を歩いたりしますし・・・

Z6II + NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S

木道と岩。
滑る二大要素が重なっているポイントもあったりします・・・
これは注意してかからんと・・・

Z6II + NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S

スタートから約2時間半。
7月終盤なのに雪渓を横切ることになります。

Z6II + NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S

さすが後立山連峰
まだまだ雪は豊富なようです。

割とボリュームの大きい落石があるので身の安全のため素早く横切りましょう。

Z6II + NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S

見通しいい場所なので晴れたら富士山が見えるのでしょうね。

Z6II + NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S

御覧の有様ですけどね!

Z6II + NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S

富士見坂の標識から約10分ほど歩いたところで樹林帯が終わり・・・

Z6II + NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S

さらに10分ほど歩くと・・・種池山荘さんに到着ですッ!!!

Z6II + NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S

爺ヶ岳は雲の中

山荘前のベンチで大休憩を取らせてもらいます。

10時過ぎるとピザが注文できるらしいですが、あいにくとまだ10時前。
食べたい気持ちを抑えて乾いた柿の種を頂いたりします。

小雨&曇りということもあり体力にまだ余裕あり。
サクッと出発します。

Z6II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

事前情報によると種池山荘さんから先、爺ヶ岳山頂までは天国のような稜線が・・・
まあ見えないですよね(

Z6II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

稜線は帰りの楽しみにしたいと思います

爺ヶ岳山頂までは北アルプスらしい歩きやすい岩場。

Z6II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

手を使うとか足を高くあげるみたいな場所はないのでサクサク登れます。

種池山荘さんから約30分。
爺ヶ岳山頂と冷池山荘さんとの分岐到着。

Z6II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

まだ11時、時間的には余裕があるので爺ヶ岳山頂を一旦踏みたいと思います。

こはちょっと急な傾斜ですが登るのはほんの5分ほど・・・

Z6II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

あっさりと爺ヶ岳南峰に到着です!

Z6II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

はい!ガス!白い!虚無!!!

Z6II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

曇りの日に登って何が楽しいの?って聞かれたのは秘密です

爺ヶ岳南峰から冷池山荘さんへ向かうには中峰を経由します。
ごらんのような緩い稜線を歩いていきます。

Z6II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

大きなイベントもなく約20分ほどで中峰に到着。

Z6II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

感情なく通りすぎます・・・いや・・・ほら白いし・・・

登山道が割と削られててちょっとだけ危ない場所を通過します。

Z6II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

途中に北峰があるらしいのですが標識らしい標識は見つけられずに終わりました。

Z6II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

視界が開けてくると緩い下りの始まり。
足元が柔らかく力を入れるとバランスを崩しやすいので注意が必要です。

Z6II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

中峰から歩くこと約1時間。
大谷原ゲートからのルートと合流する冷乗越に到着。

Z6II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

ここまで来れば冷池山荘はすぐそこ見え・・・

Z6II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

見えないな 、うん。白い雲中にあると思います(

冷乗越から10分、ちょっとした樹林帯を抜けた先にあるのが

Z6II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

冷池山荘です!

Z6II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

柏原新道登山口から約6時間での到着となりました。 うーんコースタイム通り。

圧倒的平均感、何事にも秀でてないけど平均的になんでも出来るタイプのだいたいいろの特徴が色濃く出てる感じですね(

到着時刻は12時半。
薄曇りの中を歩き少し冷えた体にラーメンが染み入ります(写真は撮り忘れた

あいにくの天気ということもあり山頂アタックは明日へ持ち越し。

今日はゆっくりと休んで・・・

そして夜が明けたッ!!!

となりませんでした

■ 冷池山荘が埋もれる

時刻は17時・・・
お夕飯はこんな感じです。ご飯が豪華なことで有名な北アルプスですが実に質素。疲れた体にはちょうどいい味付けです。
毎日こんなご飯ですごしたいよ・・・

Z6II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

雲に埋もれて1日が終わると思いきや・・・

Z6II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

おや?空の様子が・・・?

Z6II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

なんか雲が・・・薄い・・・?

そのタイミングで同行していたdocさんから
「いま爺ヶ岳方面にこないと一生後悔しますよ!」
と連絡が・・・

いつの間にやら爺ヶ岳へ方面に向かっていた模様・・・

そんなこと言われたら急ぐしかないじゃないですか!!!

カメラとダウンをつかんで全速力で走ります!

標高!
2000mオーバーで!!
走るとか!!!
正気かッ!!!

肺から出る叫びは声にならずうめきに変わる・・・

そんな状況で待っていたのは快晴の稜線!

Z6II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

息が切れてるとか息切れで手振れが酷いとかもうそんなことはどうでもいいです!
ロマンス ファンタジー マジック・・・ここにはそれが全てある! ただ撮影するのみ・・・ッ!

疲れてくると思考がおかしくなりますよね(

冷池山荘は綺麗に雲のなかですねー

Z6II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

反対側はホントもウソも裏返しの反対みたいな快晴。

Z6II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

鹿島槍の象徴たる大きな耳だけはクッキリと見えます

Z6II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

稜線を鷲掴みしているような滝雲・・・
午前中にしっかりと振った雨が雲となって上がってきているのでしょうか

Z6II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

その雲に夕日があたり綺麗なオレンジ色が現れています

Z6II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

テント場が少し見えてきました。
テント泊の強者たちも夕日を楽しんでいるようです。

Z6II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

こちらは立山でしょうか・・・

Z6II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

爺ヶ岳方面にも雲が上がってきました。

Z6II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

明日は朝から鹿島槍山頂を目指す予定。
それに備えて、また体が冷え切る前に撤退したいと思います。

■ 最高の夜明けを迎える!!!

時刻は2時半。
夜明け?いやまだ夜中だよ?と聞きたくなる時間に冷池山荘を後にします。

Z6II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

冷池山荘さんから鹿島槍頂上までのコースタイムは約2時間。
7月の終わりは朝5時前に日の出を迎えます。
モルゲンロートを見るためにはこの時間に出発する必要があります。

暗闇の中を進んだため写真はなし。
難しいポイントはなく北アルプスらしい整備された登山道を無心で進みました。

朝4時前、山頂直前に辿り着いたころ、東の空にはハッキリとした色がついてきます。

Z6II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

冷池山荘さんを出てから約1時間半。
コースタイムを少し巻いた時間で鹿島槍ヶ岳南峰に到着ですッ!

Z6II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

時刻は4時過ぎ・・・明けの色ともうひとつの耳たる北峰。

Z6II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

日の出には間に合ったようです。

ここでdocさんと軽く相談・・・
時間と体力的に余裕があるのでいっそのこと北峰で日の出を迎えることにしますッ!

南峰から北峰は痩せた岩尾根の上を進みます。

Z6II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

まだ日が登り切っていないため薄暗くとても怖い・・・
足を踏み外したら引っ掛かるところないよなー慎重に行こうと思いつつ、
日の出が気になって少し足早になったりと感情が寄せては返すバイオリズムを作ったりします。

日が登り周りに色が付き始めました・・・ッ!

Z6II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

日が登る方向へ伸びるルートをただ無心で歩きます。

Z6II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

五竜岳方面のモルゲンはもう少しあと・・・
間に合うか・・・ッ!

Z6II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

山頂が・・・見えた・・・ッ!

Z6II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

南峰から歩くこと30分弱
鹿島槍ヶ岳北峰に到着です!!!

Z6II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

到着と日の出の時刻はほぼ同じ。
東の空に少し雲が多いですが、雲に色がついてくれる分、画面にメリハリが出るのでいい感じになるかと。

Z6II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

鹿島槍ヶ岳南峰にも色がついてきました。
南峰の山頂にめっちゃ人いるけど誰一人こっちに向かってきません(

Z6II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

息切らせて死にそうなだいたいいろと余裕顔のdocさん、二人で山頂を独占してよいものか・・・

五竜岳への稜線を縦構図で。

Z6II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

画面下に見えるのがキレット小屋・・・冗談みたいな位置に建ってますね・・・
怖いけど泊まりたい欲を刺激してきます。

こちらは横構図で。
手前から五竜、唐松、白馬の並びでしょうか。
後立山連峰が一望できるいいポイントです。

Z6II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

歩いてきた道を振り返っての1枚。
真ん中やや左側に冷池山荘の姿が見えます。

Z6II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

スッと登ってこれましたが意外と距離ありますね、この距離を歩いて帰るのか。

モルゲンと南峰を収めた1枚。
空の色が優しいピンク色と険しい岩肌のギャップがよいですね。

Z6II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

太陽が登る方向に向けた1枚。
画面下にある雪渓はカクネ里と呼ばれているそうです。
一般登山道は設定されておらず並みの人間ではたどり着けない秘境・・・あそこから眺める鹿島槍は格好いいいでしょうね・・・

Z6II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

7月の終わりだと北峰の影が南峰を覆ってしまいます。
完全なモルゲンを味わうには時期を変える必要がありそうです。

Z6II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

標高は2900m。
人が生きるには少し不向きな環境ですが花は咲きます。
シャクナゲでしょうか?人に踏まれることなくずっと咲き続けて欲しいです。

Z6II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

五竜方面のキレット全体に色が回ってきました。
空に少し雲があるので無駄なスペースが出来ないのがいいですね。

Z6II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

後立山連峰を全域を味わったところでモルゲンが終了。

Z6II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

下山を開始します!
登りは暗くてよく分かりませんでしたが、いざ見直してみると狭い尾根かつ岩肌が組み合わさってて歩きにくそうだな。

Z6II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

うーんデンジャラス☆ ビビビらないで進みます

谷側に落ちたら表と裏の隙間にまっさかさまやなーって考えると怖くなる道です。
山側に岩で上半身を支え、足さばきは慎重に・・・

Z6II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

北峰と南峰をつなぐ道は平坦でとても歩きやすい。
耳と耳の間、いわゆる猫の額ほどの土地にあたる部分ですね。

Z6II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

まだしぶとく残っている朝日が柔らかい色をだしてくれますねー。
これ歩いて帰るのかー

Z6II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

振り返っての1枚。

Z6II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

霞がかる後立山連峰
山の上で迎える朝を感じさせます。

平坦な部分は10分ほどで終わりアップダウンが始まります。
道幅が狭く気を使う部分もあれば、

Z6II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

手を使わないと登れない場所もある。

Z6II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

急な登りが続く、そんな感じです。

Z6II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

アップダウンが始まってから約20分。
鹿島槍ヶ岳北峰に戻ってきました。

Z6II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

日の出を迎えた時はあんなに人がいたのに今はだれもいない・・・
イマイチ流れにのれない陰キャ感あふれてますね(

ここでちょっと休憩。
起きてから約3時間、でも時間はまだ5時過ぎ、早いと表現するのか遅いと表現するのかちょっと判断が難しいですが遅めの朝ごはんを頂きます。

docさんがインスタントコーヒーとか用意してくれてて神がいるなーと思ったりします。

■ 稜線を楽しむ

下山分のカロリーを接種したところで家路に着きたいと思います!

これから歩く稜線が一望できます。

Z6II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

真ん中やや左上に見えるのが冷池山荘さん、右上に見えるのは種池山荘さん。 ・・・思ってたより下って登って下るな・・・

種池山荘さんの向こう側に見えるの尖りに尖ったお山は槍ヶ岳かな?
どこに登っても姿が見えるあたりに北アルプスの0番ってことを感じます。

Z6II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

明るくなってきたこともあり他の登山者さんとすれ違うようになります。
しっかりとストックをついているあたりに傾斜の急さが出ている気がします。

Z6II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

明るい中で歩いてみると・・・この稜線が抜けていく感じ・・・とても気持ちいい。

Z6II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

左右に高い山がなく閉塞感がないため「空の上を歩く」を味わえるような道が続きます。

気持ちのいい道ですが痩せた部分もあります。
そのあたりは気をつけて歩きます。

Z6II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

鹿島槍ヶ岳もこれで見納め。
いい山だった・・・また歩きたい。

Z6II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

山頂から下り始めて約30分、布引岳山頂を通過。

Z6II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

景色がよいせいかペースはよくないです。
そりゃこの景色をずっと見せられたら写真も撮りますよ。

どう撮っても絶景なんですよ、困ったことに。

Z6II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

そんな感じで山頂から歩くこと1時間弱。
テント場に戻ってきました。

Z6II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

テント泊だったdocさんの撤収を手伝ったりします。
「パッキングはパワーですよ!パワー!」
とか言いながら荷物詰めてますが二人とも割と非力寄りです(

眼前には雲の海・・・ここで朝を迎えるのも気持ちよさそう。

Z6II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

片付けも終わったところで下山開始です!
また来ますね!冷池山荘さん!!!

Z6II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

最初はちょっとした樹林帯から。
ここを全速力で走り抜けたのはいい思い出です(

Z6II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

10分ほどで分岐に到着。

Z6II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

ここからしばらくは登り・・・爺ヶ岳山頂までは登りなんです・・・
下山モードの体にはちょっとした登りでもダメージ大きいよね・・・

初めて見る晴れた空の鹿島槍ヶ岳
南峰から北峰への渡りはちょっと肝を冷やしましたが登るのが大変楽しい山でした。

Z6II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

まだまだ続く綺麗な稜線。

Z6II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

段差が大きい場所には階段があり整備が行き届いているあたりに北アルプスを感じます

Z6II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

鹿島槍山頂から見た時は「あー結構登るなー嫌だなー」と思いましたが、
実際登ってみると傾斜はゆるく足取りはどちらかというか軽め。

Z6II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

冷池山荘さんから1時間弱で爺ヶ岳山頂への分岐に到着。

Z6II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

時刻はまだ8時半。
余裕も余裕なので快晴の爺ヶ岳山頂を回収しちゃいます。

あっ・・・急・・・

Z6II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

秒で心折れました(

心折れたと言っても分岐から山頂までそこまでの距離はないです。
10分もしないで山頂を回収。

Z6II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

空と雲、そこに麦わら帽子さん。
夏を感じずにはいられない風景です。

Z6II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

今いる場所は爺ヶ岳中峰。
進行方向にある爺ヶ岳南峰も回収しちゃいたいと思います。

Z6II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

爺ヶ岳中峰からの下りはけっこう角度あるのね。
ちょっと怖い・・・

Z6II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

爺ヶ岳の真骨頂はここから! 種池山荘さんまではひたすら気持ちのいい稜線が待ってます。
歩くのが楽しいーッ!

Z6II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

1、2、Step!踵で弾けるrhythm!
そんな感じで足取りも軽いです!

鹿島槍方面を振り返っての1枚。

Z6II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

燕岳と同じように稜線が楽しい山ですが開放感はこちらが上!
稜線が長く続く分、雲の上を歩く、空を歩く、そんな感じを受ける道です!

複数の山を渡り歩く縦走をやったことあるわけではありませんが、
山小屋の感覚もちょうどよく、大きなアップダウンもなく、整備の行き届いた道が続く・・・
もしかして最高の縦走路なのでは・・・?
そんなことを思わずにはいられません。

ここを登ると爺ヶ岳南峰。

Z6II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

山頂標識は取り忘れてしまったのが悔やまれます。

右下に見えるのが種池山荘。
後立山連峰を拝みながら後立山連峰を歩けるとか・・・ここは山の天国かな?

Z6II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

御覧の通り道自体も非常に歩きやすいです。

Z6II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

視線を右側に向ければ本日の出発地点である冷池山荘さん。
思ってた以上に楽しく歩けたので見た目ほど距離は感じませんでした。

Z6II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

オレンジ色の屋根が映えますね。
アルプスの少女的な雰囲気ありません?

Z6II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

冷池山荘さんを出て、歩きやすい道を進むこと約2時間。

Z6II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

種池山荘さんに到着です!

Z6II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

時刻は9時半・・・またしてもピザ食えず・・・ッ!!!
(ピザの注文は10時から可能です)

ここから先、あとはもう・・・樹林帯を駆け下るだけッ!

Z6II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

心の中でお昼ご飯と日帰り温泉への渇望が渦巻きます・・・!
が雪渓を横切ったりするので自分の欲望をちゃんとコントロールして安全登山を心掛けます。

Z6II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

気が遠くなるような水平移動は健在・・・飽きる・・・

Z6II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

稜線を歩いて高揚した気分は早くも落ち着きました(

1時間程度で見えてくるのが扇沢駅
あの標高まで下るのか・・・先はなげーぜ・・・

Z6II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

見た目は長いですが実際はそこまでじゃないです!
この表示の40分は信用できますのでご安心をッ!

Z6II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

標識からぴったり40分、種池山荘さんから約2時間で・・・
下山完了です!

Z6II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

■ さいごに・・・

Z6II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

最初から最後まで・・・とにかく歩くのが楽しい山でした!

あいにくの雨でしたが晴天時は間違いなく気持ちいい光の中を歩ける樹林帯

その樹林帯が終われば無限に続くかのような稜線

空の上を歩いている!そう感じること間違いない道が続きます。

樹林帯を抜けたところには種池山荘、鹿島槍ヶ岳手前には冷池山荘、
要所要所にはしっかりと小屋もあり補給も容易というありがたさ・・・ッ!

山全体の快適さとしては北アルプス随一かもしれません・・・

そんな楽しいが詰まった鹿島槍ヶ岳の魅力、
世界中に届け!
世界中に響け!

そう思わしてくれる素敵な山です!

これは来年もいくしかない・・・ッ!!!

槍ヶ岳を打ち貫く

心のフィルムに刻めば機材持って登山する必要ないのでは?
と常日頃から考えているだいたいいろです。

なんとなく毎年2月くらいに当年の登山予定を立ててます。
まずは小屋泊を前提とした大きい登山予定を立て、その間に日帰り登山を入れていく・・・
みたいな感じになんとなーく大線表を引いています。

今年の大きな目標は二つ

の二つでした。

穂高縦走は天候が合わず死が隣り合わせにあった蝶~常念岳の縦走へと姿を変えました。

uniquepic.hatenablog.com

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仕事の都合から1泊二日以上の登山は難しく
槍も剱もダメかなーと思っていたところに
お客さん都合で思わむ休みが転がりこんできました。

それが6月の終わり・・・まだ立山室堂から先の小屋は本格的に営業していないタイミング。
それなら槍だ!
上高地から先の小屋も普通に営業してる! 槍でやりなおそう!
と思い立ち、
「明後日と明々後日休みます!」くらいの行動力で槍ヶ岳に挑戦してきましたッ!

槍ヶ岳とは

北アルプスに属する標高3180mのお山。

名は体を表すとはよくいったもので、本当に槍のように尖った姿をしています。
北アルプスの中央部というあることから、北アのメジャールートを歩くとその特徴的な姿を割とよく目にします。

奥まった位置にあるため日帰りの登山はほぼ不可能。
一泊二日以上での登山が推奨されている山です。

北アルプスの中央付近にあるため様々な場所からアクセス可能です。

弊ブログでも何回か登場している燕岳から抜ける表銀座ルートは有名です。
絶景が約束されていることは間違いないのですが・・・
燕岳を超え、大天井岳を超え、さらにそこから歩くという体力的には厳しいルートです。

貧弱代表を自負するだいたいいろでは無理。。。
体力的に一番難易度が低いのは面白くないと言われる上高地を抜けて登るルート。

標高差約1500mm、片道約20kmと数値だけ見ると厳しそうな感じですが・・・
このルートの最大のメリットは小屋が多いことです。
徳沢まではもちろんのこと、その先にも槍沢ロッジ、殺生ヒュッテ、槍ヶ岳山荘と補給ポイントが点在しています。 そのため水や食料は最小限で済み、行程の割に重量負担は少なくすみます。

その体力負担も少なく、補給も容易なルートを二泊三日の行程で踏破してきました。

という超初心者向けの定番行程を選択。

どんな景色が見れたのかイマイチまとまらない感じでまとめてみました。

■ 1日目

時期は6月最終週の平日。
繁忙期の前かつ平日ということもあり今迄にない静けさの上高地に降り立ちました。

Z9 + NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S

1日目の予定は上高地から槍沢ロッジまで。
行動時間は約4時間半、標高も200mほどしか上げません。

道自体も平坦かつ見慣れていることもありサッと通りぬけ・・・

Z9 + NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S

人のいない河童橋って最高に美しいな!!!

Z9 + NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S

開始5分で前言撤回できるこの尻の軽さはだいたいいろの魅力だと思ってます。

穂高はあいにくの雲の中。
今回向かうのはその先にあるまだ姿も見えない槍ヶ岳
晴れてくれることを祈るばかりです。

6月の最終週、よく晴れた日ということもあり新緑が美しいです。

Z9 + NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S

登山者には不評な上高地ですがそこは一級品の観光地。
やっぱり景色は美しい。

いつも見ているような風景ですが、上高地という土地柄なのか、槍ヶ岳へ迎えるという高揚感があるからなのか美しく見えます。

Z9 + NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S

最近、この手の写真は撮らないことが多いんですよね・・・

河童橋をから歩くこと約30分。
少し見晴らしのいいポイントを通過。

Z9 + NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S

明神岳の全貌が姿を現します。

Z9 + NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S

登山ルートの設定はないらしいです・・・切れたった稜線といい少し傾斜のある山体といい歩き応えはありそう。 涸沢カールを見下ろせる立地のため秋は人気でそうな気がします。

明神岳を超えるとすぐに見えてくるのが明神館。

Z9 + NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S

ここまで約1時間。ずっと平地を歩いてくるのでここまでならスニーカーでも大丈夫です。

左に曲がれば名所の一つである明神池。

Z9 + NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S

そこを目標に上高地もアリと言えるくらい美しい場所です。

今にして思えば行程に余裕あったから寄ればいいのに・・・
脇目も振らずに直進し徳沢を目指したことをちょっと後悔したりします。

Z9 + NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S

明神を出てからすぐに目に入ってくる尖った姿・・・
あれが・・・あれが槍ヶ岳・・・

Z9 + NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S

遠い(

もうお前登山やめろよって思う感想しか出てこねーの(

とはいえここから引き返すというのもなんか癪。
先へ進みます!

明神から先、整備されているとはいえ道がちょっと野生を出してきます。

Z9 + NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S

新緑も野性味を増してきます

Z9 + NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S

川沿いを歩くルートということもあり開放感のあるポイントが多いです。 人が少ないこともあり気持ちよく歩けますねー

Z9 + NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S

明神を出てから1時間弱で見えてくるのが・・・

Z9 + NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S

徳沢です!

Z9 + NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S

明神→徳沢間は平坦な道が続き、距離もそれほどではない(気がします)
退屈なことで有名な上高地内では一番楽かも・・・

ソフトクリーム食べたい欲はありますがどうせ食べるなら帰りがいい!
断腸の思いで横尾に向けて出発します。

2022年6月末時点で横尾までの樹林帯ルートは工事中のため通行不可。
対岸の迂回路へ向かいます!

Z9 + NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S

・・・えっ!?この快晴、この標高で日陰なしの場所歩かせるの?

Z9 + NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S

容赦ない日差しが降り注ぎ体力を消耗させていきます。
やべー暑さで鼻血でそう・・・

Z9 + NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S

こんな時ばかりは快晴が恨めしい・・・景色がいいから足を止めて撮影する自分が憎い・・・ッ!

Z9 + NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S

ちょっとだけある樹林帯を抜けたら・・・

Z9 + NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S

日陰のない河川敷!!!

Z9 + NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S

暑い!むしろ熱い!太陽と地面からの照り返しで両面こんがり焼けそうです。

上手に焼けましたー

意識は朦朧としているのですがちゃんと距離は稼いでいます。
今だけ渡れる仮設橋。

Z9 + NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S

男の子って「仮設」とか「代替」とか好きですよね。
そのあたりの言葉をエヴァンゲリオンは上手く使ってなーとか思いながら渡ります。

どうでもいいことに意識を逃しながらフラフラと歩いていると・・・

Z9 + NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S

横尾に到着ですッ!

Z9 + NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S

人がいなあぁぁぁぁい!

Z9 + NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S

穂高槍ヶ岳の入り口にあたるため常に混在している横尾ですが 平日かつ繁忙期前ということもありさすがにガラガラ。

Z9 + NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S

心置きなく日陰で休めます・・・

はぁー鼻血出るかと思った。

一息ついたところで本日の締めに向かいます。
いざ槍ヶ岳へッ!

Z9 + NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S

横尾から槍沢までは樹林帯が続くので直射日光で焼かれることがないのが嬉しいところ。

Z9 + NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S

登りにくいところには階段が整備されてるあたりに北アルプスを感じます。

Z9 + NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S

横尾から先、野生の息吹がより強くなっていきます。

Z9 + NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S

登山者の少ない登山道・・・それだけで何かに遭遇しそうな雰囲気。 と今更怖くなってきたので熊鈴の位置を調整して大きく鳴るようにしたりと頑張ります。

雪解けの影響か水量が多いせいか緑が元気です。

Z9 + NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S

今年の夏も楽しませてくれよ・・・孤独から木に語り掛けたりしますが、木はもちろん返事してくれません(

横尾と槍沢ロッジ間は基本樹林帯を進むのですが時折視界が広がるポイントがあります。
そんな場所はだいたい「落石注意」とか書かれてるので足早に通り過ぎましょう。

Z9 + NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S

梓川を並走していくので見た目は涼やか。
実際は暑い・・・

Z9 + NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S

蒸した樹林帯と暑い川辺を歩くこと1時間強。
なんと!こんなところに水力発電(所だけ小さい)が!

Z9 + NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S

こいつが見えたらゴールはすぐそこ!
この「もうすぐ槍沢ロッヂ」は信じられます。

Z9 + NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S

水力発電所から約10分で槍沢ロッジに到着です!!!

Z9 + NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S

炎天下の下を歩いてきたせいか喉がカラカラです・・・
受付と同時にCCレモンを購入。
2秒で飲み干したてから、三ツ矢サイダー買ってサマーサイダーやればよかったとか思いました(

残念ながら槍沢ロッジは谷中にあるため展望は望めません。

小屋からの絶景や夕日はありませんが・・・
そのかわり・・・水が豊富なため・・・なんとぉッ!!お風呂があります!!!

夏と言えば汗!汗といえばベトベト!!それが流せる!!!
もうそれだけで幸せですよねー、ということでサッパリし明日に備え早々に眠りにつきました。

■ 2日目

時刻は5時半。
美味しい朝ごはんを頂いてからのスタートです。
夏は行動時間が長くできるのでありがたいです。

双眼鏡の指し示す先に本日の目的地、槍ヶ岳があるのか・・・

Z9 + NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S

距離にして約5km、コースタイムは約5時間。
うん、初日は約15km歩いているので余裕だな、と自分に言い聞かせて足を踏み出します。

平日の早朝、槍沢ロッジに泊まっている人も少なくトップに躍り出てしまいます。
アクシデントを避けるために可能なら回避したかった・・・

少し薄暗いせいか野生の息吹を強めに感じる・・・

Z9 + NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S

怖い、この日ばかりは本当にそう感じました。
気休めかもしれないと思いますが熊鈴を大き目に鳴らしながら進みます。

開始5分にある最初のビューポイント。
まるでこれが槍ヶ岳だ!と言わんばかりの文字ですが槍ヶ岳ではないです。

Z9 + NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S

先はなげーなと思いつつ、まだ標高は上がっていないため足取り軽く進みます。

Z9 + NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S

槍沢から先はさすがに道は険しくなります。
北アルプスらしい大きな岩が足元を彩ってくれます。

Z9 + NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S

槍沢ロッジから歩くこと約20分。
ババ平キャンプ場に到着!

Z9 + NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S

おー展望が開けてきますねー
中央から左へ伸びているのは東鎌尾根かな

Z9 + NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S

ババ平から先、しばらくは水平移動が続きます。

標高を上げないとは言えちょいちょい道が崩れているので油断はできません。

Z9 + NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S

槍沢ロッジを出てから約1時間。
どんどん展望は開けてきますが・・・まだ槍ヶ岳は見えません!

Z9 + NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S

どうも焦らすタイプのようですね。
そういうの嫌いじゃないよ・・・

展望が開けると同時にお出迎えしてくるのが雪渓です。

Z9 + NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S

下界では夏の始まりを迎える6月末ですが、お山の上はまだ春の終わり。
しっかりと雪が残っています。
冷気が出ているのか風が吹くと気持ちいいー。
はぁ・・・天然の冷房やー。

この辺りから緩やかに傾斜が付いてきます。
正面に見えるのが槍ヶ岳・・・ではなくて大喰岳。

Z9 + NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S

大きく左側へ曲がるコースを辿るためか、このあたりは大曲りと呼ばれてるようです。
槍ヶ岳は向かって右側にあるのでまだ姿は見えません。

夏は綺麗なお花畑になりそう。

Z9 + NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S

雪渓を横切る場所がありましたがしっかりとルート工作されています。
ちょっと怖いですが慎重に行けばチェーンスパイクがなくても渡りきれます。

Z9 + NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S

標高はゆうに2000mを超えているのに登山道がしっかり整備されており
難所らしい難所はいまのところありません。

Z9 + NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S

強いて上げるとすれば距離がひたすら長いこと・・・
天気がいいとさすがに堪える。

天狗原分岐あたりかな?
北アルプスの真ん中にこんな開けた場所があるとかちょっと想像できなかったな・・・

Z9 + NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S

写真の方向に進むと槍ヶ岳へは向かわないので注意!
そっちは南岳方面です。

視線を北側に向けると・・・ついに姿を現すのが槍ヶ岳ッ! 本当に尖ってるやがる!

Z9 + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

標高2500mを超えるとさすがに登山道にも雪が残ってます。
先人たちが残してくれた足跡、小屋の方でしょうか?が立ててくれたポールを辿りながら慎重に足を進めていきます。

Z9 + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

雪渓を超えると槍ヶ岳山荘の姿がちょろっと見えます。
あそこだ・・・ッ!あそこに着けば休憩できるぞッ!!!

Z9 + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

その途中で振り返っての1枚。
綺麗に尖っている山は常念岳

Z9 + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

登山道に関してはずっとこんな感じでとても整備されています。
本当に登りやすい山だ。

ですが距離だけは長いです・・・
槍ヶ岳が姿を現してから1時間半はこの風景を見ることになります・・・

Z9 + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

ようやく殺生ヒュッテさんと目線が同じになりました。

Z9 + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

残念ながらまだ営業期間外。
休憩した気持ちを抑えて槍ヶ岳山荘へ足をすすめます。

もうこのあたりから飽きが来ており、
槍ヶ岳登る < 槍ヶ岳山荘さんで休憩する という気持ちになっておりました。

景色本当に変わらない・・・

Z9 + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

コピペか!!!

Z9 + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

景色の変化はありませんが標高はしっかり稼いでいます。
後ろを振り返れば「削り取られた!」と感じずにはいられない美しい氷河地形を見ることができます。

Z9 + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

視線の西側には美しい稜線。
その向こう側に見えるのはゴールデンウイークに登って死にかけた常念岳だな・・・ッ!

Z9 + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

今思い返しても冷汗が出る・・・

登山道が階段っぽくなってきたらゴールはすぐそこ。

Z9 + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

視線を後ろに向ければ先ほどとは違う小屋が。
こちらがヒュッテ大槍さん。

Z9 + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

のんびりとした雰囲気の中、小屋明けの準備をされていました。

槍ヶ岳山荘さん手前の分岐を西へ向かうとヒュッテ大槍さんへ向かえます。

Z9 + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

本日の目的地である槍ヶ岳山荘さんは反対側・・・
まだ・・・まだ登るのか・・・

すぐ・・・すぐそこなのに・・・
標高3000m近いせいか息も絶え絶えで足が進まない・・・

もはや瞳孔は闇を映す・・・
未来を失ったまま・・・

そんな朦朧とした意識の中・・・
槍ヶ岳山荘さんに到着です!!!

Z9 + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

やったぁ!休憩できる!
(もはや目的が休憩になってる

天狗原を超えたあたりからずっと見える槍ヶ岳
その槍ヶ岳が見えてからが本当に長く感じました。

ですが登山道の整備が行き届いており、鎖場やハシゴなどがないこともあってかコースタイム5時間のところを4時間で走破。

このエントリーを書いて時点の体力(北沢峠⇔甲斐駒ヶ岳山頂往復で5時間)なら3時間くらいで行けたのでは?
と思わずにはいられくらいに難所がなかったです。

手早く受付と昼食を済ませます。

ちょっと早めの到着となり部屋にはまだ入れないため小屋の軒下に荷物をデポさせて貰い、
いざ槍ヶ岳へッ!!!

槍ヶ岳山荘さんから槍ヶ岳山頂までのコースタイムは30分。
狭い岩場と3個のハシゴが待っている少し厳しめのコースとなっております。

山荘の玄関出たら即アプローチ開始な好立地です!

Z9 + NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S

手を伸ばせば届きそうな距離に対して標高差は約100m。
つまり冗談みたいな急登が続きます!

Z9 + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

・・・どこが・・・道・・・なの?

Z9 + NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S

いきなり心折れそうになりました(

パッと見た感じでは進む道はよくわかりませんが踏み跡はしっかり残っています。

それを辿るように進むと、ホールドに適した岩、ちょうどよく足がおけるステップなどが配置されており意外とスイスイ進めます。

途中からマーキングがしっかりしてくるので、それに従いながらゆっくりと登ります。

Z9 + NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S

角度はほぼ垂直な上に足場が狭いため、岩と体はつねに密着しているような状態です。
この構図を取るために持ってきたNIKKOR Z 14-24mm f/2.8 Sが岩場にガンガンぶつかる・・・
買取価格が下がるよぅ・・・

Z9 + NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S

間近で見る岩場の迫力に圧倒されつつも三点支持をしっかり守り、確実に標高を稼いでいきます。

Z9 + NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S

一つ目のハシゴを通過。

Z9 + NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S

山荘を出たまだ10分なのにこの高度感・・・
足が竦みそうです。

Z9 + NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S

すぐにちょっと頼りない二つ目のハシゴに到着。
体重掛けたら外れそうで怖かったです・・・

Z9 + NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S

間髪入れずに鎖場の登場です。

Z9 + NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S

もう一生分の岩壁に登ったぞ・・・と思いますが道はまだ続きます。

ようやく最後のハシゴが見えてきました。

Z9 + NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S

もう登る場所がない三つ目のハシゴ。
ハシゴの先には空しか見えません。

Z9 + NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S

ハシゴを登りきりると・・・正面には・・・誰もいない山頂がッ!!!

Z9 + NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S

槍ヶ岳の山頂は小さく狭いです。
他の登山者さんと譲り合いゆっくりできないかと思ってましたが、まさか誰もいないとは・・・

ということで全天周囲の大絶景を独り占めしちゃおうと思います。

山頂のお社に寄っての1枚。
切れたった崖の上・・・この向こう側には何もありません。

Z9 + NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S

山頂から北側に向かっての1枚。
正面の奥に見えるのは野口五郎岳でしょうか・・・

Z9 + NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S

上高地からかなり歩いたつもりでしたが、その先にもまだ山がある。
北アルプスの広さが感じられる気がします。

槍ヶ岳山頂から伸びるように続くのが北鎌尾根。
痩せたというより絞ったという表現が当てはまりそうな引き締まった山体をしています。

Z9 + NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S

こちらは東側、有名な表銀座・・・歩きたい気持ちにさせる道ですね。
槍ヶ岳山頂から伸びる尾根は大きく左に曲がり、その先には大天井岳・・・

Z9 + NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S

槍ヶ岳山荘さんがかなり低く見えます。
今日はあの干している布団で寝れるのかと思うとちょっと嬉しいですね。

Z9 + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

まだ誰も登ってこないので山頂からの景色を何枚か撮影してみます。

Z9 + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S
Z9 + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S
Z9 + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S
Z9 + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S
Z9 + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

思う存分撮影できましたし雲も上がってきたことなので山頂とお別れします・・・

ん・・・? 垂直じゃん!!!これ下りるの!?

Z9 + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

若干震える手と足でハシゴをゆっくり下りていきます。

一つ目のハシゴをクリア・・・緊張からかもう疲れたッ!

Z9 + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

前へ転ぶと早く下りれますが色々と無事では済まないので自然とペースはゆったり目に。
ハシゴがない場所は浮石が多くさらなる緊張が・・・

Z9 + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

他に登山者さんもいないので鎖を頼りに背面向いて確実に高度を下げいきます。

Z9 + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

山頂から約20分。
ハシゴと鎖場の連続、足を置く場所も少ない気が抜けない道が続きましたが、
無事に槍ヶ岳山荘さんへ戻ってくることが出来ました。

Z9 + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

朝5時半から行動してると1日がめっちゃ長い。
一山超えた後ですが時刻はまだ11時。

ただ槍ヶ岳山荘でゴロゴロしているだけでは勿体ないので大喰岳まで行ってみたいと思います。

大喰岳は槍ヶ岳山荘さんから見て西側、テント場を超えた先にあります。

Z9 + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

大喰岳への稜線はいかにも北アルプスって感じの岩場が続きます。
登山道まで出てくるような岩もないですし、大きなアップダウンもないので安心して歩ける道です。

Z9 + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

階段みたいで歩きやすいです。

Z9 + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

槍ヶ岳山荘さんから歩くこと30分弱。
大喰岳山頂に到着です!

Z9 + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

なんですが山頂はあいにくのガスの中。
ガスの中の割に明るいのですぐに晴れそうと判断してちょっと待ってみます。

南岳、その先に待つのは大キレット・・・なんだけど見えない

Z9 + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

常念岳方面にも雲が沸いてきました。
左下にあるのがヒュッテ大槍さん、右手前に見えるのがヒュッテ西岳さん、一番奥に見えるのが常念小屋さん
どこに泊まっても展望が開けており、最高の景色が見えそう。

Z9 + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

槍ヶ岳山頂の雲が・・・晴れそうで晴れない・・・ッ!

Z9 + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

晴れろ・・・!晴れろッ!
もうこんな距離を歩きたくないんだッ!という願いが通じたのか・・・

晴れました!!!

Z9 + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

山頂標識と絡めてもう1枚。

Z9 + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

登ったぜ感あります。

Z9 + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

やや雲が多いですが梅雨の時期の貴重な青空。
特長的な尖った姿を間近で見ることが出来たので大分と満足。

時間に余裕があるので南岳・・・せめて中岳までは行きたいですが、
穂高方面の雲はなくなる気配はないので小屋に戻ることにします。

ちなみに大喰岳山頂はこんな感じです。
大き目の岩が転がっておりちょっと道が追いにくいかなーというところ。

Z9 + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

槍ヶ岳山頂への展望はこちら側が正解。
綺麗に続く稜線と青空の組み合わせから爽快感のある景色を見る事ができます。

Z6II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

槍ヶ岳周辺の山域は雲が多いみたいですが、槍ヶ岳の上だけ快晴みたい。
非常にいいタイミングで登れたなー

Z6II + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

帰り道もゆったり。
本当に歩きやすい道が続くなー

Z9 + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

写真撮ってる上にかなりゆっくり歩いたので槍ヶ岳山荘さんに戻るのに30分程度かかりました。

Z9 + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

平日ということもあり人が少ないため、ゆったりした雰囲気が漂う槍ヶ岳山荘さん。
本を読んだりお菓子を食べたりして夕焼けまで時間を潰しました。

気が付いたら寝ていたらしく、お夕飯の時間が来ていました。
なぜか普通の写真撮ってないんだよなー。寝ぼけてたか?

Z9 + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

初夏ということもあり日の入りは割と遅い方です。
ご飯を食べ終わった17時30分過ぎでもまだまだ明るいです。
夕焼けまでちょっと待ちますかー。

Z9 + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

標高3000mでも花は咲きます。
登山道の真ん中に咲いているので何回も踏まれているのでしょう。
それでも咲き続ける強さみたいなものを感じます。

Z9 + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

日が傾いてきてコントラストが強くなった槍ヶ岳
北アルプスらしいゴツゴツした岩肌、その立体感が強まり少し怖い印象を受けます。

Z9 + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

テント場とその背後にあるのは大喰岳。
傍から見るとすごい切り立った位置にテント張ってますねー

Z9 + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

これから夏が始まる、そんなことを感じさせる雲をしていますね。

Z9 + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

少し多めの雲がレースカーテンのような役割を果たして優しい光を落としてくれます。

Z9 + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

もう少し標高が低いとガスの中だったと思われるので登ってよかった感が増しますね。

雲を遮ってくれているのは双六岳鷲羽岳

Z9 + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

これを撮影している時、まさかその三か月後に登ることになるとは思ってもいませんでした(

北アルプス北部は完全に雲に覆われそう・・・
夕日が透けて神々しいですけど、どこかサイゼリヤの内装感ありませんか?

Z9 + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

鷲羽岳の頭上には大きな鳥のような雲が被さってきました。

Z9 + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

時刻は19時過ぎ。
空がもっともオレンジ色に染まる時間・・・フォトグラファーさんのシルエットが印象的な一枚。

Z9 + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

水晶岳野口五郎岳北アルプスの深部に挑む・・・
どこかそんなこと感じさせる景色です

Z9 + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

一日の終わりにとてもいいものを見ることができました。
何回かに一回、こんな景色が見ることができるので登山はやめられないです。

Z9 + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

夏は始まったばかりなのに夏の終わりを感じる、そんな色がでてませんか?

Z9 + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

■ 3日目

おはようございました、最終日です!

朝ごはんは5時30分・・・その前に小屋の前で朝焼けをいただこうと思います。
この三日間で一番天気よさそう・・・ッ!

Z9 + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

昨日登った大喰岳。
改めて見ると意外と下って登るんですね。
サッと登れたので見た目ほど厳しいやつじゃないですよ

Z9 + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

こちらは笠ヶ岳方面かな? 遠くに見えるのは乗鞍?非常に大きな山域に見えます。

Z9 + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

常念岳方面。
奥に続く山々が雲海に沈んでいて幻想的です。

Z9 + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

朝日というと強いコントラストを想像しますが今日の朝日はちょっと違う。
どこか柔らかいです。

Z9 + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

朝日の撮影はここまで。
一旦小屋に戻り下山用のカロリーを接種したいと思います。

こちらが朝ごはんのメインプレート。
朝はこれくらいがちょうどよいです。

Z9 + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

ではでは下山を開始したいと思います!
またな!槍ヶ岳槍ヶ岳山荘さんのホスピタリティもよかったのでまた来ますッ!

Z9 + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

下山場所である上高地を見ることはできません。
二日かけて登ってきたところを一日で下る・・・まあ大変ですよね・・・
という道のりです。

Z9 + NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S

大喰岳も見納め。
来年はこの先の南岳、大キレットを超えて、北穂まで行きたい・・・ッ!

Z9 + NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S

随所にある雪渓は慎重に。
下りのほうが滑りそうで怖いです

Z9 + NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S

雪渓と岩場が交互に遅いかかってきます。
岩場部分は道が分かりにくいので気を抜いて歩くとコースから外れそうなので注意です。

Z9 + NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S

快晴の初夏なのでさすがに暑く、早く日陰のある樹林帯に入りたいのですが・・・
だいたいいろが下る速度よりも太陽が登る速度の方が早いので日陰がグングン遠ざかっていきます!

Z9 + NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S

暑い・・・下山開始して30分そこそこでヘロヘロ感出てきます・・・
汗をかくって体力使うんだよね・・・

途中息抜きがてら登山道脇のお花を一枚。 もうあと1週間遅かったら一面のお花畑が見れたのかなと考えます。

Z9 + NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S

傾斜がゆるくなってきたあたりで最後の雪渓を超えます。

Z9 + NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S

その後はところどころ怖い部分がありますがなだらかな道が続きます。

Z9 + NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S

土曜日の朝7時半。
さすがにまだ誰もババ平にテントを張っていません。

Z9 + NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S

登りと同じように難所らしい難所もないためいいペースで下山できています。 槍ヶ岳山荘さんから約2時間で槍沢ロッヂさんに到着!

Z9 + NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S

そこまで疲れていないですが、汗はそれなり以上にかいているのでここで一呼吸。
槍沢ロッヂさんから先は1時間おきに小屋があるので気兼ねなく水分補給できるのありがたい。

この「補給が容易」というのも槍ヶ岳の魅力の一つ!と言いたいです。

時刻は8時ちょうど。バス始発組と思われる団体さんとすれ違いはじめます。
今日も暑そうだから気をつけてー

あとは退屈な樹林帯・・・ではなく、そこまで厳しくない道をただ下るだけ。

Z9 + NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S

槍沢ロッヂさんからしばらくは川の横を歩くのでとても涼しい・・・

Z9 + NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S

涼しいからなのかいつもよりペースが速い・・・?
ちょっと気になりますが一度上がったペースを落とすこともできずに、
やや駆け足気味に横尾に到着です!

Z9 + NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S

槍ヶ岳山荘さんから約3時間。
貧弱代表としてはかなり頑張ってる気がします・・・

ここで休憩すればいいのに、なぜか素通り・・・
次なる目的地徳沢へ足早に向かいます。

なぜ急いでいるのかも分からず黙々と歩き、
行きに苦しめられた河川敷を通過・・・

Z9 + NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S

自分でも急ぐ理由が不明ながら汗だくになりつつ 横尾から約40分で徳沢に到着!

Z9 + NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S

なんでだ・・・なんで俺急いでるんだ・・・わからないけど急がないと・・・
そんな落ち着かない気持ちを抱えつつここで呼吸を整えます。

ソフトクリーム食べるつもりだったのに
「あと少しで上高地・・・このペースでいくぞ!」
みたいなダメ思考全開で駆け抜けます

Z9 + NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S

写真をとることも忘れ歩き続けて明神を通過・・・

Z9 + NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S

そのままの勢いで駆け抜けて河童橋に到着!

Z9 + NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S

時刻は10時56分・・・
いける・・・!これなら11時のあかんだな駐車場行きのバスに乗れるぞ!

そんな目的なんてなかったのに急遽目的設定しバスターミナルまで走ります・・・!

が、なんと目の前で11時のバスが出発・・・

結局1時間程度待つことになり、駆け足で下山してきた意味はなくなりました・・・

槍ヶ岳山荘さんから上高地バスターミナルまでの行動時間は5時間。
自分的に急いだわりにコースタイム8割程度のタイムでフィニッシュとなりました。

バスを待っている時に鼻血が出たのでかなりを無理してたようです・・・
写真を撮るために登山しているのに、写真も撮らずに足早に下山・・・
なんのために登山しているのか・・・ちょっと考えを改めようと思います。

■ さいごに・・・

槍はつまらないと聞いていましたが、
そんなことは全然ありません。

一級観光地である上高地を抜けた後は確かにつまらない樹林帯が続きます。
その分、ババ平を抜けてからの開放感は心に来るものがありました!

視界が広がってからもなかなか姿を見せない槍ヶ岳
「槍が見えた!!!」という感じではなく、
「あれ?あれが槍?」という感じで気が付いたらそこにいる・・・

フラっと現れるのに山頂直下の登山道自体は足がすくむほど急で険しい。
その険しい道を乗り越えてからの山頂は最高の一言です。

細く尖った山頂に立った時は間違いなく
北アルプスの真ん中にいる
を感じることができました。

アクセス抜群の好立地にある槍ヶ岳山荘さんはホスピタリティもよく、
登りの険しさを癒し、下山への体力を回復してくれました。

次は季節を変えて最高の山頂と小屋を味わいたいと思います!

距離の長さが難点ですけど・・・

白山で夏を感じる

ブログを書かなさ過ぎて書き方を忘れただいたいいろです。

もう本当に忘れるの・・・どんな構成してたのか確認するため過去記事読んでたら日付が変わることもしばしば・・・

そんなことしてたせいで記事を出すタイミングが遅れ、
今更ながら6月頭に登った白山についてまとめてみました!

■ 白山とは?

弊ブログでは珍しい石川県と岐阜県にまたがるお山。
標高は2702m。

森林限界を超えてからはなだらかな平原が広がっており開放感は抜群。
池が点在しておりお池めぐりが楽しめる山として県公式HPなどで紹介されています。

白山自身に山頂はなく御前峰、大汝峰、剣ヶ峰の3峰から構成されています。
剣ヶ峰に登山ルート(破線ルートはある)は設定されていないため登れませんが
御前峰と大汝峰は山頂を踏むことができます。

登山ルートは驚くほど多彩です。
代表的なものは

  • 別当出会から砂防新道ルート
  • 大白川ダムからの平瀬道ルート

の二つ。

どちらのルートも行動時間は5時間程度。
急な崖や鎖場もなく比較的歩きやすいとされています。

色々な理由(本文冒頭参照)から今回は別当出会ルートを選択。
別当出会ルートは7月以降の夏山シーズンに入ると市ノ瀬ビジターセンターからマイカー規制が実施されます。
6月はマイカー規制がなく別当出会まで車で上がることが可能です。

別当出会から白山室堂、白山室堂から登れる2峰の山頂を踏んでから下山
という行程を一泊二日で楽しんできました!

■ まさかの9時半スタート

やあ、みんな、おはよう

必ず証文を取り返したくなるような始まりですが・・・
6月初旬の晴れた日、時間は驚きの9時半ッ!

登山を開始するにはちょっと・・・いやだいたいいろの極遅ペースを考えるとかなり遅い始まりです。

当初予定では大白川ダム方面から登る予定でしたがなんと驚きの通行止め中・・・ッ!
事前に各種HP確認したのにうまく情報が読み取れていなかった模様・・・

通行止めの標識の前で途方に暮れたところで問題は解決しない!
そんな気持ちで車を走らせ、岐阜→富山→石川と県を跨いだ移動してたらスタートが遅くなりました!!!

そんな波乱の幕開けとなった白山登山・・・
スタートのバタバタとは違い天気は快晴ッ!

Z9 + NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S

これは期待できるぞ!と駐車場を後にします。

Z9 + NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S

駐車場から登山道入り口までは約10分ほど樹林帯の中を歩きます。

Z9 + NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S

こちらが別当出会登山口。

Z9 + NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S

登山口で観光新道ルートと砂防新道ルートに分岐します。

観光新道方面は崩落があったらしく通行止め(この登山はとにかく道に悩まされました

大人しく吊り橋を渡って砂防新道方面へ進んでいきます。

Z9 + NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S

こちらの橋板、冬は外されているそうです。
その上をみなさん歩いていくそうで・・・考えただけでも恐ろしい・・・

Z9 + NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S

だいたいいろは高所恐怖症なので無理そうです

渡り切ったところで始まるのは夏山らしい樹林帯ッ!

Z9 + NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S

これだよ・・・この風景だよ・・・!
足を止めても凍死しない、命を危険にさらさなくても進める道・・・
これが本来の登山なんだよ!!!

Z9 + NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S

スタート地点から意味不明なことをつぶやきながら進んでいきます(

歩き始めて30分強で最初のポイントである中飯場に到着。
こちらの標識に従って登っていきます。

Z9 + NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S

登山地図上にトイレ表記あるけど6月頭時点では使えませんでした。
設備自体は綺麗だったので繁忙期は使えるのかも、です。

森林限界はまだまだ先ですが切り立った崖の上に登山道があるせいか割と開放感ある・・・気がする

Z9 + NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S

こんな恐い標識もあるので気をつけて進んでいきます!

Z9 + NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S

6月の頭とはいえ山の上はまだ春。
山桜が出迎えてくれます。

Z9 + NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S

足元には鉱山植物・・・夏山っていいなぁ・・・

Z9 + NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S

登山口から登ること約1時間半。
足元には雪・・・ッ!

Z9 + NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S

6月なのに雪!

いやー涼しーとならないから不思議。

残雪はありますがずっとあるわけではなく夏道が出ている部分もチラホラ。
そこまで緩くないのにアイゼンなしでも登れます!

Z9 + NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S

力こそ正義ッ!

アイゼンの付け外しは何気に手間がかかるのでこれは助かる・・・ッ!

トレースというか踏み跡?はしっかり残っているので迷うことはなさそうです。

ここまで急な登り!みたいなのはなく緩やかな登りが続いている印象です。
なんだか優しい山です。

そこまで疲れてないぞと思いながら歩くこと2時間半。
視界が広がると同時に見えてるく人工物・・・

Z9 + NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S

甚ノ助避難小屋に到着です!

Z9 + NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S

ここで小休止。
docさんが持ってたスポーツ羊羹を頂いたりします。

いやこれがまた美味しいんですよ。ほのかな塩気と程よい甘みが。
なにより口の中の水分を全部持っていかないところが本当にいい!

カロリーメイトより全然食べやすいぞ・・・
行動食のレギュラーに入れるかもしれない・・・ッ!

甚ノ助避難小屋前の視界は良好(

Z9 + NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S

登り始めの快晴はどこに行ったの・・・?
今にして思えば日差しがなかったことで体力の消耗が抑えられたのかもしれません。

■ 雪渓を行く

下層に雲が集まっているだけと信じてさらに標高を上げていきます!

Z9 + NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S

甚ノ助避難小屋から先はちょっと傾斜がついてきます。

Z9 + NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S

さすがにアイゼンを装着。
うし滑りにくくなるぞ、ペースは落ちるけどな(

滑り落ちないように注意が必要!
こんな感じなので滑落したら止める自信ない・・・

Z9 + NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S

ここから黒ボコ岩までの1時間、部分的に露出している夏道を挟みながらずっとこの雪渓の上を歩きます。
気が抜けない・・・

踏み跡がしっかり残っていので迷う心配がないのは安心ポイント。

Z9 + NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S

途中で振り返っての1枚。
雲は薄い・・・薄いけど晴れない・・・

Z9 + NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S

山頂もこんな感じだと心折れるなーと思考は相変わらずのマイナス方向です。

Z9 + NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S

標高はプラスされているけどな、ガハハ、ガハハ(FF7Rにそろそろ手を出そうかなと考えている顔

黒ボコ岩までの1時間が一番標高を上げていきます。
急な登りと平坦な道、雪と夏道、いろいろな要素が混じった登山道が楽しいぞ。

Z9 + NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S

本来なら夏道の階段を登っていく場所なのでしょうが今回は雪の上を進んでいきます。
ちょっとだけショートカットできるのはこの時期だけの魅力では

Z9 + NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S

山頂に近づくにつれ雪が少なくなり、ついに夏道と合流!

Z9 + NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S

おっ?空が・・・晴れてきた・・・?

登山道から3時間半。
山頂への入り口たる黒ボコ岩に到着ッ!

Z9 + NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S

本当に黒くてボコってしてる(語彙力

Z9 + NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S

ここで小休止。
登ってきた道を振り返っての1枚。

Z9 + NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S

まだ6月頭ですが空の雰囲気はもう夏山ですね。

こちらは山頂方面。
山頂はまだまだ遠く感じるし、本日の天国たる白山室堂さんの姿が見えないぞ。

Z9 + NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S

黒ボコ岩から白山室堂さんまでは約30分、第一のピークにあたる御前峰まではもう1時間といったところです。

まずは白山室堂さんに向けて足を進めていきましょう!

黒ボコ岩を超えると弥陀ヶ原へのアプローチが始まります!

Z9 + NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S

うん!山頂が見えないッ!

Z9 + NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S

安定のガスですね(
晴れていれば気持ちのいい夏山が見れただろうな

まあ雲はクッソ薄いので期待は裏切られないでしょう

弥陀ヶ原には残雪がしっかりありますが道は平坦。
アイゼンの重さも気にならないくらい足取りも軽く進めます。

Z9 + NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S

残雪を生かしてソリ遊びしてる人いますねー。
めっちゃ楽しそう!

Z9 + NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S

15分ほど歩くと弥陀ヶ原の終点に到着。
最後に待っているのは・・・なんと階段ッ!

Z9 + NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S

4時間ほど登山した後、ここに来ての階段はツライ・・・ッ!
息を切らすというか呼吸するのもやっとな感じで1段1段踏みしめるように進んでいきます。

山頂にはだいぶ近づいたのに白山室堂は見えてこない・・・

Z9 + NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S

クソが!早くコーラ飲ませろよ!と悪態をついたところで見えてくるのが・・・
本日のお宿、白山室堂です!

Z9 + NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S

よかった・・・ちゃんとあった・・・(ちなみにコーラじゃなくてジンジャーエール飲んだ
建物自体は大きいのに弥陀ヶ原から全く見えないのなんか不思議です。

受付を済まし時計をみると・・・時刻は14時をちょっと回ったところ。

白山の山頂というかピークは二つ。
最高標高となる御前峰とその奥にある大汝峰。

小屋泊ということもあり時間の余裕があるので本日の最終目的は大汝峰に設定します!

白山室堂から大汝峰までは約2時間。
すぐに出発してしまうとただ快晴の山頂に立つことになり、それは少し勿体ない。
ということで少し休憩し、夕日に染まる山頂に立つことを選択。
それまでしばしの休憩を取ります。

■ 夕焼けの山頂へ

・・・

はい!寝すぎた!
16時前に出発しようとしたのに起きたのが16時!
夕日の時間にギリギリ間に合うか・・・!

急ぎ山頂に向かうため白山室堂さんを飛び出し・・・
クソみたいにガスっとるやないか・・・ッ!

Z9 + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

ちょうど雲が掛かっているタイミングだと信じ山頂へ足を向けます!
本当に真っ白だな!!!見た目だけは涼しいぞッ!

Z9 + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

山頂までは緩やかな登りが続きます。
階段もしっかり整備されているのでとても歩きやすい

Z9 + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

全ての登山道がこんなに快適ならいいのに・・・

10分も歩かないうちに・・・よかった・・・ガスが晴れてきた。

Z9 + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

白山室堂ビジターセンターを出てから約20分。
高天原に到着!

Z9 + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

・・・ん?こんな急に神々が生まれる地が出てきていいのでしょうか?
天岩戸とかあったりしないでしょうか?
ちょっと期待したいです。

山頂にあるお社の屋根が見えてきましたねー

Z9 + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

見えていれば近い。
登山やる時はいつもそう思ってます(

白山室堂ビジターセンターに寄っての1枚。
こうやって見るとかなりの規模ですね。

Z9 + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

道中の曇天が信じられないくらいの空が広がっています!

Z9 + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

山頂はもうすぐそこ。
足取り軽く石段を登っていきましょう!

Z9 + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

白山室堂からゆったりと登ること約1時間。
御前峰に到着です!

Z9 + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

無事に到着できたことに感謝を伝えます!

こちらは奥宮になるそうです。

Z9 + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

低層にはしっかりとした雲。
山頂まで雲が上がってこないことが奇跡みたいだ・・・

Z9 + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

山頂標識はお社からちょっと離れたところにあります。

Z9 + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

山頂標識は石造りのしっかりとしたモノです。

Z9 + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

その先にあるのは・・・次に目指す大汝峰。
夕日はここで拝む予定です。

Z9 + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

こちらは剣ヶ峰。
登山道は整備されていないので登ることは出来ないようです。

Z9 + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

少し色がついた白山室堂。
暖色に傾いているので優しい雰囲気になります。

Z9 + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

docさんに
「もうここが雲ノ平ってことでよくない?3日も4日もかけて登る必要なくない?」
と本音が漏れだしてしまいますが
「いやちゃんと行きましょうよ」
と即答されました(

もうここまでお腹いっぱい感ありますが、もう少しだけ頑張って大汝峰を目指します。

御前峰から大汝峰のルートはちょっと歩きにくいです。
大きな岩と細かい砂が入り混じっており歩くのにちょっと気を使います。

Z9 + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

滑りやすいですがそこまで難しくないのかな?と思いますが・・・ 鞍部には雪渓渡りが待っているので安心してください(

Z9 + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

御前峰から10分ほど下りたあたりはガイドがしっかりしている箇所と・・・

Z9 + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

そうでない箇所が入り混じっている感じです。

Z9 + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

だいたいいろ達もルートを見失いながら進みましたし、
確実にルートから外れているパーティーもいました。

なんとかルートを読み取り進むといよいよ雪渓への取り付きが始まります!

Z9 + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

鞍部にあるのは千蛇ヶ池。
竜の目の開眼はまだ早いようです。

Z9 + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

「死んだ魚の目」とか言った空気読めないニコン使いのフォトグラファーがいたららしいですよ(

夏道が顔を出していることから残雪はかなり少ない模様。
すぐに本当の夏山がくる・・・ッ!去年は楽しめなかったので今年こそは!

Z9 + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

先の夏山よりまずは目の前の雪渓を乗り越えていきます。
ちょっと緩いですがアイゼンを出すほどではなく、足のパワーだけで乗り越えていきます!

Z9 + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

中州部分には夏道が顔を出してくれます。

Z9 + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

御前峰方面を振り返っての1枚。
歩いていても感じましたがアップダウンの少ない稜線は気持ちのいい形してますね

Z9 + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

大汝峰直下まではなんてことのない平原が続きます。
夏道がところどころ隠れていることもあり、ルートがちょっと読みにくいので注意が必要です。

Z9 + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

体力のないだいたいいろのペースが上がらず夕日に間に合わない可能性が高く、体力に余裕のあるdocさんに先行頂き一回お別れします。
俺の分まで夕日を楽しんでくれ・・・

Z9 + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

山頂から約30分。
なんとかお池巡り分岐に到着です。

Z9 + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

左に行くと白山室堂へ、右に行くと大汝峰へ続きます。
もちろん右の大汝峰へ向かいますッ!体力が尽きてフラフラだけどなッ!

幸いなことに山頂直前以外のアップダウンは少なめ。これならなんとかなる!

Z9 + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

山頂手前にはちょっとした雪渓あり。
ほどよく腐っておりサクサクと進めます。

Z9 + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

途中にある雪渓の上からの1枚。

Z9 + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

下層の雲が厚く地上がまったく見えない不思議な光景が広がります。
こんな光景を見るたびに「自分以外の人類が滅んだのでは?」と毎回考えてしまいます。

人のいない山ってそれくらい静かなんですよね・・・

そんな落ち着いた気持ちで大汝峰に取り付いていきます。
歩きやすかった道はここからは一転、岩場の間をすり抜けるような道が続きます。

Z9 + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

マーキングはしてありますがちょっと見つけにくいところがあります。
ルートから外れるとリスクのある場所なので注意が必要です。

御前峰方面に振り返っての1枚。
西側に太陽が沈むタイミングなので影が少なく優しい印象にまとまってます。

Z9 + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

登山写真と言えば彩度・コントラストが高めのいわゆる「強い写真」のイメージがありますが、この雰囲気は真逆。 山の違った一面を見ることが出来たので夕日の時間に登ってきて正解だったかも。

周りの優しい雰囲気とは別に足元はちょっと過酷。
筋肉を大きく動かさないと登れないような岩場があり体力の最後1目盛りまで奪っていきます。

Z9 + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

大汝峰に取り付いてから約10分。 残すは山頂までの緩やかな登りのみ!

Z9 + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

夕日にはなんとか間に合いそう!

Z9 + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

御前峰から約1時間・・・1mmの体力も残さずに歩いた先にあるのが・・・
大汝峰山頂です!

Z9 + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

見た目ほど距離と標高差は感じなかったな・・・

夕日と青空のトーンが綺麗な時間帯での登頂となりました。
タイミングとしてはベストだったのでは?

Z9 + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

山頂には我々しかいないので思い思いの撮影に勤しみます。

Z9 + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

ただの雲なんですよね。
それが集まり、雲海になって、そこに夕日が加わる・・・それだけでもう美しいです。

Z9 + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

お社跡と夕焼けのどこか物悲しい組み合わせ。
静かな山頂と相まって落ち着いた気持ちにしてくれます。

Z9 + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

剣ヶ峰と御前峰方面の1枚。

Z9 + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

同じ夕日なのですがこちらは少し暖かい雰囲気に・・・
この差はどこからくるの?

先ほどの二峰に少し寄った1枚。
右下にある竜の瞼はまだ重たそう。寝起きに時間がかかるタイプでしょうか。

Z9 + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

決して死んだ魚の目とかではないです(2回目

太陽と地面の距離がだいぶ近づいてきました。

Z9 + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

少し肌寒いこともありアウターを着込みます。

雲のかかり方がナイスな1枚。
稜線に雲が当たりすり抜けているような印象を与えてくれます。

Z9 + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

18時半なのにまだ空はだいぶ明るいです。
日が長く極端に気温が下がらない、夕日を狙うには一番適した時期なのかもしれませんね。

いくら歩きやすく整備された道が続くとはいえナイトハイクはなるべく避けたいところ。
なので完全に暗くなる前に下山を開始します。

Z9 + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

うん。
悪くない夕日だ。今年の夏山も楽しめそう。この時は間違いなくそう思いました。

Z9 + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

登るのはツライけど下りるのは早い。 下山を開始してから10分ほどでお池巡り分岐に到着。

Z9 + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

白山室堂へ帰るのでもちろん直進します。

途中で雪渓を横切ります。
気のせいなのでしょうが気温が下がったこともあり雪が少し硬く感じます。

Z9 + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

いいトーン出てますね。
足を滑らせたら恐ろしいことになりますが(

Z9 + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

雪渓自体はものの10分ほどで終了。
後は夏道を歩いて・・・

Z9 + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

白山室堂ビジターセンターへ向かうだけ!

と思ったらもうしばらく雪渓が続いていました。
角度もついてなく雪がほどよく腐っていることもありサクサクと下山できます。

Z9 + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

無事に白山室堂へ戻り少し遅めの夕食、そして暖かいコーヒー(docさんが用意してくれた)を頂き1日目の終わりとしました。

■ 下山は波乱なし

時刻は5時半。

見た目は快晴ですが御前峰は雲の中、かつ午後から一気に崩れる予報のため早めの下山を開始します。

Z9 + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

御前峰の方向見ちゃうと登らなかったことを後悔するので下山方面だけを見て・・・

Z9 + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

なんぞこの景色・・・!

Z9 + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

そう。昨日は低層に溜まった雲のせいで見えなかったのですが白山は周辺の山も美しい。

後悔するなーと思いつつ振り返った御前峰方面。
山頂はちょうど雲の切れ間・・・あの中にいる人は絶景を味わえているのかなー

Z9 + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

本当に平らな弥陀ヶ原。
月面みたいな光景が広がっています。

Z9 + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

少し雲が上がってきました。
太陽の光が拡散され幻想的ながら少し怖い雰囲気に変わります。

Z9 + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

20分ほどで黒ボコ岩まで戻ってきました。

Z9 + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

ここから一気に標高を下げていきますよー

Z9 + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

滑り落ちそうな角度の雪渓。
登る時よりも下るときの方が怖さを感じさせます。

Z9 + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

慎重に、慎重に足を進めます。

時刻は6時半。
まだ柔らかい日差しが正面の別山を照らしてくれます

Z9 + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

登りより余裕があるせいか道の状態が気になります。
ちょっと崩落しており足場がかなり狭くなってる箇所があります。

Z9 + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

砂防新道の難点はこれ!
甚ノ助避難小屋を超えるまでずっと別山が見れること!

Z9 + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

同じ景色続くなーとか思いつつも、足を止めて撮影してしまうのでペースは落ちます。

Z9 + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

下り始めてから約1時間。
甚ノ助避難小屋が確認できるポイントまで下りてきました。

Z9 + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

甚ノ助避難小屋を超えると雪がなくなるのでそこまではアイゼンを付けての下山です。

高くなった太陽が甚ノ助避難小屋を照らしています。
斜光ってだけで格好いいです

Z9 + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

白山室堂から下ること約1時間半で甚ノ助避難小屋に到着。

Z9 + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

別山をずっと撮影してたせいかとにかくペースが悪いです。
それだけいい景色なんで別当出会へ下るなら砂防新道がオススメです。

もうちょっとだけ雪渓は続きます。

Z9 + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

時間は7時半を過ぎて森林限界まで太陽の光が差してきました。

Z9 + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

本当に見てて飽きない登山道だなーと思いながら足を進めます。

Z9 + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

寒くない・・・熱くない・・・登山やるには理想的な環境ということもあり、いつもよりかなり余裕がある・・・
写真始めたころの気持ちになって花なんて撮ったりします。 こんな写真撮ってる時が一番楽しかったなー(

Z9 + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

たまにはこうふわっとした写真もいいものですね。

Z9 + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

見晴らしのいい地形が多く歩いているだけでも楽しい、そんな印象を持ちます。

Z9 + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

白山室堂から2時間半ほど歩くと見えてくるのが不動滝。

Z9 + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

不動滝を超えたら下山口はもうすぐッ!

飯場を超え・・・

Z9 + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

お花が向かえてくれる木道を超えると・・・

Z9 + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

ゴールが見えた!

Z9 + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

下山を始めて約3時間。
別当出会登山口に到着ッ!!!

Z9 + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

開放感のある道が続いたこともあり気持ちのいい下山となりました!

■ さいごに・・・

Z9 + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

多彩な雰囲気が味わえる山でした。

森林限界を超えてから広がる平原
それを見下ろすことができ御前峰
山域全体を見渡せる大汝峰

それら全てを味わえる小屋泊が絶対オススメです。

白山室堂は建物は綺麗かつお布団はフカフカでとても快適でした。
満足してしまって撮影しませんでしたが建物前後は広いスペースが取られているので
星の撮影なんかも問題なくこなせると思います。

ちなみに繁忙期はちゃんと食事を用意して頂くことができます!
6月は持ち込み or 売店で販売している軽食のみですので注意が必要。

ただ星空を見ながらバーナーで温めたご飯を頂く・・・
ってのも素敵だと思います。

山だけでなく小屋も素敵な白山。
冬季閉鎖を迎える前にもう一度訪れたい山です。

蝶ヶ岳と常念岳を練り歩く【常念岳編】

かなり間が空いてしまいましたが前回の続きです。

今回は後半部分にあたる常念岳への登頂、そして前常念経由での下山編です。

  • 1日目は三股駐車場から蝶ヶ岳ヒュッテまで
  • 2日目は蝶ヶ岳から常念岳への縦走
  • 3日目は前常念から三股駐車場から下山

というルートの二日目途中から三日目にあたります

いいことばかりじゃない
辛いこともあったけど
全力でかけぬけた縦走路です。

本当に死ぬかもしれないッ!
そんなことを思い出しながらこの記事を書きました!

常念岳とは?

北アルプスに属する標高2857mのお山。

昨年の6月に登り酷い目にあった懐かしい山ですね。
細かい情報はこちらをご覧ください。

uniquepic.hatenablog.com

今回歩いたルートは二つ

蝶・常念間の縦走路はアップダウンが多く、最後に待っている常念岳への登り返しがキツイ・・・
前常念からの下りは急傾斜が続きとてもシンドイ・・・

先に感想を書いてしまえばそんな感じでした。
ことの詳細は下記をご覧ください

■ 快晴の縦走路!

見てください!この美しい縦走路ッ!

Z9 + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

いやー快晴の中、こんな道を歩けるのは嬉しいなー
一回めっちゃ標高下げてから登り返す形になるけど(

基本的に後ろ向きなだいたいいろです。

蝶ヶ岳山頂での休憩もそこそこに常念岳へ向かっていきましょうー
ちょっと高度感を感じる道からスタートです。

Z9 + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

北アルプスらしく雪の下には岩が待ってます。
気をつけて足を進めていきましょう。

この縦走路、常に穂高が見えるのでペースに悪い(

Z9 + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

常念岳までのコースタイムは約4時間。
歩き応えのある見た目してやがるぜ

Z9 + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

最低鞍部へ向かう道。
角度は付いてますし足元の雪はかなりの緩さ・・・油断すると下まで滑り落ちそう・・・

Z9 + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

最低鞍部へ辿り着くとそこで待っているのは当然ながら登り返し・・・
一旦上げた標高をなぜ下げないといけないのか・・・?そんな疑問が頭から離れません。

Z9 + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

そんな後ろ向きな気持ちをまた登れる喜びに変えて頑張っていきましょー

登っては

Z9 + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

樹林帯を抜け

Z9 + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

また登る

Z9 + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

想像してたよかアップダウンが多いぞ・・・

その途中で振り返っての1枚。

Z9 + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

俺は……まだ! ここにいるぞ!!と主張するかのように飛び出した蝶槍。
未だ登れていない槍ヶ岳に似ているその姿は槍を関するにふさわしいです。

最後の樹林帯を抜けた後、ちょっとしたトラバースを超えていきます。

Z9 + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

このあたりは雪が緩く何度か滑り落ちそうになりました。
快晴の残雪期の怖いところ、といったところでしょうか。

トラバースを超えた先が2592ピークと呼ばれる場所です。
常念岳山頂の次に高いピークです。

そこから見えるのは常念岳

Z9 + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

鋭く切り立った稜線がどこか怖い印象を与えてきます。

稜線にとりつけるのはもうちょっと先です。
ルートは一度大きく右へ向かいます。

Z9 + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

その先で待っているのは・・・小さいピークです。

Z9 + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

でも大丈夫。見た目ほど厳しくない。

ちょっと分かりにくいのですがこの小ピークはハイマツの隙間を縫って登っていきます。
うーん・・・見つけにくい。

Z9 + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

常念岳手前の小ピークは北アルプスらしい岩場。
このあたりでアイゼンの歯が丸まることは気にならなくなります(

Z9 + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

小ピークを超える今日のボス、常念岳への挑戦権が得られます。

Z9 + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

下りはちょっと急。
西穂高独標から西穂高側への下りを思い出します。

Z9 + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

岩場は常念岳山頂を常念小屋方面へ下りるまで続きます。

高度感と岩場の組み合わせが登山者の体力をゴリゴリと奪っていきます・・・

Z9 + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

アイゼン外したいけど絶妙に雪が残ってるんだよな・・・

Z9 + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

なんとか無事に下りた後に待っているのは約400mの登り返しッ!

Z9 + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

ナイスな展開じゃないか!

おや・・・?てんきのようすが・・・?

ここから先はひたすら岩場を登っていきますッ! アイゼン外したいけどそれなりの量の雪が残っており外すのを躊躇わす親切設計。

Z9 + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

完全な岩場かーアイゼン外すかー

Z9 + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

いや雪あるなー滑りそうだしつけておくかー

Z9 + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

岩場ぁ・・・

Z9 + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

あー微妙・・・

Z9 + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

みたいなことがずっと続きます(

たまに足場の狭い場所を通過したりと油断できない道が続き体力・メンタルを削ってきます。

Z9 + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

岩場に取り付いてから約1時間。
山頂が少し近づいた・・・?

Z9 + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

体力はすでに限界直前・・・
休憩したいのですが適地となる場所が見つからず仕方なしに歩いている状況・・・

ちょっと気になるのが雲の量。

視線を西側に向けてみると・・・いけない感じの雲が迫ってきてます。
穂高槍ヶ岳方面は雪が舞っている感じですね・・・

Z9 + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

あの雲はヤバイ・・・早く登らないと!と気持ちだけは焦ります。
が・・・昨日の疲労が残っている上に大小のピークを超えてきた体は期待に応えてくれません・・・

蝶ヶ岳までの稜線は綺麗。雲はヤバイんですけどね(

Z9 + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

もはや無心・・・ただただ無言で岩場を超えていきます。

さきほどの雨雲がついに頭の上に・・・

Z9 + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

2592ピークから歩くこと約3時間・・・
体力は限界を超え、もう無理・・・もう歩けない・・・うずくまりたいとか思い始めます。。。

そんな中、遂に小雪がちらつき始めたころに見えてくるのが・・・

Z9 + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

常念岳山頂です・・・!

Z9 + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

長かった・・・本当に長かった。

雪は吹雪に変わり眺望は望めません。
座っているだけで体力を奪っていく環境の中で休むのは得策ではないッ!

ということで
最後の体力を振り絞って小屋まで1時間の下りを始めます。

Z9 + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

天気はまさかの吹雪・・・
もうめっちゃ寒い(語彙力

Z9 + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

常念岳山頂から小屋までは広い稜線を歩きます。
夏の時点でも道はかなり分かりにくかったのに降りしきる雪がトレースをしっかり消してくれます!

Z9 + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

道を間違えると簡単に死ねるのでペースを落としてでも確実にルートを辿ります。

頂上からの下り始めること約30分。
吹雪の向こうに本日の天国、常念小屋が見えてきます。

Z9 + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

なんですが・・・登山ルートはジグザグに下っていきます。

まっすぐ登ると角度ついて大変だらからね。
普通なら親切心に打ち震えるような設計ですが、今は別。
遅々として小屋に着かないので絶望だけが心に降り積もりました・・・

Z9 + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

そんな絶望を感じながら歩くこと約1時間・・・

吹雪の中・・・無事に常念小屋に・・・到着しました・・・ッ!

Z9 + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

もはやこの時点でだいたいいろとdocさんからは表情が消えています。
言葉少なく熱量を生み出すためだけにお昼ご飯を流し込みます・・・

その後、昨日と同じようにテント張りをお手伝いし、残りの時間はずっとストーブの前で温まり続けました・・・

新雪を・・・ラッセル・・・?

昨日に続き星を撮ることを諦め体力回復に努めた結果・・・待っていたのは再びの快晴ッ!!!

Z9 + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

朝焼けが綺麗だ・・・

Z9 + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

どこからともなくフォトグラファーさん達が現れ、美しい朝焼けを思い思いにカメラで捉えていきます。

Z9 + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S
Z9 + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

気持ちのいい下山になりそう。

Z9 + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

日の出を待つ横通岳。

Z9 + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

このまま日の出まで・・・と行きたいところですが常念小屋には朝ごはんをお弁当に変えるオプションはありません。
命の元たるご飯を頂きに小屋へ戻ります。

ササっと朝ごはんを頂いたあと、待っていたのは美しいモルゲンロート。

Z9 + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

槍・穂高方面にばっちりです。

Z9 + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

照らされる横通岳。

Z9 + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

日の出も一通り楽しんだところで下山を開始します。

本日の下山は一度常念岳へ登った後に前常念、三股駐車場へ下りるルート。
なので・・・もう一度常念岳へ登ります!!!

Z9 + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

始めて快晴の下、常念岳を登るぞ!

下山時にも書きましたが常念岳直下の登山道はジグザグに進みます。
なかなか山頂に着かないの・・・

Z9 + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

それでもこの天気・・・昨日より足取りは軽い気がします

Z9 + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

小屋から15分登るだけでこの景色・・・ッ!
横通岳までの稜線が気持ちよさそう・・・

Z9 + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

天気はよく気持ちいいとは言え足元は油断できません。
大小さまざな岩が並ぶ登山道を抜けていきます。

Z9 + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

さらに新雪まで・・・ 岩を隠してしまうので足の置き方に気をつかいます。

Z9 + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

まさかGWにもなって新品のシュカブラを眺めることになるとは・・・

Z9 + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

昨日は朦朧とした意識の中、歩いていたので気がつかなかったけど・・・
トゲトゲした殺意ある登山道でしたね、そういえば

Z9 + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

小屋から登ること約1時間。
大天井までの稜線が一望できるようになります!

Z9 + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

横通岳から続く登山道が気持ちよさそうだなー

登ってきた道を振り返っての1枚。
ジグザグに登ってきたこともありそこまで辛さを感じませんでしたが、それなり以上の角度ついてますねー

Z9 + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

ここまで登ってきたら山頂は本当にすぐそこ。
吹雪の下山より快晴の登りの方が断然楽だ。

ゴツゴツの岩を乗り越えた先にあるのが・・・

Z9 + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

常念岳山頂ですッ!!!

Z9 + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

初めて・・・三度目の挑戦で初めて・・・快晴の山頂を踏むことができました!

三度目にして初めてゆっくりと山頂からの景色を味わったりします。
こちらは大天井方面。

Z9 + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

諸先輩方の話を聞く限り、常念小屋方面から登るほうが楽らしい。
なのですが今年の夏は燕岳方面から登る予定です。

昨日、死を覚悟しながら歩いた蝶ヶ岳への縦走路。 大小さまざまなサイズのピークを越えてきたのが分かります

Z9 + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

こちらは穂高方面。
見る位置、見る時間、見る天候を変えて様々な表情を眺めてきました・・・
絶対に登りたい・・・

Z9 + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

これから下る前常念岳

Z9 + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

昨日の雪で冷やされた空気が雲になって上がってきています。
雨雲ではないので怖さはなく純粋に格好いいな・・・

Z9 + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

常念岳から三股駐車場への下りコースタイムは5時間弱。
あんまりゆっくりしてる時間はありません。

山頂での絶景もそこそこに下山を開始します。

常念岳から前常念に下りるにはいったん登ってきた道をもどります。 画面右下に標識が見えます。あそこが分岐です。

Z9 + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

辛い思いばかりが先行する常念岳・・・最後だけは気持ちよく終われそうです。

10分もしないで分岐に到着。 左に行くと常念小屋、右に行くと前常念へ向かいます。

Z9 + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

前常念への縦走路は相変わらずの悪路。
岩を踏みながら進みます。

Z9 + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

山頂方面を振り返っての1枚。
山頂は細く尖った形してるんですね

Z9 + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

ちなみに縦走路の右側は切り立った崖です。
滑落停止なんて考えられない急斜面なんで本当に気をつけていきましょう!

Z9 + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

気をつけたいのは山々ですが大きな岩の横をトラバースしたりと、相変わらず山体からは殺意を感じます。

Z9 + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

大きな岩を超えた先に待っているのは真っ白な雪原・・・・

Z9 + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

え・・・?もしかして・・・新雪ラッセルするの?
だって5月だよ?残雪期だよ?
軽くない絶望を感じながら新雪を踏みしめていきまーす

ところどころにラッセル跡は残っていますが・・・
誰も歩いてない雪の上を歩くのは気持ちがいいッ!

Z9 + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

Step by(Hi!) Step by(Hi!) Step by Step! Growing! Gronwing!
なんて口ずさんだりします。

疲れは溜まっているので足取りは軽くないですが気持ちは軽いです。

いや嘘です・・・歩きにくいし気をつかうしで体力はもう限界・・・
はやく帰りたいよ・・・(本音

夏道ならハイマツの間を抜けていく道なのでしょうが・・・雪に埋まっていますねー

Z9 + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

道だと思って足を下したら岩の上でバランスを崩すことがしばしば・・・
狭い稜線なのでやめてほしい。

ちなみに景色は最高です。

Z9 + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

なんというか絶妙なツンデレ感?厳しいけど優しい・・・みたいな。
疲れからか変なことばかり頭をよぎります。

新雪ラッセルして進んでいるのでペースがとても悪い・・・
分岐から1時間かけて山頂直下の登りに到着。

Z9 + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

登り切ったところには常念小屋への分岐が待ってます。
前常念山頂はもうちょっと先。アップダウンはないのが救い

Z9 + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

岩場はまだまだ続いていきます。
アイゼンを履いているのでバランス崩さないよう気は使うし、ペースは落ちるし、とても疲れる・・・

Z9 + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

途中振り返っての1枚。
今回は下りだったので気がつきませんでしたが・・・これ登るとなると大変そうだな・・・

Z9 + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

これが本日のピーク・・・これを超えると・・・

Z9 + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

前常念山頂に到着です!
小さッ!!山頂標識ちっさッ!!

Z9 + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

掘り返さないとわからないくらいの小ささ・・・

山頂からの景色はこんな感じです。
横通岳と大天井のツーショット

Z9 + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

隣にある無名峰までしっかり納めることが出来るので横通岳見るなら前常念がベスト

穂高方面の1枚。
湧いてきた雲、雪が溶けた樹林帯、昨日の新雪とが混ざり合って美しいです。

Z9 + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

3日目ともなると疲労が半端ないです。
早く下山してお風呂入りたい欲が強く、山頂からの景色をしっかり味合わずに下山を開始したので写真は少なめです・・・

二泊三日登山の疲労度は半端ない・・・
この体力では先行きが不安です・・・体力アップが急務だと感じました。

もうちょっと味わえばよかったなー

Z9 + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

15分ほどで避難小屋を通過・・・

Z9 + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

感情が死んでいる二人・・・
穂高が格好いいなー(棒
くらいのテンションで横を通り抜けます

Z9 + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

新雪ラッセルしてカラカラに乾いた心では何も感じられないらしいです

なんですが・・・この避難小屋を超えてからが前常念の真骨頂ッ!

Z9 + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

こんな感じで岩場と雪がミックスされた・・・

Z9 + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

急降下が待ってますッ!!!

Z9 + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

疲れた状態でこれを下るのは至難の技なのでは・・・?

一歩一歩に気を使う登山道なんですが景色はとてもいい・・・
蝶と常念の縦走路と穂高が並んでいる風景は圧巻・・・

Z9 + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

時刻は10時過ぎ・・・ この時間にここまで登ってくる登山者さん・・・
もしかしなくてもとても凄いのでは・・・

Z9 + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

直登を下り始めてから約30分。
角度はまだまだ急な下りは続きます。

Z9 + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

足を置いた下には切り立った岩があり盛大に足を滑らすなど冷や汗をかくこともしばしば・・・

そんな登山道ですがこんな感じの岩のゲートを抜けて・・・

Z9 + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

このハシゴを下ると急登は終わりです!

Z9 + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

終わるのは急登! 登山道自体はまだ半分残ってます!!!

Z9 + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

長時間下ってきた気がしますが標高はまだ2400m。
登山口の標高は1500mくらいなのでまだ1000m近く下れるぞ

・・・さすがにシンドイ・・・

もはやここからは無心・・・
ただひたすら樹林帯を無言で下っていきます・・・

Z9 + NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S

標高が2000mを切ると雪もなくなります。

Z9 + NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S

歩きやすくなるなーと思いましたがそこは常念岳。甘くなかったです。
標高が下がるにつれて登山道は荒れていきます。

Z9 + NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S

倒木があったり・・・

Z9 + NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S

道がなくなってたり・・・

Z9 + NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S

とかなりのアスレチック度。

うーん・・・このルート使っては登りたくないなぁ・・・
距離も長いし、疲労が出始める後半に標高上げるタイプだしかなり付き合いにくいタイプ

疲労もあり思考はかなりマイナス側に傾いてきたころ・・・見覚えある標識が・・・

Z9 + NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S

常念岳山頂から下ること約6時間・・・登山口に到着ですッ!

Z9 + NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S

長い・・・!めっちゃ長い下山路だった・・・ッ!!!
二度と・・・二度と歩くものか・・・ッ!

■ さいごに・・・

一言で表すなら
やめとけ
です・・・

蝶・常念間のルートは本当に厳しくて途中で歩くのをやめたくなりました。

  • 雪で隠された岩場
  • 蝶・常念間の無限に続くようなアップダウン、
  • その後に待っている400mの登り返し
  • そして吹雪

これだけ苦しいが続いた登山は空木岳以来でした。
今回は吹雪という圧倒的なデバフの中歩いたから余計にそう感じたのだと思います。

少しずつ大きくなる常念岳の姿に圧倒されながらも縦走路は開放感にあふれており、夏道なら楽しく歩けると思います。
また常に穂高が目に入っており、どこで立ち止まっても絶景というルートはこの縦走路ならでは魅力。

累積標高はそれなり以上のものになり体力はかなり必要です。
登山に慣れて3000m級に余裕を持っている人なら楽しめると感じました。

常念岳から前常念経由の下りは怖いの連続です。
細目の稜線を下った先に待っているのは急降下。
高度感が苦手な人は絶対にやめておいた方がいいです。

急降下が終わっても下山路はまだ半分。
そこから先は荒れた登山道を時間をかけて下りていくことになります。
技術的に難しいところはありませんが体力の消耗は相当なものです。

登るのも下るのも相当な手練れではないと難しい・・・
そんな厳しさ溢れるルートでした。