やっほ、だいたいいろだよ。
冬が終わる前になんとか雪山を味わってやろうと思い御嶽山に挑戦してきました。
待っていたのは残念な結果でしたが、道中では素敵な景色と出会うことが出来たのでちょっと紹介したいと思います。
御嶽山とは?
長野県と岐阜県の県境にある標高3067mのお山です。
剣ケ峰を筆頭に、継母岳、摩利支天山、継子岳を従える独立峰。
今も活動を続ける活火山であり最高峰の剣ケ峰は現在立入禁止です。
夏はヘルメット着用などの条件を満たすことで登ることも出来るようですが、だいたいいろはまだ登っていません。
(ヘルメット買ったのは最近だからね
夏から秋にかけては麓からロープウェイが出ており、一見気軽に登れるような感じを受けます。
ですがッ!ロープウェイ山頂駅から9合目までの標高差は約1000m!
初心者が登る高さではない!とここに断言しておきます。
登山始めて2座目に御嶽山を選んで死ぬかと思ったおじさんとの約束だぞ(
優しいように見せかけて優しくないロープウェイも冬は休止。
アクセス道路も冬は通行止めになるためロープウェイのある中の湯側から登ることはできません。
そんな夏道を表側とするなら、冬はちょうど裏側にあたる濁河温泉から登るのが一般的。
ということでだいたいいろも濁河温泉から挑戦してみました!
樹林帯は続くよ、どこまでも
濁河温泉側の登山道入り口からスタートです。
写真撮り忘れましたが手前には少ないながらも駐車場は完備。
冬の間、トイレは封鎖されています。手前のコンビニかどこかで済ましてきましょう!
ちなみに途中のアクセス道路はチェーンがあったほうがいいくらい雪深いらしいです。
だいたいいろが登った日はかなり溶けていたのでスタッドレスタイヤのみでOKでしたが・・・
さらに言うと濁河温泉駐車場へアクセスする道は何通りかありますが旧チャオ側から来る場合は注意が必要です。
チャオ~濁河温泉間のアクセス道路は朝8時半ごろまで封鎖されています(冬季だけらしいですが
と辿りつくまで一苦労な感じですが、登山を開始していきましょう!
ご覧の通り積雪量はそれなり。
ですが思ってたより雪は踏み固められておりアイゼンなしでも歩けてしまいます。
駐車場から5分もしないで樹林帯に突入します。
最初の30分は「ウォームアップだよ」と言わんばかりに、高低差の少ない道が続きます。
ほぼ同時期に出発したパーティーさんに先を越されます。
写真撮りながらだとペース悪いんだなと実感。
光の差さない時間帯の樹林帯歩くのはさすがに飽きてきます・・・
ちょっと光が落ちてると嬉しくなって撮影しちゃいます。
そんな油断したところで本格的な上り坂が始まります。
(目印になる看板あったのに撮り忘れる痛恨のミス・・・
標高としては7合目付近。
さすがに危ないと判断しここでアイゼンを装着。
アイゼン付けるとペースがとにかく落ちるんだよな・・・・
たぶん歩き方がダメなんだろうけど。
上手い歩き方とかあればアドバイスください(
落ちたら痛いでは済まないので慎重に進みます。
元々は巨木だったのかな?
特徴的なオブジェを横目に登っていきます。
日が差してくる時間になると少し安心しますね。
気持ちは暖かくなりますが、登ってる時は暑くて大変でした。
駐車場から登ること約1時間。
最初のチェックポイントである湯の花峠に到着ッ!
標高を少し稼いで2100mオーバー。
駐車場近辺の標高が1800mくらいなので300mは登っているのですが・・・ 歩いている時間が長かったせいかそんなに登った感じはしません。
このポイントはあまり展望はよくありません。
もう少し左側を見せておくれ。
まだ森林限界超えてませんので絶景はちょっとお預けです。
それよりも目につくは左側の看板。
この日の目的地である飛騨頂上まで135分ですってよ、奥さん。
泣き言はいつものことなのであまり気にしないでやってください。
ここで先行パーティさんに追いついたのでちょっと休憩。
雪山でいつも悩むのは座る場所が少ないこと。
ソフトシェルパンツなので雪の上に座っても濡れることはないのですが、いかんせん冷たい・・・
ザックの上に座ったりと色々試していますがこれと言う正解にはまだ辿り着けてないです。
さてさて、休憩もそこそこに進んでいくのですが・・・続くのは樹林帯。
さすがに飽きたよーと思わず独り言がもれます。
そんな少し油断したところにありがたい岩がお出迎えです(見えませんが
家には犬と猫が待っているので無事に帰らないと!と気持ちを引き締めます。
湯の花峠から登ること約30分。
この擦れて何書いてあるかよくわからない看板を超えたら・・・
のぞき岩避難小屋前に到着です!
ここから御嶽山最高である剣ヶ峰が見えると思いきや・・・ 剣ヶ峰を守るように伸びる摩利支天山。
御嶽山最高峰は簡単には見せてやれんよ、と言ってきてる気がします。
なんとか剣ヶ峰は見たいなという気持ちで再出発。
まあ・・・まだ樹林帯は続くのですけどね。
J-POP全盛期を知る老人としては、やはり光が差す方へ進まないと気が済みません。
森林限界を超えて
ミスチルの歌にそんな歌詞あったなと思いながら30分ほど歩くと・・・植生の変化に気が付きます。
あきらかに木が低くなり、そしてその先に稜線っぽいものが見えてきます。
森林限界手前といった感じでしょうか。
先ほどよりも少し近くなった摩利支天山。
剣ヶ峰見るにはアレを超えていかないといけないのか・・・
ちょっと無理かなと弱気になりつつ森林限界を抜けていきましょう。
剣ヶ峰と反対側は白一色の世界。
遠くにも雪山。
穂高方面だと思うけど何山だろ?乗鞍?
いつもながらちゃんと調べておこうよと思います(
森林限界を抜けるタイミングで湯の花峠でご一緒したパーティに再び追いつきます。
ここで装備を変更。
ハードシェルを着込み、毛糸の帽子を装備し防寒耐性を高めておきます。
ちょっとまて! そんな そうびじゃ あぶないぞ!
と死海文書にも書かれていますからね。
ここから先は滑落の危険性があるためピッケルに持ち替え。
以前参加した雪山演習の成果が発揮されないことを祈りながら出発します
向こうは摩利支天山手前の飛騨頂上。
先行者さん達が作ってくれたスタックを辿って進みます!
そして歩いている最中に気が付きます。
3000m級の雪山登るの初めてでは?
その事実に気が付いたらもうダメです。
とりあえず怖さみたいなものが心に残ります。
まだ雪は固く雪崩の心配はないように感じますが
自分が歩いたことで雪崩起きたらどうしよう?
という考えが頭の中をぐるぐるし始めます。
各種準備は万端。
止まっている方が危ないと思い登りを再開します。
森林限界手間で追いついたパーティーさんはスタックのない直登を選んだようです。
おそらく目的地は飛騨ではなく継子岳だと思われます。
だいたいいろはあくまで飛騨頂上を目指しスタックを辿ります。
と登っていたら結局は同じ方向に・・・
スタック泥棒になったようで申し訳ない気持ちになります。
だいぶと摩利支天山が近づいてきました。
ハイマツ帯の上を通り抜け、この坂を登りきると・・・
楽しい楽しい稜線歩きの始まりですッ!
森林限界を超えてから1時間以上の登り・・・
わっほーい。たーのしーと言えるほど体力に余裕はありませんでした(
ここで後ろを振り返ってみましょう。
かなりの急斜面・・・落ちたら一たまりもないな・・・無事に歩けてよかったと安堵したり・・・
さて稜線を進む途中の1枚。
遠くに見えるは前回麓まで行った穂高連峰かな?
そんな感じで稜線を歩くこと約10分。 閉鎖中の五の池小屋に到着です!
当然トイレ等は使えませんが非常時用の避難小屋はあります。
なるべく使わずに済ましたいですね。
ということでここで休憩。
さすがに標高2800mを超えると寒いなと思いながらパンをもしょもしょ。
雪で冷えたポカリがとても美味しい。
飛騨頂上に着くも・・・
本来ならこの道を辿り摩利支天山まで行く予定でしたが・・・
あいにくの天気に加え、時折体を持っていかれそうな強風が吹くコンディション。
死にたくないのでここで撤退です。
残念ながら剣ヶ峰の姿を見ることは叶わず・・・
今回使った登山道は2回目なのですが、いつもこの先に進めません。
いつか・・・出来る事なら冬に超えてみたいな。
帰る前にせっかくなので写真を何枚か撮影してやりましょう。
こちらは三ノ池。
もっと前で撮りたかったのですが、どこまでが雪庇なのかわからないのでかなり手前で撮影しました。
こういう時はちょっとくらい臆病な方がいいって誰か言ってました。
登山道に近づいての1枚。
晴れていればこの稜線歩くの気持ちよかっただろうなぁ・・・
ちなみに夏道は山を登るルートと三ノ池を周遊するコースがあります。
どっちもシンドイです(真顔
あんまりゆっくりしてると雨に降られるかと思ったのでそこそこで退散します。
帰りも先人のスタックを辿っていきます。
登ってる時は気が付かなかったですが・・・かなり急・・・
油断してると谷底に吸い込まれそう。
時折ハイマツ帯の上を乗り越えて・・・
登りで使ったルートに合流し・・・
無事に樹林帯に到着・・・って晴れとるやないかーい!
ちょっと待ってでも摩利支天まで登ればよかったかなと思いますが、樹林帯にいても強風は感じます。
この風の中、登山初心者が登るのはリスク高いと思うので撤退して正解だと信じてます。
そのまま登った道を辿り、緩くなってとっても歩きにくい道をたどり無事に下山しました。
さいごに・・・
移動距離も行動時間も長く、さらに標高差は約1000m。
これを書いてる時点でよく無事に登って下りてこられたなと思っています。
ちなみに下山直後の駐車場で救助隊の方とお話する機会がありました。
この悪天候(下りた時点ではドン曇り)かつ風が強い日は登るものじゃないよ、下りてきて正解
と言われたので判断は間違ってなかった胸を撫でおろしました。
森林限界を超えるまではただただ単調な樹林帯。
その分、森林限界を超えてからの開放感は言葉では表せないものがありました。
その分怖かったですが・・・
今回は途中で引き返す形になり消化不良気味です・・・
来年はもっとスキルを伸ばして剣ヶ峰の姿を見てやりたいと思います!