
いろいろと気が抜けてしまい、やる気が縮退運転中のだいたいいろです。
こんにちは。
気持ちは完全に燃え尽き症候群状態。
なにもかも終わった気でいます。
それじゃいけないとブログを書き始めましたが・・・全然書けない!
何を書いたらいいかさっぱりわからんという新卒入社以来の事態・・・
でもやっぱり文章は書かないと・・・でも書けないし・・・どうしたら・・・
今回はそんな苦悩を味わいながら木曽駒ケ岳について書いてみたいと思います!
■ 木曽駒ケ岳とは
標高2956mを誇るお山。
中央アルプスの最高峰でもあります。
弊ブログでも何回か登場している上、知名度も高いのでおなじみの山、といったところです。
4月・12月に続いて、今回は新雪眩しい11月に挑戦してきました。
優柔不断なプロジェクトリーダーのようなふわふわの雪山を登る・・・
その厳しさみたいなものを感じるよい登山となりました。
■ あれ?思ったより雪が・・・
季節は11月の終わり。
下界は紅葉真っ盛りです。

スタート地点は菅の台バスセンター。
時刻は遅めの7時、始発バスの時刻は8時なのでちょっと余裕がありすぎるくらいです。
立山に登る予定でしたが予定日の前日・当日の朝にかけて大雪の予報が出ており、急遽木曽駒ケ岳に変更したというバックボーンがあります。
そんな木曽駒ケ岳は一日を通じて快晴の予報・・・いい登山ができそう。
菅の台バスセンター付近も前日に少し降雪があった模様です。
ちらっと見える木曽駒ケ岳も新雪で真っ白です(フラグ

バス停に並んだザックを見てると木曽駒ケ岳に来たなぁという気分にさせてくれます。

そんなのんきな気分でバスを待っているところにバス会社さんから緊急連絡。
「バスルートの除雪が間に合わないので8時のバスは運航中止です。
始発は8時30分になります」
そんなことあるんだーと思いながら素直にバスを待つ我々登山者一行。 この後・・・まさかあんな凄惨な事件が起こるとはまだ誰も知らない・・・
その後は予定通りに8時30分過ぎのバスに乗車。

ウトウトしながらバスに乗ること約40分。
9時過ぎ、本当に除雪されたばかりのロープウェイのしらび平駅に到着です。

この辺りの手順は慣れたもの。
何回もやった本番リリース手順かのようなスムーズな流れでロープウェイに乗車・・・

いつも通りに千畳敷に到着です!

通常なら木曽駒ケ岳は日帰り余裕はお山です。
ロープウェイを下りてから1時間強をかけて千畳敷カールを登攀、
その後、中岳への登りはあるもののアップダウンの少ない稜線を1時間程度登ると山頂に到着。
その後、約2時間程度をかけてスタート地点でもあるロープウェイの駅に下りてくる・・・
往復約4時間程度のそんなお手軽登山。
だいたいいろ達も登り慣れていることから
「13時には下山して麓でソースカツ丼食べますかー」
などと軽口を叩きながら表に出ます。

・・・その時、ようやく異変に気が付きます・・・ッ!
あれ?思ったより・・・白い・・・?

待って・・・トレース・・・なくない・・・?
当たり前ですよね。
北アルプスで大雪が降ったのなら比較的距離の近い中央アルプスも降雪があることを予想できたはずです・・・
しかも場所は千畳敷カール・・・
通常登山ルートの設定はなくバスが走るまで誰も登っていないことも予想できたはず・・・
セキュリティインシデントだ!すぐに上長に報告!
上長と連絡がつかない?!ならその上、出ないなら社長まで遡れ!!!
みたいな稀によく見る寸劇が頭をよぎります・
ここでようやく今回の登山がルナティックモードであることに気が付きます・・・
そう、それなり以上の降雪量なのに完全ノートレースという非常によくない事態の発生です!!!
まあ人が多いからみんなでラッセルすれば大丈夫ッ!へいきへっちゃら!
と淡い期待を胸に込め、絶望に向けてスタートします。

駒ヶ岳神社さんの横を通り抜けてカール内部へ!

この時点で雪はふくらはぎを越えるか越えないかの高さ・・・
アイゼンではなくスノーシューかワカンが欲しい・・・

千畳敷駅を出てから約10分のところで先行グループに合流。
ラッセルを引き始めます!

この辺りの雪が一番深く、なんと腰ラッセル・・・
11月の!中央アルプスで!!腰ラッセル!!!
10分以上歩いてるのに全然前へ進まん!!!!
景色が!一向に!!か・わ・ら・な・い!!!

それでも見ず知らずの人達と先頭を交代しながら、なんとか山頂を目指します!

雲一つない快晴!

真っ白な雪!

最高に格好いい宝剣岳!

悪くないね!前へ進まないことを除けば・・・
登山道を進むにつれて、体力の限界が来た人から離脱・・・見ず知らずパーティは崩壊していきます。

きゅるるるきゅー れすきゅー
YESでハイになるまで きゅー
なぜ心差したの・・・教えて・・・
心の中は完全にヤンデレ。なぜ休みの日にこんなツラい思いをしないといけないのか・・・ッ!
お前の読みが甘かったからだよ(
ラッセルできる人は一人、また一人といなくなっていきます・・・

カール終盤、傾斜が一番きつくなる場所 。
気が付くと先頭グループはだいたいいろとdocさんの二人きり

もうここまで来たら二人でカール登りきってやろうじゃん!
という気持ちでラッセルを続行。
コースを彩る緑ロープが見えたらいつもは終わりを感じますが・・・今回ばかりは距離を感じずにはいられないです。
田町にいる新卒社員さんの背中くらい疲れて見えますね・・・

もうやめて!だいたいいろのふくらはぎは限界よ!
なんて叫んだところで登山は終わりません。息を切らせて登るのみ!

千畳敷駅を出てから約2時間、いつもの2倍の時間をかけて・・・ようやく乗越浄土に到着です!!!
長い・・・長かったぁぁぁぁぁ・・・

写真の適当さに当時の疲労感が漂ってますね。
それでも最後までラッセルをやり切った達成感は本物。
シーズン最初の雪山で1シーズン分のラッセルしたぞ、そんな気持ちでいっぱいです。
なおこのシーズン、終始ラッセルに悩まされることになるとは想像もしていない・・・
■ ここから先はいつも通り
もはやこの時点で疲労困憊・・・もう帰ってもいい!!!
とりあえず周りを見渡します。
こちらは伊那前岳方面、そこまで距離はないのに登ったことないなー、そういえば。

宝剣岳方面。
冬は進入禁止区域なので見るだけです、いや夏も登ったことないんだけどね。

確かなやりきった感はありますがやはり山頂は踏んでおきたい。
息も落ち着いたところでいざ山頂方面へ!

宝剣山荘さんの物置小屋?
ケーキの上にまぶされている白い粉でデコレーションしたみたいです。

5分ほどで宝剣山荘さんに到着です。
風向きの影響かこちらには全然雪ついてないです。正直、雪の付き方はこれくらいだと思ってました。

宝剣岳方面の1枚。
ごつごつした岩場に貼り付いた雪がグロデスクなまでに美しい。

ここまで来ちゃえば後は楽勝。
少しだけ登って中岳を目指します。

本当に気持ちいいくらいの快晴。
逆光耐性に評判のあるZマウントレンズ+ARCREST(ニコンが誇る高性能フィルタ)でもさすがにゴーストが出ます。

こちらは三ノ沢岳。さすがにトレースはついていません。
人が少なく気持ちいいと評判のお山です。まずは夏に登っておきたいです。

中岳への登り。
穏やかではありますがトレースの深さもかなりのもの。
雪の重たさで足取りは軽くなく、自分の体で昨日の降雪量を察することができました。

登り切ってからようやく見えるのが木曽駒ケ岳の山頂・・・白いッ!!!
この白い空間を切り裂くように登るはさすがに楽しそう。

左へ少し視線を向けると見えるのは御嶽山。
あちらも負けず劣らず白いです。
周辺に大きな凹凸はなく、御嶽山だけで高く聳え立つに至った背景とかちょっと気になるなー

山頂へ向かうためには少しだけ標高を下げないといけないです。
中岳越えたら見た目以上のアップダウンないので余裕ですよ、余裕。
下りた先にあるのが頂上山荘なのですが、なぜか写真を撮っていないという・・・
頂上山荘さん横の海老の尻尾が養殖された標識を左に巻きます。

山頂まで最後の一登り。
山頂側を向いてしまうと面白味のない風景ですが・・・

振り返るとそこには絶景。
中央アルプスを彩る伊那前岳、宝剣岳、そして平野にポツンと配置された頂上山荘さん。
雪のおかげで強くなったコントラストが岩場の立体感を出すことに一役買ってくれてます。

風は少し強く、時折雪を舞い上げます。

乗越浄土から白い世界を進むこと約1時間、
木曽駒ケ岳山頂に到着です!

千畳敷カールを登っている時間は本当に長く感じたけど、越えてしまえばあとはいつもの木曽駒ケ岳。
基本的にはあっさり登れて、絶景が楽しめるいいお山なんだよ。ノートレースじゃなければ。
とはいえ快晴の中の登頂、気持ちいい景色が周りを彩ってくれてるわけです。
山頂にある鳥居と御嶽山。

こちらは南アルプス側。

空木岳方面と登山者さん。

岐阜側の小さなピークに登山道が走ってます。
あれが上松Aコースか。

三ノ沢岳とそこに至る稜線。
登りも下りも大きくタイムが変わらない形してるなー

宝剣岳直下の岩場。
山頂から全景が捉えらえれるのだけど本当にグロデスク・・・恐ろしさが際立ちます。

頂上山荘さんを絡めた1枚。
山頂まで午前2時に大げさな荷物持ってくるのも余裕な立地・・・山頂で星空を撮りたいぞ・・・ッ!

■ 下山はサクッと
バスとロープウェイの時間が気になるので早々に下山開始です。

なんとこの時点で13時30分。
当初予定ではすでに菅の台バスセンターに到着してカツ丼食べてる時間です(
帰りはトーレスあるから楽々でしょ。
行きも帰りもなぜか頂上山荘さんを間近で撮ってないのが不思議。
トントンと下りてすぐに中岳への登り返しポイントへ・・・

いざ見直すと意外と高いな・・・ッ!
山頂直下の登りより長く、高く感じる・・・
これが下山モードの恐怖(
遮るものがなく太陽は全力。
照り返しも含めて日焼けがえらいことになりそう。まあ冬の宿命ですね。

山頂から30分もかからずに中岳を通過。

ここから宝剣山荘さんを通り抜け、千畳敷カールを下りていくルートをとります。
トレースさえあれば、そこはいつもの雪山です。
千畳敷カールまで危険個所はなし・・・登りの苦労がウソのよう。

中岳からは伊那前岳の全貌が確認できます。
緩やかな登りで歩くことが楽しいタイプの稜線ですね。
次こそは登ろう・・・!そう思いつつなかなか足が向かない・・・

宝剣山荘さんと宝剣岳にちょっと距離が近くなりました。

時刻はまだ14時前ですが、そこは11月の終わり。
すでに太陽は傾き始めた太陽に照らされて、立体感が増されています。
中岳を越えてから約10分ほどで千畳敷カールの取り付きに到着!

一気に標高を下げにかかります!
この谷底に下りていく感じは正直嫌いじゃない。

標高が上の方は雪も薄く、岩場の上をアイゼンで歩く感じです。
目指す千畳敷駅はすぐそこですが、前に転ぶと洒落にならないのでそこは慎重に。
写真ではイマイチ上手く伝わりませんが傾斜も急です。
高度感はしっかりある場所、足がすくむほどではありませんがフラッとくることはあります。
人が多い、みんな登っている、だから登れる、その程度のリサーチで登るのは非常に危険な場所であることは認識いただきたく。

登りは1時間以上かかった場所が下りは30分掛からない・・・
気が付く千畳敷駅は目線の高さに。

トレースがあるってやっぱり素敵だねぇ、そのトレース作ったの俺たちだからな!
って思えれば自己肯定感が高まって登山へのモチベーションも上がるのでしょうが、
あいにくとそこまでの図太さはなし。
みんなトレースを広げてくれてありがとね、と思いながらの通過です。

千畳敷カールを下り始めて約30分でロープウェイに到着。
下りは楽だった。

時刻はまだ14時30分ですが千畳敷カールは日が陰り始め、夕方の様相を呈しています。

空木岳を登った時に苦しんだ島田娘ノ頭方面に太陽が沈もうとしています。

空木岳についてはこちらをご覧いただきたく。 uniquepic.hatenablog.com
下から見上げる宝剣岳。

朝はたくさんの人で賑わっていた駒ヶ岳神社。
さすがにこの時間は人がいないです。

見ていて飽きない場所ですが今日は日帰り登山。
名残惜しいですが下山です。

スタート地点である菅の台バスセンターに戻ってきたのはなんと16時前。
そのままお風呂に直登し、この日の長い長い登山が終了しました。

■ さいごに・・・

正直中央アルプスを舐めていました・・・
登り慣れている、12月に登った時は往復5時間かからなかった・・・
そんな舐プを許さない山の厳しさを教えてくれた気がします、本当に。
苦労した分を含めてか、八丁坂を乗り越えてからの景色は本当に眩しく美しかったです。
特に宝剣岳方面はシーズン開始ならではの景色が味わえたと思っています。
雪の付き方が少ないため岩の黒さを残しつつ、その上にまぶされたかのような新雪、そこから生み出される高コントラスト・・・
グロデスクなまでに美しい非常にインパクトのある景色が見れました。

見慣れたものがいつもと違って見える、そんなよい経験をさせて貰えた思い出深い登山となりました。