なんかこの書き出しでいこうと思ってた書き出しを忘れただいたいいろです。
そんなだいたいいろ、予定していたお仕事がグダグダの延び延びになり時間が出来たので木曽駒ヶ岳へ行ってきました。
休みの申請は前日の朝。
それでOKが出る我が職場のありがたさよ。
木曽駒ヶ岳とは?
標高2956mを誇る中央アルプスの最高峰。
麓から山頂手前までロープウェイが完備され、夏なら往復4時間程度で3000m級が味わえる最高に気持ちのいいお山です。
そんなだいたいろも登山初期にお世話になりました。
その時の記事はこちらです。
uniquepic.hatenablog.com
夏に登った時はロープウェイ降りると同時に始まる急登で死ぬかと思いました。
そんな急登は冬でも健在。
というか凶悪さを増して登山者を苦しめてきます。
なんともやっかいな存在に生まれ変わります。
そんな冬の木曽駒ヶ岳を登った記録をここに残してみたいと思います。
※ 千畳敷カールは雪崩の名産地です。
今回登った4月には雪が緩くなっており雪崩の発生率は高くなります。
事前に天候・現地情報はしっかり確認しておきましょう。
駐車場からロープウェイ
こちらが木曽駒ヶ岳の入り口である駐車場。
こちらでバスに乗り、ロープウェイに乗り継ぐ形で登山口に向かいます。
時間も早く平日ということもあり駐車場はガラガラ。
バスの時間までゆるゆるとスナップを撮ったりします。
・・・ん?カメラ違うくない・・・ですか?
ち、違うんです!これは・・・その・・・!
Z6IIにクソデカダストがのってのでペンタ棒買いに行ったんです・・・
たまたま店頭展示がなくて用意して貰ってる間にニコンの販売員さんとお話してたら・・・
気が付いたらレジで決済してました(血
驚くほどいい条件出してもらったので手が滑りました・・・
もう・・・機材なんて・・・買わないぞ・・・ッ!
ということで今回は、今回だけはストレージ容量を気にせず新加入したZ7IIメインでお送りしたいと思います。
こちらがバスの停留所。
さすがに平日ということもありガラガラですね。
定刻通りにただいま到着したバスにのってロープウェイ駅へ向かいます。
いつもならクソほど重たいザックを膝の上に載せて心が折れかけるバスですが今回は快適。
快適に居眠りしてたらロープウェイ駅に到着です。
快晴ながらしっかり冷え込んだこの日。
ちょっとした霧氷がお出迎えしてくれました。
ほぼ人がいないこともありのんきに撮影。
ロープウェイが出る前にこちらの廊下を通って駅へ入りましょう。
そして少しだけ待ってロープウェイに乗車。
これであっという間に標高2600mまで連れて行ってくれます。
ロープウェイ山頂駅を下りたすぐ目の前には・・・
千畳敷カールが広がりますッ!!!
誰もいない千畳敷カール・・・恐怖さえ覚えます・・・
雪山は本当に怖い・・・
朝の冷え込みのおかげで雪はしっかりと締まっていますね。
各種装備を整え、お参りをしてから出発します。
どうかッ!無事に登頂して下山できますようにッ!
駆け上がれ!千畳敷カール!!
先行してくれた方のスタックを辿りながらスタートします。
見えないと思いますが写真センター付近にポールが頭を出しています。
まずはそこを目指しますッ!
千畳敷カールの歩きながらの一枚。
高く上がった太陽がトップライト気味にカール内を照らします。
さてポールに到着。
急登がはっじまるよー(
千畳敷カールに入ってから続いてるスタックを辿り続けます。
夏も苦しいと思いましたが冬はもっと苦しい・・・
夏はつづら折りが続き、登っても登っても終わらない感覚でした。
逆に斜度はあまり感じませんでしたが・・・
しかし冬は・・・直登になるため斜度がキツイ・・・ッ!
転んだらただではすまないな・・・心して登ります。
幸いなことに前を歩く登山者さんはいないのでいくらか安心です。
登れば登るほどキツくなる傾斜・・・
心が・・・気管支が・・・肺が・・・痛い(大したことのない持病
ピッケルとアイゼンを効かせて頑張ること約40分・・・終わりが見えたッ!
急登終了直前から夏道を歩く形になります。
おそらく厳冬期ではそのまま直登するのかと・・・
ここからはそんな傾斜もなくガイドに沿って歩きます。
雪と岩場と氷のミックス地帯ですので足元はしっかり注意して登りましょう。
ただでさえ重いザックに凶器+カメラという装備・・・転んだ時は人的被害以外が凄そうです。
ここで後ろをぱしゃり。
谷底に吸い込まれそうな景色が広がります。
こんな地形なら雪崩も起きるよな・・・
幸いにもこの日の雪は固め。
早い時間に下れれば問題なさそうな感じです。
稜線近くまで出ると雪はかなり溶けており岩肌がむき出しに。
これはこれで格好いいのですが真っ白な景色も見てみたかったなという気持ちもあったりします。
ここまで登ると千畳敷カールは終わり。
待望(?)の乗越浄土に到着です!
あとはゆったり登山
乗越浄土からは千畳敷カールが一望できます。
あーよくここまで登ってこれたなー。
ここで展望が開けるので周辺をぱしゃり。
ぱしゃりってよく使うようにしてるけど、だいたいいろは電子シャッター派です。
メカシャッターはストロボ使う時だけ・・・
宝剣岳。鋭くとがった形が美しい。
何人か登った形跡がありましたが怖いので見るだけです。
乗越浄土で道は分岐します。
右に行けば伊那前岳、左に行けば宝剣岳と駒ヶ岳です。
こちらが伊那前岳方面。
こちらが駒ヶ岳方面。
とりあえずの目標は駒ヶ岳山頂なので左へ進みます。
ここから先は宝剣山荘→天狗荘→頂上山荘、そして駒ヶ岳頂上と細かく休憩ポイントが設置されています。
夏なら補給を受けることもできますが、もちろん冬は小屋が開いてません。
軒下を借りて風を防ぐことができるだけでもありがたいです。
まずは宝剣山荘を超えていきます(乗越浄土から約5分
その途中の1枚。
風の影響か一部分だけ盛り上がっている場所がありました。
そこから谷底が広がるような景色が広がります。
なんだか吸い込まれそうですね。
そして天狗荘を超えます(宝剣山荘の真横
天狗荘横まで来ると宝剣岳が真後ろに聳え立つように見えます。
あのてっぺんから千畳敷カール見下ろしたら気持ちいいだろうなー。
いつか挑戦した場所ですね。
宝剣岳の隣に見えるは三ノ沢岳。
独立峰として非常に見ごたえのある山体をしています。
どうやらこちらにも登れるようです。
木曽駒で一泊することがあれば挑戦したいです。
さてさてここから先は割とイージーゲーム。
八丁坂のような地獄の急登はなくなり、ゆるやかなアップダウンを繰り返すのみです。
天狗荘の横を通り抜けたら、まずは中岳への登りが始まります。
本当に・・・ただ・・・緩やかに登る・・・だけ・・・楽ッ!
振り返ると空木岳を含めた中央アルプスよくばりセットが一望できます。
あそこまで道が続いているのか・・・そして、あの道を縦走する人がいる・・・
だいたいいろにはちょっと無理そうです。
ちょっと視線を右に向ければ伊那前岳の姿が。
真ん中の一番高いところが頂上だと思うじゃないですか。
実は違うんですよ。
そんなよそ見をしながら歩くこと20分。
中岳山頂に到着。
山頂にある神社で登山の無事をお祈りします。
天気がいいので御嶽山までクッキリ。
ここから一旦下りに転じます。
前歩いた時は凄く急に見えましたが、今見ると全然緩やかですね。
これが慣れ・・・?
雪と岩のミックス状態なので足元がちょっと不安です。
注意して下りていきます。
ものの20分くらいで頂上山荘横に到着です。
さすがに平日の真昼間・・・テントは張られていませんでした。
ここからは再びの登り。
巻き道(危険)の表示が気になりますが真っすぐ頂上を目指します。
だいぶと雪はなくなっており夏道が顔を出しています。
夏道に沿って最後の登頂を開始します!
休憩するフリしながら撮影した1枚。
なんとなく手前の岩を入れたのですが自分ながら意図がわかりません。
スケール感みたいなのを出したかったのかな?
そうこうしている内に見えてくるのが・・・
木曽駒ヶ岳山頂です!
遠くに見えるは乗鞍と北アルプスかな?
今まで歩いてきた道もこの通り見下ろせます。
夏にお参りした神社も今はこんな感じ。
また姿を現したらお参りに来たいです。
こちらの神社はしっかりと姿を現しております。
無事に下山できますように・・・!
御嶽山方面。
頂上木曽小屋が見えますね。
こちらに泊まる方が星が撮れるかも。
もはや見慣れた感もある三ノ沢岳。
歩きたくなる形してますね。
山頂でちょっと休憩。
寒さでカチカチになったパンを頂きます。
なぜカップラーメンを持って来なかったのか・・・
冷えたパンが身に染みます・・・
珍しく下山の写真も
そんな感じでちょっと休憩したら下山開始。
だいぶ太陽が高くなってきました。
雪が腐ると歩きにくいし色々心配事も増えるので足早に下りたいのですが・・・
帰りもこんな景色が続くんですよね。
足を止めない理由がないッ!
来た道を折り返すピストンルート。
標準ズームをつけて歩いたところは広角ズーム、
広角ズームをつけて歩いたところは標準ズーム、
になんとなく付け替えて下山してみます。
頂上側から見た中岳。
雪が腐って歩きにくい。
サッと登って中岳頂上から。
すごく天気いいなーと思ってたら・・・
宝剣山荘手前でまさかのガス・・・
これはこれで好きだけどね
すぐに晴れました(
時間は厳しいですがせっかく晴れたので伊那前岳方面へ足を向けます。
左側の高いところが伊那前岳頂上かなーちょろいちょろいと思いながら歩き始めます。
伊那前岳への登山の魅力はこの景色。
空木岳までくっきり。
手前の山と形が似てるため気持ちのいい流れの景色ですね。
おーあそこが頂上かーと思いながら足を進めます(実はけっこう膝が痛い
この角を超えたら・・・
まだ先があるんかーい。
本当の頂上は右端のちょっと高くなっている部分です。
ちょっと膝が痛いこともありここで断念。
引き返します。
後でお医者さんに見て貰ったところ、
膝には何の異常もなく問題は腿の筋力。
休憩が少ないこと、行動時の栄養補給に問題があることなどを指摘されました。
次回以降気をつけていきます。
だいたいいろが折り返した地点の標高は約2900m。
千畳敷カールと空木岳をセットで納めることができます。
そんな絶景を見てたらすぐに乗越浄土の分岐に到着。
本格的な下山開始ですッ!
雪が腐っているのでアイゼンがまったく効きません。
滑り下りるような形で下りていきます。
そんな下りながらの1枚。
人がゴミのようですね(
あんな遠いところまで歩かないといけないのかーとか思いながら下りていきます。
下りでも・・・疲れる・・・ぞッ!
ルートが複数あるみたいですがロープウェイ駅の方が道を作ってくれています。
そこを目標に進んでいきます。
痛い膝を引きずりながらの下山・・・
雪がゆるゆるで歩きにくい中、なんとかロープウェイ駅に到着・・・
無事に下山と・・・なりました・・・ッ!
なんか知らないけど下山がめっちゃ疲れた登山でした。
さいごに・・・
往復4時間という数値だけで判断するとヒドイ目にあいます(体験談
しかし千畳敷カールを超えれば・・・その先には絶景しかありません。
乗越浄土から見下ろす千畳敷カール
中岳頂上から駒ヶ岳頂上まで真っすぐに伸びる道
伊那前岳から眺める空木岳
どれも一度見たら目に焼き付く素晴らしい景色ばかりでした。
登ることを拒むような八丁坂を超えるのは大変です。
その苦労に見合った風景が待ってますので登る価値は絶対にあります。
来年は厳冬期に再登頂してみたいと思います。