西穂独標とは?
北アルプスにそびえる名峰西穂高岳。
標高2909mとそこまで高くなく、かつ途中までロープウェイで登れるとあり登山者の人気の山です。
西穂高岳の手前には様々な大きさのピークが連なった通称ピラミッドピークが控えており、数多の登山者を苦しめてきたと聞いております。
ん・・・?聞いてる?
そうッ!
今回は西穂高岳の途中にある独立標高点である西穂高独標まで登ってきました。
時期的に冬が迫っており、雪が降る可能性を考慮・・・
安全性をとり独標までとしました!
独標の標高は2701m。
数値的にはちょっと物足りないかな?と思いますが安心してください。
しっかり楽しめる上高地ルートで登山してきましたッ!
今回のゲスト・・・いや・・・もはやレギュラーと化しているdocさんに同行頂きました!
独標へのルートは?
西穂高独標に向かうルートは大きく分けて二つ(立山の時もこの構文使ってる・・・
新穂高ロープウェイ経由の場合、往復5時間前後とちょっと物足りない感じ。
ということで上高地経由のルートを選択ッ!
まずは上高地を目指します。
冬の上高地へッ!
上高地へのバスは冬季休業、また釜トンネルはタクシーを含む一般車両は通行禁止となります。
そのため沢渡駐車場からタクシーを使って釜トンネルまで向かい、そこから徒歩で上高地に入る形になります。
ということで・・・沢渡駐車場からスタートですッ!
もう既に美しいですね。ここで満足して帰りたい(いつも弱音吐いてるなコイツ
ここで予約していたタクシーに乗車。
釜トンネル入り口に向かいます。
礼儀なのかマナーなのか分からないですが、行きでお世話になった運転手さんの連絡先を聞いておき、帰りも迎えに来てもらいましょう。
下山時刻を伝えておくてスムーズです。
そんな会話をしているうちに釜トンネル入り口に到着。
ここから西穂高登山口まで約2時間の歩きです。 トンネルを歩く経験なんてないのでちょっと新鮮です。
定期的に残距離を表示してくれる親切仕様です(
20分程度歩いたら奥に光が・・・
終わったのかと思わせておいて・・・
待っているのは次のトンネルです(
2個目のトンネルは歩くこと10分くらいで終わります。
ちょっと優しい。
トンネルを抜けると見えてくるのは大正池。
天気は晴れ予報ですがなんか雲がかかってるなぁ・・・雪はやめてください・・・
人のいない上高地とか珍しいなのでゆっくりと写真を撮りたいですが、
今回の目的はあくまで登山。
登山道がある田代橋方面へ足早に向かいます。
林道を抜け・・・
田代湿原を抜け・・・
田代橋を渡ったら・・・
西穂高岳登山道に到着ですッ!
ここまでタイムは約1時間半。ほぼコースタイム通りです。
コースタイム通りになるのはだいたいいろの体力がないからなんですけどね・・・
docさん単品ならおそらくもっと早い・・・申し訳ねぇなぁ・・・といつも思います。
登山道手前に冬季トイレが設置されています。
ここを逃すと西穂山荘までトイレがありません。
出なくても出していきましょう(真顔
待つのは急な坂道
ここからが本番。
まずは西穂山荘を目指しますッ!
上高地から西穂山荘までのコースタイムは約3時間半ッ!
中々の距離ですが先輩方のブログを参考にしたところ、
「割と歩きやすい」「思ったよりサッと登れた」「コースタイム甘いんじゃない?」
などの声が多数。
その言葉を信じて登ります。
まずはスタンダードな登山道。
石に躓いて転ばないよう歩きます。
ところどころにこんな階段がありますが・・・
とにかく登るッ!
ひたすら登りますッ!
しかも傾斜がけっこーキツイ・・・ッ!
全然優しくない・・・
などと思っていられません。ここまで来たら腹をくくって登りましょう。
登り始めて約1時間。
雪が垣間見えます。
森スナップを撮るフリをしながらの小休止を挟んで、とにかく登ります。
そんなこんなで登ること約2時間。
コースタイムだと残り1時間・・・
ついに西穂高岳の文字が・・・ッ!
ここまでくると標高はそれなりのもの。
日当たりの悪い部分や風が抜けない部分には雪が積もってきます。
誰も歩いていない雪道を歩くの気持ちいいけど、
なんか起きたら助けが期待できないって事だな
と気合を入れ直します
ちなみに冬はこのルートを歩く人はあまり多くないそうです。
なぜ選んだし・・・
しばらく平坦な道が続きます。
やったー!登り終わったよー!
と思いますが残念。
これが最後の登りです(
登った先には木道と
霧氷です!
そしてこの標識!こいつらが見えたら山荘まで残り15分です!
上高地入った時は曇っていましたが、その曇り空が霧氷を作ってくれたようです!
青空と相まってとても美しい。
そして霧氷の森を抜けて先にあるのは・・・
最初の目的地・・・西穂山荘ですッ!
上高地からのタイムは約3時間。
ほぼコースタイム通りに到着です。
すかさずチェックインし肉体疲労時の栄養補給を試みます。
疲れた体に染み渡る・・・ッ!
ということで栄養補給と不要な物を山荘にデポし、
本日の最終目的地・・・西穂高独標を目指しますッ!
独標に向かう!
西穂山荘から独標までは一本道。
コースタイムにして約1時間半(往復2時間半)。
距離はそれほどでもありませんが(上高地~西穂山荘間と比較)、300mほどの標高差を一気に登ることになります。
なかなかしんどそうだぞ。
登山道入り口は山荘横手にあります。
はいッ!いきなり大きな岩場ッ!
手をつかって必死に登りましょう。
この時点で森林限界を超えるようで展望が一気に開けます!
それからしばらくは綺麗な稜線歩き。
西穂高岳が美しいですね。
あの手前のピークで折り返すのがちょっと悔しい・・・ッ!
左手を見れば美しい山並み。
だいぶ標高が高く見えますがなんて山なのかな?
笠ヶ岳?であってる???
山荘を出て15分くらいで丸山に到着。
なんだ全然大したことないな、などと思ってません(目をそらす
ここからでもすでに絶景ですねッ!
さぁ山荘に戻りましょう・・・と陽気な自分が問いかけてきます(
丸山からが本番。
ここから登りが始まりますッ!
最初はザレ場・・・めっちゃ足が沈んで歩きにくいぞ!
続くは急傾斜・・・
それを超えた先に見えてくるのが・・・西穂高独標ですッ!
もうここまでくると体力の限界。
早く休みたい一心で登り続けます。
あっ!見慣れたアイピースが落ちてますね・・・
これめちゃ外れるんだよな・・・
これが最後のとりつきッ!
そして・・・西穂高独標に到着です!
先に見えるのはピラミッドピークと西穂高岳。
噂に違わぬ傾斜・・・正直恐ろしい・・・
ピラミッドピーク最初の一個で絵作りが完成します。
それだけの迫力がある・・・そう感じさせます。
こちらは上高地方面。
あんな低いところから登ってくれば、そりゃ疲れますよね(
西側にそびえるのは笠ヶ岳。 どっしりとした山容。どこか人を寄せ付けない・・・そんな雰囲気があります。
と全方位に絶景が待っています。
夕日に向かえられる
絶景を楽しみたい気持ちもありますが11月の終わりともなると夜は早く訪れます。
暗くなる前に下山を開始します。
独標から見下ろすとこんな感じ。
高度感をあるのでちょっと怖いです(だいたいいろは高所恐怖症
来た道を戻る形になりますが・・・あれあれ雲が出てきましたね。
下りの登山道に被ると嫌だなぁ・・・と思いながら歩いていると・・・
ん?
めっちゃいい感じに被ってる!
夕日も合わさって幻想的な仕上がりに。
しばらくは滝雲を見ながらの下り道に・・・最高なんですけどッ!
そんなこんなで夕焼けの中、丸山まで戻ってきました。
しばらくはここで夕日の撮影
望遠が欲しくなる光景です。
重いからという理由で手放してしまったのが悔やまれます。
これだけ雲が出るのも珍しい条件なんじゃないかな?
まさに雲海というに相応しい光景ですね。
あの下にモルスの地が・・・と思ったあなたはゼノブレイド2経験者ですね。私もです(
日が沈むごとに夕日の色が強くでてきます。
ずっと見ていたいと思いますがここは山の上。
お夕飯の時間もあるので西穂山荘まで戻りましょう。
そしてこちらがお夕飯。
美味しくいただきました。
夜に輝く
そして星の時間。
このために三脚担いできました(真顔
あいにくの満月。しかも雲が出ていましたがとりあえず星空チャレンジ。
撮って出しで追い込んだ方が綺麗に仕上げられるので、この分野はもうちょっと勉強したいところ。
こちらは西穂高岳方面。
こちらは笠ヶ岳方面。
星グルとか挑戦したかったのですが残念ながら雲が増えてくる感じ・・・
素直に山荘でお休みをいただき朝日を頑張る方向にしました。
朝を迎えて
予定通り5時に起床。
丸山方面に登り開けた場所で朝日を待ちます。
正直とっても寒いのですがdocさんがお湯を沸かしてくれました・・・
めちゃありがたい!
少しずつ色が付き始めます。
笠ヶ岳。
昨日の夕方からずっと眺めてる景色ですが、中々見飽きません。
焼岳にしっかり色がついてくれました。
上高地方面はこんな感じ。
このグラデーション・・・写真では表現できないなといつも思います。
独標側。
これだけ太陽をしっかり入れても問題のでないNIKKOR Z 14-24mm f/2.8 Sに驚きました。
さて・・・お腹も空いてきたことだしそろそろ下山の時間です。
帰り道が照らせてとてもエモい・・・
という感じで丸山から下山。
西穂山荘に預けてた荷物を回収、登った道をそのまま戻る形で下山しました。
さいごに・・・
上高地から登るルートはおススメしません(迫真
長く続く急登で体力はしっかり奪われます。
また展望が開けるポイントもなく、ただひたすら森の中を歩く苦行ルートになっています。
本番である西穂山荘以降に体力を残すため新穂高ロープウェイルートをおススメします。。。
だいたいいろも次はロープウェイ経由で登ってみます。
ロープウェイ経由なら独標までの歩行時間は3時間以下。
そこまで体力を使わずに北アルプスの絶景が楽しめますッ!
稜線を挟むように広がる美しい山並みはこれぞ登山の醍醐味!という気持ちにしてくれます。
本文中にも書きましたが丸山以降は急な坂が続きますし、歩行距離が短いとは言え登山は登山です!
しっかりとした準備をお忘れなくッ!
ちなみに今回の記事からメイン機がZ6IIに変わりました。
機種が変わると本文中に使用感なんかが出てくると思ったあなた!それは正しい。
ただね・・・操作感的はまったく変わってないので特に書くことがないのですよ。
まったく同じ感覚で使えてます。
まったくというのは語弊がありますね・・・
細かい部分が変わっているのですが細かくて伝えられない・・・
そんな新しい相棒とともに登山を続けていこうと思います。。。