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Z9/Z6II/Z50/X-E3で写真撮ってますけど特別ニコンが好きな訳ではないです

硫黄岳と天狗岳を巡る

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Z6 + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

ブログを書くことも忘れてしまった今日このごろ・・・
みなさん、いかがお過ごしですか?
だいたいいろは珍しく真面目に働いてます

そう・・・
ちょっと前のだいたいいろは真面目に働いていなかったのです!
その真面目じゃない時期を利用して初の縦走に挑戦してきましたッ!

初の縦走に選んだのは八ヶ岳
桜平駐車場から登り、硫黄岳と天狗岳を回る初心者向けコース。

山に慣れた人なら一日で回れると思いますが・・・だいたいいろは初心者。
一日目は硫黄岳、途中の根石岳山荘で泊り、二日目に天狗岳を回るルートを選択。

その道のりでどんな写真が撮れたか、ちょっと振り返ってみましょうッ!

硫黄岳と天狗岳ってどんにゃ山?

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Z50 + NIKKOR Z 14-30mm f/4 S

弊ブログではお馴染みとなった八ヶ岳連峰に属する2座です。
硫黄岳は2760m、天狗岳は2646mと標高はそこまで高くない山になります。

麓にあるある桜平駐車場の標高は約2000m。
標高差もそれほどなく、
各種ポイントに山小屋があるので補給にも困らず、
また難所らしい難所もないので初心者にはおススメの山として紹介されています。

桜平駐車場から硫黄岳

まずは駐車場から赤岩ノ頭を目指します。
(桜平駐車場は奥と手前があります。
300mも離れてないし奥は駐車台数も少ないので素直に手前に止めましょう)

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Z50 + NIKKOR Z 14-30mm f/4 S

安定の八ヶ岳
始まりはいつも森です。
森は静かで涼しくて心落ち着きます。
まぁすぐに登りがきつくなって心が荒むのですが・・・

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Z50 + NIKKOR Z 14-30mm f/4 S
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Z50 + NIKKOR Z 14-30mm f/4 S
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Z50 + NIKKOR Z 14-30mm f/4 S

「荒んだ心に武器は危険なんですッ!」 と聞こえてきます。

全体的に道は綺麗。
坂も緩やかでとても歩きやすい

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Z50 + NIKKOR Z 14-30mm f/4 S

八ヶ岳なのでどこも雰囲気が似ているのですがどこも違う写真が撮れます。
苔と光の組み合わせはやっぱり強い

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Z50 + NIKKOR Z 14-30mm f/4 S
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Z50 + NIKKOR Z 14-30mm f/4 S

この橋が見えたらオーレン小屋まであと少し!

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Z50 + NIKKOR Z 14-30mm f/4 S

すぐにオーレン小屋に着きますので頑張りましょうッ!

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Z50 + NIKKOR Z 14-30mm f/4 S

最初の分岐はオーレン小屋(写真撮り忘れました

ここで道は

  • 天狗岳方面
  • 夏沢峠方面
  • 峰ノ松目・赤岩ノ頭方面

の3個に分岐します。

今回最初に目指す硫黄岳山頂は夏沢峠・赤岩ノ頭のどちらからでも登れますが、
まずは赤岩ノ頭を目指します。

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Z50 + NIKKOR Z 14-30mm f/4 S

苔の森途中から徐々に登りが始まります。

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Z50 + NIKKOR Z 14-30mm f/4 S

・・・地味にしんどいです。

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Z50 + NIKKOR Z 14-30mm f/4 S

そして赤岩ノ頭の目の前には急登・・・
心がすっかり荒んできます・・・

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Z50 + NIKKOR Z 14-30mm f/4 S

登ってる途中、赤岳から降りてきた高校生の一団とすれ違いますが・・・
なんとも元気・・・

元気を分けてくれてとは言わない・・・ッ!
せめて・・・せめて・・・見せつけないでくれッ!(爆

などと頑張ってるとなんとか坂を登りきると・・・ 第一のポイント、赤岩ノ頭に到着ッ!

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Z50 + NIKKOR Z 14-30mm f/4 S

ガスってるとか言うなよ!

ここで休憩しつつ、会社からの電話に折り返しいれる・・・
「今標高何メートルにいるの?」
「だいたい2500メートルです」
会社側の対応も慣れたもんです(

そんな感じで8月中旬以降のスケジュールなどを確認してると・・・

あれ?雲薄くない?
と気が付きます。

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Z50 + NIKKOR Z 14-30mm f/4 S

小屋泊で余裕もあるのでちょっと待ってみたり。

その間に谷底を見てみましょう。

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Z50 + NIKKOR Z 14-30mm f/4 S

赤岩ノ頭付近は2種類の砂から構成されておりマーブル模様がとても綺麗。
砂質はとても細かく柔らかい。
踏ん張りがきかないのでうっかり足を滑らせると谷底まで落ちそうな・・・

なのでこんな土砂崩れを起こしたような形になってるのかな?

などと観察してたら・・・

晴 れ ま し た ッ!

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Z50 + NIKKOR Z 14-30mm f/4 S

硫黄岳山頂方面がすっきり見えます。

赤岩ノ頭から峰ノ松目方面に少し歩くと
ちょっとだけ標高が高くなるポイントがあります。

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Z50 + NIKKOR Z 14-30mm f/4 S

そこからぱしゃり

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Z50 + NIKKOR Z 14-30mm f/4 S

頂上までの稜線がとても綺麗に伸びてます。
その綺麗な稜線を登っていざ硫黄岳へッ!

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Z50 + NIKKOR Z 14-30mm f/4 S

後ろを振り返れば美しい山並み。
坂もそんなにきつくないので気分よく登れます。

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Z50 + NIKKOR Z 14-30mm f/4 S
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Z50 + NIKKOR Z 14-30mm f/4 S
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Z50 + NIKKOR Z 14-30mm f/4 S

山頂まではすぐ。 10分くらいで到着です。

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Z50 + NIKKOR Z 14-30mm f/4 S

広い・・・
とても広い・・・

一面に岩場が広がる光景は爽快 (なお広さを伝えられる写真は撮り忘れた

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Z50 + NIKKOR Z 14-30mm f/4 S
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Z50 + NIKKOR Z 14-30mm f/4 S
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Z50 + NIKKOR Z 14-30mm f/4 S

赤岳方面はガスガス
晴れていれば稜線の続く光景が見えてのかなぁ・・・

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Z50 + NIKKOR Z 14-30mm f/4 S

この道はいつか歩きたい。
とても気持ちよさそう。
登山に来てるのに頭の中で次の登山の事を考えてるとか大丈夫ですかね?(

晴れていれば爆裂火口が見えるらしいですが
あいにくとガスが爆裂しておりまったく見えませんでした・・・

次は目標は根石岳

硫黄岳山頂からは

  • 赤岳・横岳・硫黄岳山荘方面
  • 赤岳鉱泉方面
  • 夏沢峠・天狗岳方面 の3方向に分岐します。

今回泊る根石岳山荘は夏沢峠方面にあるのでそちらに下ります。

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Z50 + NIKKOR Z 14-30mm f/4 S

すごくガスってるのに壁があるかのように雲が侵入してこないのが不思議です。

ちょっと大きめの石がゴロゴロしててちょっと歩きにくいぞ。

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Z50 + NIKKOR Z 14-30mm f/4 S

前に見えるのは天狗岳
こうして見ると遠いけど、明日はあそこまで歩くのだなぁと思いゲンナリします(

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Z50 + NIKKOR Z 14-30mm f/4 S

今年は休業中しているヒュッテ夏沢が見えてきました。
予想より急・・・せっかく登ったのに下りるのはちょっともったいない気分

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Z50 + NIKKOR Z 14-30mm f/4 S

ヒュッテ夏沢を超えると再びの森。

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Z50 + NIKKOR Z 14-30mm f/4 S

からの地味な坂・・・

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Z50 + NIKKOR Z 14-30mm f/4 S

この辺りで体力の限界を迎えており写真が極端に少なくなってます。
いくら綺麗な光が落ちててもツライものはツライ・・・

黒百合ヒュッテまで歩くというおじさんに追い抜かれつつ励まされます。

「この坂は地味にキツイよね」

本当にそうですねッ!

などと頑張ってると道が平坦になり視界が広がります

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Z50 + NIKKOR Z 14-30mm f/4 S

あっ・・・あれが天国か・・・

違います。根石岳です。

定石なら宿泊する根石岳山荘に荷物を置いて山頂にアタックすると思いますが
ここで休憩したら二度と立ち上がれなくなる!
という危機感からそのまま山頂を目指します。

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Z50 + NIKKOR Z 14-30mm f/4 S

が、あいにくのお天気・・・
山頂に立ったもののすぐに下山し山小屋へ

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Z50 + NIKKOR Z 14-30mm f/4 S

夕方を待つ

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Z6 + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

根石岳山荘で荷物を下ろし、お菓子を食べ、ジュースを飲み、ひと眠りして、晩御飯食べてたら夕焼けの時間。
(早めに小屋に入ると贅沢の限りが尽くせて最高ですね)

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Z6 + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

硫黄岳を下り始めたころに出てきた雲がこちら側まで回ってきており残念な空模様。

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Z6 + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

ちょっとだけ差し込む夕日がなんともエモい。

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Z6 + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S
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Z6 + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S
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Z6 + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

二日目に登る予定の天狗岳方面。 歩くのが気持ちよさそうな形してます。

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Z6 + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

寒くなってきたし疲れもあったので早々に小屋に戻り就寝しました。

朝焼けに期待する

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Z6 + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

夜ふと目を覚ました時は月が綺麗だったので朝焼けを期待しましたが・・・

待っていたのは無常な雲

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Z6 + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S
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Z6 + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S
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Z6 + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

しかも太陽が出る位置をばっちりふさいでる・・・

時間とともに変わるかなと思い待ってみます。

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Z6 + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

風がかなり強かったので岩陰に隠れてみたり、しゃがんでみたりしましたが、寒いものは寒い。
素直に厚着しましょう。
おじさんとの約束だぞ。

戻るか戻らないか・・・とスクワットしながら考えてると・・・
いい感じの光が差し込んできましたッ!

いいぞ!そのまま闇を切り開け!特定疾患持ちみたいな事を願います。

念願のモルゲンは無理でしたが、
天全体の色が変わる世紀末のような風景・・・

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Z6 + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S
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Z6 + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

これから歩く稜線がオレンジ色に染まります。
なんかテンション上がる。

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Z6 + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

などとしてると朝ごはんの時間。
とりあえず小屋に戻ります。

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Z6 + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

いざゆかん!天狗岳

ごはんを食べて出発します。

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Z6 + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

もはや歩き慣れた感もある根石岳山頂への道。
スイスイ歩いて天狗岳を目指します

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Z6 + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S
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Z6 + NIKKOR Z 14-30mm f/4 S

この稜線・・・歩くの気持ちいいぞ・・・ッ!

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Z6 + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S
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Z6 + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

道は歩きやすく、坂も急ではなく本当にスイスイ登れます。

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Z6 + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

振り返ると根石岳
雲の形が鳥が羽ばたいてるみたいで綺麗

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Z6 + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

稜線と硫黄岳の組み合わせが美しい。

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Z6 + NIKKOR Z 14-30mm f/4 S

八ヶ岳よくばりセット。
主要峰はだいたい見渡せているのでは?

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Z6 + NIKKOR Z 14-30mm f/4 S

この梯子(?)を超えたら東天狗の山頂まではもう少し!

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Z6 + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

山頂です!(写真撮り忘れた・・・
山頂からは次に目指す西天狗岳の勇姿が。

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Z6 + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

そこまで疲れてないのでさっさと向かいます。
この辺りで頭の中にあるのは
早く帰って猫のケツなでないと拗ねられる
です。

根石岳から東天狗岳はゆるやかな登りでしたが、
東天狗だけから西天狗岳はちょっときつめの傾斜。

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Z6 + NIKKOR Z 14-30mm f/4 S

一旦下りると再び歩きやすい稜線。
から見える急な上り坂・・・

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Z6 + NIKKOR Z 14-30mm f/4 S

ここまで来たら後少しッ!
わっほわっほと登ります。

そして山頂です(写真忘れた(n回目

この道を歩いてきたんだなと感慨深くなります。

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Z6 + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

宿泊した根石岳山荘の姿をぱしゃり。
あんな急な場所に立ってたんですね。

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Z6 + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

天はこんなに綺麗なのに午後から天気が崩れると予報のため早々に退散。
なんとか濡れることなく下山・帰宅することができましたッ!

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Z6 + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S

さいごに

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Z6 + NIKKOR Z 14-30mm f/4 S

硫黄岳・天狗岳ともに急なアップダウンの少ない非常に登りやすい山でした。 (ない訳ではないです

赤岳の地蔵尾根、蓼科山頂上前の急登など心折れるポイントもなかった印象。

道もずっと歩きやすくどちらの山も初心者さんにはおススメです!
上級者さんにはちょっと物足りないかも。

硫黄岳山頂はただただ広く開放感があり、
天狗岳は頂上は狭いですが美しいとしか形容できない稜線が魅力。
一度は歩いて欲しい!と思わせる山です。

写真の撮り忘れが非常に多くて申し訳ないのですが、
硫黄岳・天狗岳の分岐にはオーレン小屋、 硫黄岳山頂付近には硫黄岳山荘、
天狗岳の手前には根石岳山荘、
と補給ポイントが多いのも魅力。

オーレン小屋に陣を貼れば荷物をデポできます。
荷物が軽い状態で初日に硫黄岳、二日目に天狗岳というプランも組めるかと。

どんなルートで歩いても初心者が楽しめる。
そんな感想をもった初縦走でした。